目次
大阪市東淀川区の治安はやばい?最初に結論
こちらの結論に至った理由を、下記から具体的な数値とともに紹介いたします。大阪市東淀川区の治安が気になる人は、是非最後までご覧ください。
本記事のデータ参照元
大阪市東淀川区の犯罪状況(2022年 vs. 2023年)
大阪市東淀川区の2022年と2023年の犯罪傾向の違いをまとめました。
犯罪認知件数の全体的な傾向
- 2022年: 犯罪認知件数は 1,572件。
- 2023年: 犯罪認知件数は 1,749件。
- 増加率: 約11%。
凶悪犯
- 2022年: 16件。
- 2023年: 17件。
- わずかに増加。
粗暴犯
- 2022年: 123件。
- 2023年: 105件。
- 減少傾向(暴行事件が46件から36件に減少)。
窃盗犯
- 2022年: 1,123件。
- 2023年: 1,319件。
- 増加の主要要因:
- 自転車盗: 560件から696件に増加。
- 増加の主要要因:
その他の犯罪
- 2022年: 203件。
- 2023年: 202件。
- ほぼ横ばい。
2023年の大阪市東淀川区では、犯罪認知件数が前年に比べて増加しています。特に窃盗犯の増加が目立ち、自転車盗が大きな課題となっています。一方で、粗暴犯は減少傾向にあり、暴力犯罪の発生頻度が抑制されています。
大阪市東淀川区と周辺自治体の治安比較(2023年)
2023年における大阪市東淀川区の治安傾向を、隣接する一部地域(淀川区、吹田市、旭区、都島区)と比較しました。
犯罪認知件数(人口10万人あたりの件数)
自治体名 | 犯罪認知件数 | 人口10万人あたり | コメント |
---|---|---|---|
東淀川区 | 1,749件 | 102.0件 | 中程度の犯罪発生率。自転車盗が多い。 |
淀川区 | 1,902件 | 104.0件 | 犯罪認知件数が東淀川区より多いが、ほぼ同水準の治安状況。 |
吹田市 | 1,774件 | 46.4件 | 犯罪件数は多いが、人口比では非常に低い発生率。 |
旭区 | 797件 | 88.0件 | 東淀川区より治安が良好。 |
都島区 | 1,384件 | 170.2件 | 東淀川区より人口比での犯罪率が高い。 |
犯罪種別ごとの比較・凶悪犯
- 東淀川区: 17件
- 淀川区: 26件
- 吹田市: 12件
- 旭区: 13件
- 都島区: 24件
→ 東淀川区は凶悪犯の発生率が低い。
窃盗犯
- 東淀川区: 1,319件
- 淀川区: 1,385件
- 吹田市: 1,315件
- 旭区: 529件
- 都島区: 1,010件
→ 東淀川区と淀川区は窃盗犯が多く、自転車盗が主因。
粗暴犯
- 東淀川区: 105件
- 淀川区: 123件
- 吹田市: 70件
- 旭区: 44件
- 都島区: 102件
→ 東淀川区は粗暴犯の件数が中程度。
2023年の大阪市東淀川区は、淀川区と類似した治安状況で、隣接する旭区や吹田市と比較すると犯罪発生率が高い傾向にあります。一方、都島区よりは治安が良好です。窃盗犯(特に自転車盗)が突出して多いため、防犯対策の強化が求められます。
大阪府全体で見た大阪市東淀川区の治安状況(2023年)
大阪市東淀川区の治安状況について、大阪府全体および他の自治体と比較しました。
犯罪認知件数(人口10万人あたりの件数)
自治体 | 犯罪認知件数 | 人口(約) | 人口10万人あたりの件数 | 特徴 |
---|---|---|---|---|
東淀川区 | 1,749件 | 171,504人 | 1,020件 | 大阪府全体の平均を上回る犯罪発生率。 |
大阪府全体 | 80,037件 | 8,764,509人 | 914件 | 府平均より犯罪発生率が高い。 |
大阪市全体 | 39,408件 | 2,761,550人 | 1,426件 | 市平均よりは治安が良好。 |
東淀川区は大阪府全体の平均を上回る犯罪発生率ですが、大阪市全体の平均と比較すると良好な治安状況にあります。
大阪府内治安ランキング(犯罪認知件数多い順)
順位 | 自治体 | 犯罪認知件数 | 人口(約) | 人口10万人あたりの件数 |
---|---|---|---|---|
1 | 大阪市中央区 | 6,106件 | 116,687人 | 5,230件 |
2 | 大阪市北区 | 4,906件 | 139,802人 | 3,510件 |
… | … | … | … | … |
30 | 大阪市東淀川区 | 1,749件 | 171,504人 | 1,020件 |
東淀川区は、大阪府内で 30位 に位置し、治安は中間程度と評価されます。
2023年における大阪市東淀川区の治安状況は、大阪市全体では良好な部類に入りますが、大阪府全体の平均と比較するとやや犯罪発生率が高いです。特に窃盗犯が多い傾向があり、地域での防犯意識向上が求められます。
大阪市が推進する防犯対策
ここまでの内容から、大阪市東淀川区は治安の悪いエリアと認識させてしまったと思います。事実、件数などを見るとそうなってしまうのですが、大阪市もこの状況を看過してはいません。ということで、次より大阪市の防犯への取り組みを見てみましょう。
1. 安全なまちづくり基本計画の策定
市民、事業者、警察などと連携し、「大阪市安全なまちづくり条例」に基づき、基本計画を策定。自らを守る意識の高揚、地域防犯活動の推進、推進体制の整備を基本方針としています。
2. 地域安全防犯対策の実施
- 大阪市安全なまちづくり推進協議会: 関係機関と連携し、防犯活動を推進。
- 客引き行為等の適正化: 迷惑行為の防止を図る。
- 子どものための「見守りカメラ」の設置: 公園や通学路に防犯カメラを設置し、子どもの安全を確保。
- 防犯ボランティア活動団体登録制度: 地域の防犯活動を支援。
- 市職員によるあんしんパトロール: 職員が地域を巡回し、安全を確認。
- 地域防犯活動のための市営住宅等活用: 市営住宅を防犯活動の拠点として提供。
これらの取り組みにより、大阪市は地域の安全と防犯意識の向上を図っています。
大阪市東淀川区はやばい?治安を総括
2023年における大阪市東淀川区の治安状況は、前年と比較して犯罪認知件数が約11%増加し、特に窃盗犯(自転車盗)の増加が目立ちます。一方、粗暴犯は減少しており、暴力犯罪の発生は抑制されている点が評価できます。
大阪市全体の平均と比較すると治安は良好な部類に入りますが、大阪府全体の平均よりは犯罪発生率が高い水準にあります。地域特性として、住宅地や公共交通の利便性が高いエリアであるため、自転車盗を含む窃盗犯への対策が引き続き必要です。
▼関連記事
大阪市都島区はやばい?治安悪い?他の大阪市の区や前年と比較してみた
大阪市北区はやばい?住みたくない?周辺や1年前と比べた治安調査
大阪市東淀川区の2023年の犯罪認知件数は1,749件で、前年より約11%増加しました。特に窃盗犯(自転車盗)が増加しています。
自転車盗が前年より136件増加し、696件に達しました。一方、粗暴犯は約14.6%減少して105件となり、暴力犯罪は抑制されています。
犯罪発生率は大阪府全体の平均(914件)を上回りますが、大阪市全体の平均(1,426件)よりは低く、治安は比較的良好な水準です。