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堺市北区は治安悪い?最初に結論
こちらの結論に至った理由を、下記から具体的な数値とともに紹介いたします。堺市北区の治安が気になる人は、是非最後までご覧ください。
本記事のデータ参照元
▼別エリアの治安
堺市北区の2022年と2023年の犯罪傾向の違い
以下に堺市北区の2022年と2023年の犯罪傾向の違いをまとめました。
総犯罪認知件数
- 2022年: 1,001件
- 2023年: 1,224件
総犯罪認知件数は約22.3%増加しました。
凶悪犯
- 2022年: 3件
- 2023年: 9件
凶悪犯は6件増加し、特に注目すべき増加が見られました。
粗暴犯
- 2022年: 45件
- 2023年: 54件
粗暴犯は20%増加しましたが、他の犯罪カテゴリーと比べると増加率は抑えられています。
窃盗犯
- 2022年: 765件
- 2023年: 917件
窃盗犯は約19.9%増加し、全体の犯罪増加を主導しています。
器物損壊
- 2022年: 97件
- 2023年: 133件
器物損壊は36件増加し、約37.1%の大幅な増加が見られました。
2023年の堺市北区では、全体的に犯罪認知件数が増加しました。特に凶悪犯の増加が目立ちます。一方、窃盗犯や器物損壊の増加が総犯罪数増加の主要因であり、これらのカテゴリーでの防犯対策が急務です。
堺市北区と周辺自治体の治安比較(2023年)
堺市北区の2023年の治安傾向について、隣接する周辺自治体と比較しました。
総犯罪認知件数
- 堺市北区: 1,224件(人口10万人あたり約780件)
- 堺市堺区: 1,428件(人口10万人あたり約970件)
- 堺市中区: 851件(人口10万人あたり約717件)
- 堺市東区: 448件(人口10万人あたり約522件)
- 堺市西区: 1,167件(人口10万人あたり約862件)
- 堺市南区: 798件(人口10万人あたり約597件)
- 堺市美原区: 257件(人口10万人あたり約687件)
堺市北区の犯罪件数は堺市内で中程度に位置し、堺市堺区や堺市西区よりは少ないものの、堺市中区や堺市南区より多い状況です。
凶悪犯
- 堺市北区: 9件
- 堺市堺区: 14件
- 堺市中区: 7件
- 堺市東区: 1件
- 堺市西区: 9件
- 堺市南区: 7件
- 堺市美原区: 2件
堺市北区の凶悪犯件数は堺市内で堺市堺区に次ぐ多さで、堺市中区や堺市東区よりもやや高い傾向にあります。
粗暴犯
- 堺市北区: 54件
- 堺市堺区: 82件
- 堺市中区: 85件
- 堺市東区: 23件
- 堺市西区: 70件
- 堺市南区: 45件
- 堺市美原区: 11件
粗暴犯の発生数は堺市北区が堺市内で中程度に位置し、堺市中区や堺市堺区よりは少ないものの、堺市南区や堺市美原区よりは多いです。
窃盗犯
- 堺市北区: 917件
- 堺市堺区: 1,013件
- 堺市中区: 574件
- 堺市東区: 334件
- 堺市西区: 806件
- 堺市南区: 559件
- 堺市美原区: 205件
堺市北区の窃盗犯の件数は堺市堺区に次いで多く、堺市中区や堺市南区より高い水準です。
器物損壊
- 堺市北区: 133件
- 堺市堺区: 122件
- 堺市中区: 100件
- 堺市東区: 44件
- 堺市西区: 95件
- 堺市南区: 64件
- 堺市美原区: 22件
器物損壊では堺市北区が堺市内で最も多く、他区よりやや高い傾向があります。
堺市北区は堺市内で中程度の治安水準に位置します。窃盗犯や器物損壊の発生が目立つ一方で、粗暴犯や凶悪犯の件数は他の犯罪と比較して抑えられています。周辺自治体と比較しても、堺市中区や堺市南区より犯罪件数が多い一方、堺市堺区や堺市西区よりは低い水準です。
堺市北区の治安ランキング(大阪府全体との比較)
