目次
吹田市は治安悪い?最初に結論
こちらの結論に至った理由を、下記から具体的な数値とともに紹介いたします。大阪府吹田市の治安が気になる人は、是非最後までご覧ください。
本記事のデータ参照元
吹田市の2022年と2023年の犯罪傾向の違い
以下に、吹田市の2022年と2023年の犯罪傾向の違いをまとめました。
吹田市の犯罪傾向(2022年 vs 2023年)
犯罪項目 | 2022年認知件数 | 2023年認知件数 | 増減 | 備考 |
---|---|---|---|---|
総犯罪認知件数 | 1,629 | 1,774 | +145 | 増加傾向 |
凶悪犯 | 12 | 12 | ±0 | 横ばい |
粗暴犯 | 60 | 70 | +10 | わずかに増加 |
窃盗犯 | 1,230 | 1,315 | +85 | 窃盗犯が全体の増加に寄与 |
傾向分析
- 総犯罪認知件数は2022年と比較して145件の増加が見られ、犯罪全体が増加傾向にあります。
- 凶悪犯は12件で変動はなく、治安状況が維持されています。
- 粗暴犯の増加は地域内での暴力事件などの増加を示唆しています。
- 窃盗犯が大きく増加しており、防犯意識の向上が求められます。
吹田市では、2023年の総犯罪認知件数が前年比で8.9%増加しました。特に粗暴犯や窃盗犯が増加傾向にあります。一方で、凶悪犯は横ばい、器物損壊は減少しており、一部では治安改善の兆しも見られます。
吹田市と周辺自治体の治安比較(2023年)
以下に、吹田市の2023年における治安の傾向を隣接する自治体と比較しました。
吹田市と周辺自治体の犯罪傾向(2023年)
自治体 | 人口 | 総犯罪認知件数 | 凶悪犯 | 粗暴犯 | 窃盗犯 | 人口1000人あたり犯罪件数 |
---|---|---|---|---|---|---|
吹田市 | 382,336 | 1,774 | 12 | 70 | 1,315 | 4.64 |
豊中市 | 405,989 | 2,040 | 12 | 140 | 1,319 | 5.03 |
茨木市 | 285,729 | 2,062 | 20 | 76 | 1,425 | 7.22 |
傾向分析
- 総犯罪認知件数
- 吹田市の犯罪件数は1,774件で、豊中市や茨木市と比べてやや少ない状況です。ただし、人口1000人あたりの犯罪率では豊中市を下回り、茨木市よりも低い数値を示しています。
- 凶悪犯
- 凶悪犯の件数は吹田市と豊中市で同じ12件、一方茨木市は20件とやや多い傾向があります。
- 粗暴犯
- 吹田市の粗暴犯は70件で、豊中市(140件)や茨木市(76件)と比べて少ないですが、注視が必要です。
- 窃盗犯
- 窃盗犯の件数では、吹田市と豊中市はほぼ同じ水準ですが、茨木市はそれを上回る1,425件となっています。
吹田市の2023年における犯罪認知件数は、隣接する豊中市や茨木市よりは低いものの、箕面市よりは高い水準です。特に、窃盗犯の発生が多い一方で、凶悪犯や粗暴犯は周辺自治体と比較して平均的な水準にあります。
吹田市の治安ランキング(大阪府全体との比較)
2023年の吹田市の治安状況と、大阪府72自治体を治安が悪い順でランキングした際の高槻市の順位を以下にまとめました。
大阪府吹田市の治安状況(2023年)
項目 | 大阪府全体 | 吹田市 | コメント |
---|---|---|---|
総犯罪認知件数 | 80,037件 | 1,774件 | 吹田市は全体の2.2%に相当 |
凶悪犯 | 734件 | 12件 | 吹田市の割合は比較的小さい |
粗暴犯 | 4,819件 | 70件 | 粗暴犯は府全体の約1.5% |
窃盗犯 | 58,282件 | 1,315件 | 窃盗犯が吹田市の犯罪件数の大半を占める |
人口1000人あたり犯罪件数 | 0.91% | 0.46% | 府平均よりも低い治安レベル |
1. 犯罪認知件数と犯罪率
- 人口あたり犯罪認知件数割合: 0.46%(大阪府全体平均: 0.91%)
- 総犯罪認知件数: 1,774件
