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堺市西区は治安悪い?最初に結論
こちらの結論に至った理由を、下記から具体的な数値とともに紹介いたします。堺市西区の治安が気になる人は、是非最後までご覧ください。
本記事のデータ参照元
▼別エリアの治安
堺市西区の犯罪傾向(2022年 vs 2023年)
以下に堺市西区の2022年と2023年の犯罪傾向の違いをまとめました。
総犯罪認知件数
- 2022年: 931件
- 2023年: 1,167件
総犯罪認知件数は約25.4%増加しました。
凶悪犯
- 2022年: 5件
- 2023年: 9件
凶悪犯は4件増加しましたが、発生率は依然として低いままです。
粗暴犯
- 2022年: 59件
- 2023年: 70件
粗暴犯は約18.6%増加しました。
窃盗犯
- 2022年: 653件
- 2023年: 806件
窃盗犯は約23.4%増加し、特に自転車盗や車上ねらいが増加傾向にあります。
器物損壊
- 2022年: 86件
- 2023年: 95件
器物損壊は微増(+9件)となっています。
2023年の堺市西区では、総犯罪認知件数が前年比で約25.4%増加し、特に窃盗犯の増加が顕著でした。一方で、凶悪犯の件数は他の犯罪に比べて少なく、治安状況は一定水準を保っています。今後は窃盗犯への防犯対策強化が重要です。
2023年 堺市西区の治安傾向と周辺自治体との比較
2023年の堺市西区の治安傾向を隣接する周辺自治体と比較しました。
総犯罪認知件数
- 堺市西区: 1,167件(人口10万人あたり約862件)
- 堺市中区: 851件(人口10万人あたり約717件)
- 堺市堺区: 1,428件(人口10万人あたり約970件)
- 堺市東区: 448件(人口10万人あたり約522件)
- 堺市南区: 798件(人口10万人あたり約597件)
- 堺市北区: 1,224件(人口10万人あたり約780件)
堺市西区は、堺市中区や南区に比べて犯罪認知件数が多いですが、堺市堺区には及びません。
凶悪犯
- 堺市西区: 9件
- 堺市中区: 7件
- 堺市堺区: 14件
- 堺市東区: 1件
- 堺市南区: 7件
- 堺市北区: 9件
堺市西区の凶悪犯の発生数は堺市内で中間的な位置にあります。
粗暴犯
- 堺市西区: 70件
- 堺市中区: 85件
- 堺市堺区: 82件
- 堺市東区: 23件
- 堺市南区: 45件
- 堺市北区: 54件
粗暴犯では堺市西区は堺市内で上位に位置し、堺市中区に次ぐ多さとなっています。
窃盗犯
- 堺市西区: 806件
- 堺市中区: 574件
- 堺市堺区: 1,013件
- 堺市東区: 334件
- 堺市南区: 559件
- 堺市北区: 917件
窃盗犯では堺市西区は堺市堺区や北区に次ぐ件数で、やや高めの傾向が見られます。
器物損壊
- 堺市西区: 95件
- 堺市中区: 100件
- 堺市堺区: 122件
- 堺市東区: 44件
- 堺市南区: 64件
- 堺市北区: 133件
器物損壊では堺市西区は中程度の位置づけで、周辺地域と比較して特段多くはありません。
堺市西区は、堺市内で中程度の治安水準に位置しています。粗暴犯や窃盗犯の増加が課題となっていますが、凶悪犯や器物損壊は比較的少ない水準にとどまっています。特に窃盗犯への防犯対策を強化することで、さらなる治安向上が期待されます。
堺市西区の治安ランキング(大阪府全体との比較)
2023年の堺市西区の治安状況・大阪府の72自治体を治安が悪い順にランキングした際の堺市西区の順位をまとめました。
1. 犯罪認知件数と犯罪率
- 人口あたり犯罪認知件数割合: 0.86%(大阪府全体平均: 0.91%)
