目次
堺市東区は治安悪い?最初に結論
こちらの結論に至った理由を、下記から具体的な数値とともに紹介いたします。堺市東区の治安が気になる人は、是非最後までご覧ください。
本記事のデータ参照元
▼別エリアの治安
堺市東区の犯罪傾向(2022年 vs 2023年)
堺市東区の2022年と2023年の犯罪認知件数を比較し、その違いを以下にまとめました。
総犯罪認知件数
- 2022年: 358件
- 2023年: 448件
総犯罪認知件数は約25.1%増加しました。
凶悪犯
- 2022年: 6件
- 2023年: 1件
凶悪犯は大幅に減少(-5件)し、安全性が向上しました。
粗暴犯
- 2022年: 22件
- 2023年: 23件
粗暴犯はほぼ横ばいで、1件の微増となりました。
窃盗犯
- 2022年: 244件
- 2023年: 334件
窃盗犯は約36.9%増加し、特に自転車盗や置引きなどが増加傾向にあります。
器物損壊
- 2022年: 41件
- 2023年: 44件
器物損壊は微増(+3件)となっています。
2023年の堺市東区では、総犯罪認知件数が前年比で25.1%増加し、特に窃盗犯の増加が顕著でした。一方で、凶悪犯は大幅に減少しており、一部のカテゴリで安全性が向上していることがわかります。
2023年 堺市東区の治安傾向と周辺自治体との比較
以下は、2023年の堺市東区の治安傾向を隣接する周辺自治体と比較したものです。
総犯罪認知件数
- 堺市東区: 448件(人口10万人あたり約522件)
- 堺市中区: 851件(人口10万人あたり約717件)
- 堺市堺区: 1,428件(人口10万人あたり約970件)
- 堺市西区: 1,167件(人口10万人あたり約862件)
- 堺市南区: 798件(人口10万人あたり約597件)
- 堺市北区: 1,224件(人口10万人あたり約780件)
- 堺市美原区: 257件(人口10万人あたり約687件)
堺市東区は総犯罪認知件数が堺市内で最も低い部類に入り、人口10万人あたりの犯罪率も比較的低水準です。
凶悪犯
- 堺市東区: 1件
- 堺市中区: 7件
- 堺市堺区: 14件
- 堺市西区: 9件
- 堺市南区: 7件
- 堺市北区: 9件
- 堺市美原区: 2件
堺市東区は凶悪犯の件数が非常に少なく、堺市内で最も安全といえるエリアです。
粗暴犯
- 堺市東区: 23件
- 堺市中区: 85件
- 堺市堺区: 82件
- 堺市西区: 70件
- 堺市南区: 45件
- 堺市北区: 54件
- 堺市美原区: 11件
粗暴犯の件数も堺市内で最も少なく、非常に落ち着いた治安状況といえます。
窃盗犯
- 堺市東区: 334件
- 堺市中区: 574件
- 堺市堺区: 1,013件
- 堺市西区: 806件
- 堺市南区: 559件
- 堺市北区: 917件
- 堺市美原区: 205件
窃盗犯は比較的少ないものの、堺市美原区を除けば他区よりやや多い傾向があります。
器物損壊
- 堺市東区: 44件
- 堺市中区: 100件
- 堺市堺区: 122件
- 堺市西区: 95件
- 堺市南区: 64件
- 堺市北区: 133件
- 堺市美原区: 22件
器物損壊は堺市東区が堺市内で2番目に少なく、地域住民の意識が高いことがうかがえます。
堺市東区は、堺市内で最も犯罪認知件数が少ない地域の1つであり、特に凶悪犯や粗暴犯の発生が極めて少ない安全なエリアです。一方で、窃盗犯が他の低犯罪エリア(堺市美原区など)よりも多い点が課題といえます。
堺市東区の治安ランキング(大阪府全体との比較)
以下は、2023年の大阪府全体で見た堺市東区の治安評価と、大阪府内でのランキング結果です。
堺市東区の治安
- 犯罪認知件数合計: 448件
- 人口あたり犯罪認知件数割合: 0.52%(大阪府全体の平均は0.91%)
- 他の堺市の区や大阪府の自治体と比較して、犯罪認知件数割合が低く、治安が良いといえます。
主な犯罪種類別認知件数(堺市東区):
窃盗犯: 334件(うち自転車盗が110件)
凶悪犯: 1件
粗暴犯: 23件
治安が悪い順のランキング(犯罪認知件数割合ベース)
- 堺市東区の順位: 第61位(全72自治体中)
- 堺市東区は犯罪率が低いため、治安が悪い順では下位に位置しています。
参考として、治安が最も悪い自治体(犯罪率が高い順)の上位を以下に示します:
- 大阪市中央区(5.23%)
- 大阪市北区(3.51%)
- 大阪市浪速区(3.07%)
堺市東区は大阪府内でも治安が非常に良い地域に分類されます。凶悪犯や粗暴犯の発生が少なく、特に安心して暮らせるエリアです。窃盗犯の件数は多いものの、大阪府全体と比較しても低水準です。
堺市が推進する防犯対策
ここまでの内容から、堺市東区は治安の悪いエリアと認識させてしまったと思います。事実、件数などを見るとそうなってしまうのですが、堺市もこの状況を看過してはいません。ということで、次より堺市の防犯への取り組みを見てみましょう。
安全なまちづくり基本計画の策定
堺市は、地域の安全と安心を確保するため、以下の防犯対策を推進しています。
- 安全なまちづくり基本計画の策定
市民、事業者、警察などと連携し、「堺市安全・安心・快適な市民協働のまちづくり条例」に基づき、基本計画を策定。自らを守る意識の高揚、地域防犯活動の推進、推進体制の整備を基本方針としています。 - 地域安全防犯対策の実施
- 防犯カメラの設置: 犯罪抑止効果の高い防犯カメラの設置を警察や地域と連携して進めています。令和4年度末時点で、市内には公設置防犯カメラ、地域設置防犯カメラ等を併せて3,090台が設置されています。 堺市公式ウェブサイト
- 防犯灯の整備: 街頭で発生する犯罪の未然防止や市民の安全確保のため、防犯灯を設置しています。自治会が主体で設置や維持管理を行い、市は設置補助や電気料金の支援を行っています。 堺市公式ウェブサイト
- 青色防犯パトロールの実施: 地域住民のボランティアによる見回り活動が活発に行われています。 堺市公式ウェブサイト
- 防犯ボランティア活動団体登録制度: 地域の防犯活動を支援するための制度を設けています。 堺市公式ウェブサイト
- 地域防犯活動のための市営住宅等活用: 市営住宅を防犯活動の拠点として提供しています。 堺市公式ウェブサイト
これらの取り組みにより、堺市は地域の安全と安心を確保するための努力を続けています。
堺市東区はやばい?治安を総括
堺市東区は、凶悪犯や粗暴犯の発生が極めて少なく、大阪府内でも治安の良い地域として評価されています。一方で、2023年には窃盗犯が増加傾向にあり、特に自転車盗や置引きが課題として挙げられます。堺市では防犯カメラの設置や地域住民による防犯活動の支援など、治安向上に向けた取り組みを推進中です。地域住民の防犯意識をさらに高めることで、より安全な地域づくりが期待されます。
堺市東区では2022年と比較して2023年の犯罪認知件数が約25.1%増加。特に窃盗犯が顕著に増加しています。
堺市東区は総犯罪認知件数が堺市内で最も少なく、凶悪犯や粗暴犯がほとんど発生しない安全な地域です。
堺市東区は大阪府内で61位/72地域に位置し、府内でも治安が良い地域に分類されます。