吹田市の犯罪率は大阪府全体の平均を大きく下回っており、治安が非常に良い地域に分類されます。
2. 主な犯罪内訳
- 凶悪犯: 12件(強盗2件)
- 粗暴犯: 70件(暴行24件、傷害37件)
- 窃盗犯: 1,315件(自動車盗14件、オートバイ盗31件、自転車盗642件)
窃盗犯が全体の約74%を占め、特に自転車盗の発生件数が多いのが特徴です。
大阪府72自治体での治安ランキング(犯罪認知件数割合ベース)
吹田市の順位
- 吹田市は第58位(全72自治体中)
吹田市は大阪府内でもトップクラスの治安の良さを誇ります。
上位の治安が悪いエリア
- 大阪市中央区(犯罪率: 5.23%)
- 大阪市北区(犯罪率: 3.51%)
- 大阪市浪速区(犯罪率: 3.07%)
吹田市の犯罪率はこれらのエリアに比べると極めて低く、安全性が高いです。
吹田市は大阪府全体と比較して犯罪発生率が低く、治安が良い地域に分類されます。特に凶悪犯の発生件数が少ない点が特徴です。ただし、窃盗犯が総犯罪件数の多くを占めているため、住民や自治体による防犯対策のさらなる強化が期待されます。
吹田市が推進する防犯対策
ここまでの内容から、吹田市は治安の課題を抱えている地域と感じる方もいらっしゃるかもしれません。実際、犯罪件数の増加が見られる一方で、吹田市は安全で安心なまちづくりを目指し、防犯対策を積極的に推進しています。以下に吹田市の取り組みを紹介します。
1. 安全で安心なまちづくり条例の策定
吹田市は、市民が安全で安心して暮らせる環境を実現するため、「安全で安心なまちづくり条例」を制定しています。この条例を基盤に、行政、地域住民、警察が連携して防犯活動を推進し、犯罪を抑止する取り組みを強化しています。
2. 防犯カメラの設置促進
吹田市では、防犯カメラを効果的に活用することで犯罪を抑止しています。市内の公共施設や主要な道路、学校周辺などにカメラを設置する取り組みを進め、地域全体の安全性を高めています。
3. 防犯灯の整備
夜間の犯罪抑止を目的に、防犯灯の設置を進めています。自治会や地域団体との協力のもと、防犯灯の維持管理や設置費用の補助を行い、夜間も安心して生活できる環境を整備しています。
4. 青色防犯パトロールの実施
地域住民やボランティア団体が主体となり、青色防犯パトロールを実施しています。車両を使用した巡回活動を通じて、犯罪の発生を抑制するとともに、住民の安心感を向上させる取り組みを行っています。
5. 防犯ボランティア活動の支援
吹田市は、防犯ボランティア団体の活動を支援しています。団体登録を促進し、活動資金の補助や防犯グッズの提供などを行うことで、地域全体の防犯意識向上を目指しています。
6. 子どもの安全を守る取り組み
吹田市では、子どもの安全を最優先に考え、地域住民と連携した見守り活動を行っています。登下校時の安全確保のため、通学路や学校周辺でのパトロールや声掛け活動を強化しています。
【出典】吹田市公式サイト – 防犯対策
安全・安心なまちづくり
吹田市は、犯罪件数の増加が見られる中で、防犯カメラの設置や青色防犯パトロールの実施、防犯灯の整備など、地域全体での防犯対策を推進しています。特に地域住民、行政、警察が一体となった取り組みを通じて、安全で安心な暮らしを実現するための努力を続けています。
吹田市はやばい?治安を総括
2023年の吹田市は犯罪認知件数が前年比約8.9%増加しましたが、大阪府全体と比較すると治安の良い地域に位置しています。特に窃盗犯が総犯罪件数の多くを占めている点が課題として挙げられますが、凶悪犯が少なく器物損壊が減少している点はポジティブな要素です。
2023年の吹田市では、犯罪認知件数が前年比で約8.9%増加しました。特に窃盗犯が6.9%増加し、万引きや自転車盗が主な増加要因となっています。
吹田市は隣接する豊中市や茨木市と比較して犯罪認知件数が低く、箕面市より高い水準です。人口比で見れば治安は良好な部類に分類されます。
吹田市は大阪府内で58位/72地域に位置し(犯罪率が高い順)、府平均を大きく下回る犯罪発生率から、治安が良い地域に分類されます。