大阪市北区はやばい?住みたくない?周辺や1年前と比べた治安調査

大阪市北区の治安はやばい?最初に結論

最初に結論
  • 大阪市北区の犯罪認知件数は2022年の3,995件から2023年には4,906件へと22.8%増加し、特に窃盗犯(自転車盗や万引き)と風俗犯の増加が顕著です。
  • 人口1万人あたりの犯罪件数も高く、繁華街や駅周辺での発生が多いと推測されます。
  • 隣接自治体と比べても北区の犯罪認知件数が多いことから、治安はやや劣るものと考えられます。
コミン

こちらの結論に至った理由を、下記から数値とともに紹介いたします。大阪市北区の治安が気になる人は、是非最後までご覧ください。

本記事のデータ参照元

大阪市北区の年間犯罪認知件数比較

大阪市北区における2022年と2023年の犯罪認知件数の変化を以下にまとめました。

1. 総数の変化

  • 2022年: 3,995件
  • 2023年: 4,906件
  • 増加数: 911件
  • 増加率: 約22.8%

2. 犯罪種別の変化

3. 主な傾向

  • 総数の増加: 全体の犯罪認知件数が約22.8%増加しています。
  • 凶悪犯の増加: 強盗が111.1%増加するなど、凶悪犯が全体で41.4%増加しています。
  • 粗暴犯の増加: 暴行や傷害が増加し、粗暴犯全体で18.1%の増加が見られます。
  • 窃盗犯の増加: 自転車盗(18.5%増)、すり(63.8%増)、置引き(58.3%増)など、窃盗犯全体で20.6%増加しています。
  • 風俗犯の急増: 風俗犯が240%増加しており、特に公然わいせつが35.7%増加しています。
コミン

2023年は、凶悪犯や粗暴犯、窃盗犯など多くの犯罪種別で増加が見られ、特に風俗犯の急増が顕著です。

周辺の自治体と比べた大阪市北区の治安傾向

2023年の大阪市北区とその隣接自治体(都島区、福島区、中央区)の治安傾向を比較しました。

1. 総犯罪認知件数の比較

自治体犯罪認知件数人口人口1万人あたりの犯罪件数
北区4,906件139,802人約351件
都島区1,384件81,311人約170件
福島区879件64,586人約136件
中央区6,106件116,687人約523件
コミン

北区は中央区に次ぐ犯罪認知件数が高い自治体で、人口1万人あたりの犯罪件数は高水準にあります。

2. 犯罪種別ごとの比較

犯罪種別北区都島区福島区中央区
凶悪犯41件24件12件51件
粗暴犯352件102件70件436件
窃盗犯3,667件1,010件614件4,562件
知能犯277件68件54件325件
風俗犯136件27件19件170件
その他の刑法犯433件153件110件562件
コミン

窃盗犯が北区の犯罪総数の約74.7%を占めており、隣接自治体と比較しても非常に多いことが分かります。また、粗暴犯は北区と中央区で多い傾向があり、公共の場や繁華街での犯罪が推測されます。

3. 大阪市北区とその周辺の特徴的な犯罪の傾向

  • 北区:
    • 自転車盗: 1,115件(北区内で最多)
    • 万引き: 891件(窃盗犯全体の約24%)
    • 商業施設や駅周辺での犯罪発生率が高いと推測されます。
  • 都島区:
    • 自転車盗が554件と主要です。
    • 凶悪犯や粗暴犯は比較的少なく、治安は安定している傾向です。
  • 福島区:
    • 自転車盗が全窃盗犯の約58%(356件)を占めています。
    • 他の犯罪種別では大きな増加傾向は見られません。
  • 中央区:
    • 窃盗犯が最多で、特にすり(142件)や置き引き(271件)が目立ちます。
    • 商業地が多い特性から、繁華街での犯罪が集中していると考えられます。

4. 北区の治安におけるポイント

  • 窃盗犯の多さ:
    • 北区では自転車盗や万引きが特に多く、全犯罪の主な構成要素となっています。
  • 人口あたりの犯罪率:
    • 隣接自治体と比較して高い水準にあり、特に駅周辺や繁華街での防犯対策が重要です。
  • 粗暴犯の発生:
    • 北区は粗暴犯が多い傾向があります。

