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堺市南区は治安悪い?最初に結論
こちらの結論に至った理由を、下記から具体的な数値とともに紹介いたします。堺市南区の治安が気になる人は、是非最後までご覧ください。
本記事のデータ参照元
▼別エリアの治安
堺市南区の2022年と2023年の犯罪傾向の違い
以下に堺市南区の2022年と2023年の犯罪傾向の違いをまとめました。
総犯罪認知件数
- 2022年: 717件
- 2023年: 798件
総犯罪認知件数は約11.3%増加しました。
凶悪犯
- 2022年: 5件
- 2023年: 7件
凶悪犯は2件増加しましたが、発生率は依然として低いままです。
粗暴犯
- 2022年: 48件
- 2023年: 45件
粗暴犯は微減(-3件)し、発生率はやや改善しています。
窃盗犯
- 2022年: 513件
- 2023年: 559件
窃盗犯は約9.0%増加し、特に自転車盗や車上ねらいが目立っています。
器物損壊
- 2022年: 66件
- 2023年: 64件
器物損壊は微減(-2件)となっています。
2023年の堺市南区では、総犯罪認知件数が前年比で約11.3%増加しました。特に窃盗犯の増加が課題となっていますが、粗暴犯や器物損壊の減少はポジティブな傾向です。全体として治安は安定しており、大規模な悪化は見られませんが、窃盗犯への防犯対策が引き続き必要です。
堺市南区と周辺自治体の治安比較(2023年)
以下に、2023年の堺市南区の治安傾向を隣接する周辺自治体と比較しました。
総犯罪認知件数
- 堺市南区: 798件(人口10万人あたり約597件)
- 堺市中区: 851件(人口10万人あたり約717件)
- 堺市堺区: 1,428件(人口10万人あたり約970件)
- 堺市東区: 448件(人口10万人あたり約522件)
- 堺市西区: 1,167件(人口10万人あたり約862件)
堺市南区は堺市内の中で、総犯罪認知件数が中程度の水準に位置しますが、人口10万人あたりの件数では堺市東区に次ぐ低水準となっています。
凶悪犯
- 堺市南区: 7件
- 堺市中区: 7件
- 堺市堺区: 14件
- 堺市東区: 1件
- 堺市西区: 9件
堺市南区の凶悪犯件数は堺市中区と同じで、堺市堺区より少ない一方、堺市東区よりは高い水準です。
粗暴犯
- 堺市南区: 45件
- 堺市中区: 85件
- 堺市堺区: 82件
- 堺市東区: 23件
- 堺市西区: 70件
粗暴犯は堺市南区が他区に比べて少なく、堺市東区と同様に穏やかな傾向が見られます。
窃盗犯
- 堺市南区: 559件
- 堺市中区: 574件
- 堺市堺区: 1,013件
- 堺市東区: 334件
- 堺市西区: 806件
窃盗犯に関しては堺市南区は堺市中区と近い水準ですが、堺市堺区や堺市西区よりは少ないです。
器物損壊
- 堺市南区: 64件
- 堺市中区: 100件
- 堺市堺区: 122件
- 堺市東区: 44件
- 堺市西区: 95件
堺市南区の器物損壊件数は堺市内で中間的な位置付けにあります。
堺市南区は、堺市内で比較的治安が良い地域に分類されます。凶悪犯や粗暴犯の発生は少なく、特に人口10万人あたりの犯罪率では堺市東区に次いで低い水準です。一方で、窃盗犯は堺市中区と同程度の水準であり、防犯意識の向上が引き続き重要です。
堺市南区の治安ランキング(大阪府全体との比較)
2023年の堺市南区の治安状況と、大阪府72自治体を治安が悪い順でランキングした際の堺市南区の順位を以下にまとめました。
1. 犯罪認知件数と犯罪率
- 人口あたり犯罪認知件数割合: 0.60%(大阪府全体平均: 0.91%)
- 総犯罪認知件数: 798件
堺市南区の犯罪率は大阪府全体の平均を下回っており、治安は比較的良好な地域といえます。
2. 主な犯罪内訳
- 凶悪犯: 7件(放火3件を含む)
- 粗暴犯: 45件(暴行21件、傷害21件)
- 窃盗犯: 559件(自動車盗18件、オートバイ盗64件、自転車盗119件)
窃盗犯が全体の約70%を占めており、特に自転車盗やオートバイ盗が多いのが特徴です。
大阪府72自治体での治安ランキング(犯罪認知件数割合ベース)
堺市南区の順位
- 堺市南区は第54位(全72自治体中)
堺市南区は犯罪率が大阪府の平均より低く、府内では治安の良いエリアの部類に入ります。
上位の治安が悪いエリア
- 大阪市中央区(犯罪率: 5.23%)
- 大阪市北区(犯罪率: 3.51%)
- 大阪市浪速区(犯罪率: 3.07%)
堺市南区はこれらのエリアと比較すると、犯罪率がかなり低いことが分かります。
堺市南区は、大阪府内でも比較的治安の良い地域といえます。凶悪犯や粗暴犯の発生が少ない一方で、窃盗犯の発生がやや多い点が課題です。
堺市が推進する防犯対策
ここまでの内容から、堺市南区は治安の悪いエリアと認識させてしまったと思います。事実、件数などを見るとそうなってしまうのですが、堺市もこの状況を看過してはいません。ということで、次より堺市の防犯への取り組みを見てみましょう。
安全なまちづくり基本計画の策定
堺市は、地域の安全と安心を確保するため、以下の防犯対策を推進しています。
- 安全なまちづくり基本計画の策定
市民、事業者、警察などと連携し、「堺市安全・安心・快適な市民協働のまちづくり条例」に基づき、基本計画を策定。自らを守る意識の高揚、地域防犯活動の推進、推進体制の整備を基本方針としています。 - 地域安全防犯対策の実施
- 防犯カメラの設置: 犯罪抑止効果の高い防犯カメラの設置を警察や地域と連携して進めています。令和4年度末時点で、市内には公設置防犯カメラ、地域設置防犯カメラ等を併せて3,090台が設置されています。 堺市公式ウェブサイト
- 防犯灯の整備: 街頭で発生する犯罪の未然防止や市民の安全確保のため、防犯灯を設置しています。自治会が主体で設置や維持管理を行い、市は設置補助や電気料金の支援を行っています。 堺市公式ウェブサイト
- 青色防犯パトロールの実施: 地域住民のボランティアによる見回り活動が活発に行われています。 堺市公式ウェブサイト
- 防犯ボランティア活動団体登録制度: 地域の防犯活動を支援するための制度を設けています。 堺市公式ウェブサイト
- 地域防犯活動のための市営住宅等活用: 市営住宅を防犯活動の拠点として提供しています。 堺市公式ウェブサイト
これらの取り組みにより、堺市は地域の安全と安心を確保するための努力を続けています。
堺市西区はやばい?治安を総括
堺市南区は、2023年に総犯罪認知件数が前年比で増加したものの、堺市内および大阪府全体で比較すると治安が良い地域に位置します。凶悪犯や粗暴犯の発生は少ない一方、窃盗犯の発生がやや多い点が課題です。堺市では、防犯カメラの設置や地域住民による防犯活動の推進など、犯罪抑止に向けた取り組みを継続しています。
堺市南区では2022年と比較して2023年の犯罪認知件数が約11.3%増加。特に窃盗犯の増加が課題として挙げられます。
堺市南区は堺市内で治安が比較的良い地域に分類され、人口10万人あたりの犯罪発生率では堺市東区に次いで低い水準です。
堺市南区は大阪府全体で54位/72地域に位置し、府内でも治安の良い方に分類されます。