- 総犯罪認知件数: 1,167件
堺市西区の犯罪率は大阪府全体の平均に近く、府内ではやや治安が良いエリアに分類されます。
2. 主な犯罪内訳
- 凶悪犯: 9件(強盗3件を含む)
- 粗暴犯: 70件(暴行29件、傷害32件)
- 窃盗犯: 806件(自動車盗12件、オートバイ盗25件、自転車盗320件)
窃盗犯が全体の69%を占めており、特に自転車盗や車上狙いが多いのが特徴です。
大阪府72自治体での治安ランキング(犯罪認知件数割合ベース)
堺市西区の順位
- 堺市西区は第31位(全72自治体中)
堺市西区は犯罪率が府全体平均に近く、治安が懸念されるほどではありませんが、特に安全な地域とも言えません。
上位の治安が悪いエリア
- 大阪市中央区(犯罪率: 5.23%)
- 大阪市北区(犯罪率: 3.51%)
- 大阪市浪速区(犯罪率: 3.07%)
堺市西区はこれらのエリアに比べて犯罪率がかなり低く、安全性が高いエリアです。
堺市西区は、大阪府内で治安が中程度に位置する地域です。特に窃盗犯が目立ちますが、粗暴犯や凶悪犯の発生は比較的少ないため、深刻な治安上の課題は少ないと言えます。今後、窃盗犯への防犯対策をさらに強化することで、治安のさらなる向上が期待されます。
堺市が推進する防犯対策
ここまでの内容から、堺市西区は治安の悪いエリアと認識させてしまったと思います。事実、件数などを見るとそうなってしまうのですが、堺市もこの状況を看過してはいません。ということで、次より堺市の防犯への取り組みを見てみましょう。
安全なまちづくり基本計画の策定
堺市は、地域の安全と安心を確保するため、以下の防犯対策を推進しています。
- 安全なまちづくり基本計画の策定
市民、事業者、警察などと連携し、「堺市安全・安心・快適な市民協働のまちづくり条例」に基づき、基本計画を策定。自らを守る意識の高揚、地域防犯活動の推進、推進体制の整備を基本方針としています。 - 地域安全防犯対策の実施
- 防犯カメラの設置: 犯罪抑止効果の高い防犯カメラの設置を警察や地域と連携して進めています。令和4年度末時点で、市内には公設置防犯カメラ、地域設置防犯カメラ等を併せて3,090台が設置されています。 堺市公式ウェブサイト
- 防犯灯の整備: 街頭で発生する犯罪の未然防止や市民の安全確保のため、防犯灯を設置しています。自治会が主体で設置や維持管理を行い、市は設置補助や電気料金の支援を行っています。 堺市公式ウェブサイト
- 青色防犯パトロールの実施: 地域住民のボランティアによる見回り活動が活発に行われています。 堺市公式ウェブサイト
- 防犯ボランティア活動団体登録制度: 地域の防犯活動を支援するための制度を設けています。 堺市公式ウェブサイト
- 地域防犯活動のための市営住宅等活用: 市営住宅を防犯活動の拠点として提供しています。 堺市公式ウェブサイト
これらの取り組みにより、堺市は地域の安全と安心を確保するための努力を続けています。
堺市西区はやばい?治安を総括
堺市西区は、2023年に犯罪認知件数が増加し、特に窃盗犯や粗暴犯の発生が目立つ傾向があります。一方で、凶悪犯の件数は堺市内や大阪府全体で比較すると中程度にとどまっており、重大な治安上の課題は少ない地域といえます。堺市では、防犯カメラの設置や地域住民による防犯活動などの取り組みを通じて安全なまちづくりを推進しています。
堺市西区では2022年と比較して2023年の犯罪認知件数が約25.4%増加。特に窃盗犯が顕著に増加しています。
堺市西区は隣接する自治体に比べ犯罪認知件数がやや多く、特に粗暴犯や窃盗犯の件数が目立ちますが、凶悪犯の件数は中間的な水準です。
堺市西区は、大阪府全体で3位/72地域に位置し、治安は中程度に分類されます。