北区は繁華街や駅周辺の犯罪発生率が高く、特に窃盗犯が課題であることが分かります。他の自治体と比べてると、治安が良いとは言い難いでしょう。

コミン

北区は繁華街や駅周辺の犯罪発生率が高く、特に窃盗犯が課題であることが分かります。他の自治体と比べてると、治安が良いとは言い難いでしょう。

大阪市北区の治安ランキング

2023年の大阪府内における大阪市北区の治安状況を、犯罪認知件数に基づいてランキング形式でまとめてみました。

大阪府全体 犯罪認知件数ランキング(2023年)

順位自治体名犯罪認知件数人口10万人あたりの件数コメント
1大阪市中央区6,106件5,230件商業地・観光地の影響で高発生率。
2大阪市北区4,906件3,510件商業地集中で犯罪率が高い。
3大阪市浪速区2,375件3,070件観光客や繁華街で高犯罪率。
4大阪市西成区2,251件2,140件犯罪率が非常に高く、注意が必要。

※2023年の年間犯罪認知件数からランキングを作成しました。

大阪市北区の治安傾向

  • 犯罪認知件数: 4,906件
  • 人口10万人あたり: 3,510件
  • 特徴:
    大阪市北区は、大阪府全体で2位の犯罪発生率を記録しています。特に、窃盗犯や粗暴犯が多発しており、商業地や繁華街が多いエリア特有の課題が見られます。

犯罪種別ごとの比較

犯罪種別発生件数コメント
凶悪犯41件比較的高い水準。
粗暴犯352件暴行や傷害が多発。
窃盗犯3,667件全体の75%以上を占める。

※2023年の年間犯罪認知件数からランキングを作成しました。

ランキングを考察

大阪市北区は、総犯罪認知件数および人口1万人あたりの犯罪認知件数の両方で、大阪府内の自治体の中で上位に位置しています。特に、商業施設や繁華街が多いことから、窃盗犯や粗暴犯の発生率が高い傾向にあります。

コミン

大阪市北区は、これらの点から、北区の治安は府内でも注意が必要なエリアといえるでしょう。

大阪市が推進する防犯対策

ここまでの内容から、大阪市北区は治安の悪いエリアと認識させてしまったと思います。事実、件数などを見るとそうなってしまうのですが、大阪市もこの状況を看過してはいません。ということで、次より大阪市の防犯への取り組みを見てみましょう。

1. 安全なまちづくり基本計画の策定

市民、事業者、警察などと連携し、「大阪市安全なまちづくり条例」に基づき、基本計画を策定。自らを守る意識の高揚、地域防犯活動の推進、推進体制の整備を基本方針としています。

大阪市公式ウェブサイト

2. 地域安全防犯対策の実施

  • 大阪市安全なまちづくり推進協議会: 関係機関と連携し、防犯活動を推進。
  • 客引き行為等の適正化: 迷惑行為の防止を図る。
  • 子どものための「見守りカメラ」の設置: 公園や通学路に防犯カメラを設置し、子どもの安全を確保。
  • 防犯ボランティア活動団体登録制度: 地域の防犯活動を支援。
  • 市職員によるあんしんパトロール: 職員が地域を巡回し、安全を確認。
  • 地域防犯活動のための市営住宅等活用: 市営住宅を防犯活動の拠点として提供。

大阪市公式ウェブサイト

コミン

これらの取り組みにより、大阪市は地域の安全と防犯意識の向上を図っています。

大阪市北区の治安を総括

大阪市北区は、大阪駅や梅田駅を中心に交通の利便性が高く、阪急三番街やグランフロント大阪などの商業施設が集まる魅力的なエリア。反面、だからこそ人の往来も多く、犯罪も増加傾向にあるのでしょう。

ただ、犯罪の内容を見ると凶悪犯は限定的で、その多くは自転車窃盗や万引きなど、防犯対策や警戒を怠らずにいれば防げるものが主となります。

コミン

大阪市北区の治安の悪さばかり強調してしまいましたが、魅力的なエリアであることは間違いないです。しっかり防犯意識は持つべきですが、過度に意識しすぎることもないでしょう。

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