2023年の堺市北区の治安状況と、大阪府72自治体を治安が悪い順にランキングした際の堺市北区の順位を以下にまとめました。
1. 犯罪認知件数と犯罪率
- 人口あたり犯罪認知件数割合: 0.78%(大阪府全体平均: 0.91%)
- 総犯罪認知件数: 1,224件
堺市北区の犯罪率は大阪府全体の平均をやや下回り、治安は比較的良好な部類に入ります。
2. 主な犯罪内訳
- 凶悪犯: 9件(放火1件を含む)
- 粗暴犯: 54件(暴行16件、傷害33件)
- 窃盗犯: 917件(自動車盗4件、オートバイ盗31件、自転車盗443件)
窃盗犯が犯罪認知件数の約75%を占め、特に自転車盗の発生件数が多いことが特徴です。
大阪府72自治体での治安ランキング(犯罪認知件数割合ベース)
堺市北区の順位
- 堺市北区は第40位(全72自治体中)
堺市北区は府内平均よりも治安が良いものの、安全なエリアとして特に際立つわけではありません。
上位の治安が悪いエリア
- 大阪市中央区(犯罪率: 5.23%)
- 大阪市北区(犯罪率: 3.51%)
- 大阪市浪速区(犯罪率: 3.07%)
堺市北区の犯罪率はこれらのエリアに比べてかなり低いです。
堺市北区は、大阪府内でも治安が比較的良い地域の1つに位置します。凶悪犯や粗暴犯の発生は少なく、安全性が高いエリアと言えます。ただし、窃盗犯の発生件数が多く、防犯対策の強化が引き続き必要です。
堺市が推進する防犯対策
ここまでの内容から、堺市北区は治安の悪いエリアと認識させてしまったと思います。事実、件数などを見るとそうなってしまうのですが、堺市もこの状況を看過してはいません。ということで、次より堺市の防犯への取り組みを見てみましょう。
安全なまちづくり基本計画の策定
堺市は、地域の安全と安心を確保するため、以下の防犯対策を推進しています。
- 安全なまちづくり基本計画の策定
市民、事業者、警察などと連携し、「堺市安全・安心・快適な市民協働のまちづくり条例」に基づき、基本計画を策定。自らを守る意識の高揚、地域防犯活動の推進、推進体制の整備を基本方針としています。 - 地域安全防犯対策の実施
- 防犯カメラの設置: 犯罪抑止効果の高い防犯カメラの設置を警察や地域と連携して進めています。令和4年度末時点で、市内には公設置防犯カメラ、地域設置防犯カメラ等を併せて3,090台が設置されています。 堺市公式ウェブサイト
- 防犯灯の整備: 街頭で発生する犯罪の未然防止や市民の安全確保のため、防犯灯を設置しています。自治会が主体で設置や維持管理を行い、市は設置補助や電気料金の支援を行っています。 堺市公式ウェブサイト
- 青色防犯パトロールの実施: 地域住民のボランティアによる見回り活動が活発に行われています。 堺市公式ウェブサイト
- 防犯ボランティア活動団体登録制度: 地域の防犯活動を支援するための制度を設けています。 堺市公式ウェブサイト
- 地域防犯活動のための市営住宅等活用: 市営住宅を防犯活動の拠点として提供しています。 堺市公式ウェブサイト
これらの取り組みにより、堺市は地域の安全と安心を確保するための努力を続けています。
堺市北区はやばい?治安を総括
堺市北区は、2023年に総犯罪認知件数が前年比で増加し、特に窃盗犯や器物損壊の増加が目立ちました。一方で、凶悪犯や粗暴犯の発生は他の犯罪カテゴリーと比較して少なく、安全性は一定水準を維持しています。地域住民による防犯活動や防犯カメラ設置など、堺市が進める防犯対策が継続されている中、窃盗犯への対策強化が重要です。
堺市北区では2022年と比較して2023年の犯罪認知件数が約22.3%増加。特に窃盗犯や器物損壊が大幅に増加しました。
堺市北区は堺市内で中程度の治安水準に位置し、堺市堺区や堺市西区よりは犯罪認知件数が少ないものの、堺市中区や堺市南区より多い状況です。
堺市北区は大阪府全体で40位/72地域に位置し、治安が比較的良い地域に分類されますが、窃盗犯が特に目立ちます。