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松原市は治安悪い?最初に結論
こちらの結論に至った理由を、下記から具体的な数値とともに紹介いたします。松原市の治安が気になる人は、是非最後までご覧ください。
本記事のデータ参照元
▼別エリアの治安
松原市の2022年と2023年の犯罪傾向の違い
松原市は、大阪府内でも犯罪件数が比較的抑えられた地域として知られていますが、2022年から2023年にかけて、いくつかの犯罪タイプで増減が見られます。本記事では、主な犯罪傾向の違いについてまとめました。
犯罪認知件数の推移
- 2022年:939件
- 2023年:1,092件(前年比 +16.3%)
2023年は2022年に比べ、犯罪認知件数が増加しました。増加率は16.3%で、特に窃盗犯や粗暴犯に関する増加が目立ちます。
主な犯罪種別ごとの比較
窃盗犯
- 2022年:697件
- 2023年:818件(前年比 +17.4%)
- 特に「自転車盗」や「車上ねらい」が増加傾向にあり、地域内の防犯対策の重要性が高まっています。
粗暴犯
- 2022年:37件
- 2023年:55件(前年比 +48.6%)
- 「暴行」や「傷害」などの件数が増加し、個人間のトラブルによる犯罪が増えた可能性があります。
その他注目すべき増減
- 詐欺(知能犯):
- 2022年:91件
- 2023年:97件
- 住居侵入:
- 2022年:13件
- 2023年:7件(前年比 -46.2%)
- 防犯カメラや施錠強化の効果が現れた可能性があります。
松原市の犯罪傾向は、地域の防犯対策や住民の協力によって改善が期待されます。特に窃盗犯や粗暴犯に対する早期対応が必要です。
松原市と周辺自治体の治安比較(2023年)
大阪府松原市は、2023年において周辺自治体と比較した場合、犯罪発生件数や傾向に一定の特徴が見られます。下記では、松原市の治安状況を周辺自治体と比較しました。
犯罪認知件数の比較
自治体 | 人口 | 犯罪認知件数 | 人口比率(%) |
---|---|---|---|
松原市 | 116,476 | 1,092 | 0.94 |
藤井寺市 | 62,435 | 345 | 0.55 |
羽曳野市 | 107,800 | 537 | 0.50 |
大阪狭山市 | 57,844 | 218 | 0.38 |
松原市の犯罪認知件数は、周辺自治体と比較して人口比率が高いことが分かります。特に、藤井寺市や羽曳野市、大阪狭山市よりも治安課題が大きい状況にあります。
主な犯罪種別ごとの比較
窃盗犯
- 松原市:818件(全犯罪の74.9%)
- 藤井寺市:249件(72.2%)
- 羽曳野市:391件(72.8%)
- 大阪狭山市:156件(71.6%)
窃盗犯はすべての自治体で犯罪全体の大部分を占めていますが、松原市は絶対件数が高く、窃盗への防犯対策が特に重要です。
粗暴犯
- 松原市:55件
- 藤井寺市:23件
- 羽曳野市:28件
- 大阪狭山市:10件
粗暴犯も松原市が最も多く、個人間のトラブルや暴力に関する問題が浮き彫りになっています。
特徴と課題
- 人口比率での犯罪発生率の高さ: 松原市の人口比での犯罪率は、周辺自治体よりも高い傾向があります。これは窃盗犯や粗暴犯の多さが要因です。
- 防犯活動の必要性: 窃盗犯が多いため、地域住民への防犯意識向上や警察との連携が必要とされています。
松原市は、周辺自治体と比較して治安課題が顕著に見られる地域です。今後、犯罪対策の強化を進めることで、安全で住みやすい環境を築くことが期待されます。
松原市の治安ランキング(大阪府全体との比較)
以下に、2023年の大阪府全体で見た松原市の治安の良し悪しと、治安が良い順にランク付けした場合の松原市の順位をまとめました。
犯罪認知件数
- 松原市:1,092件
- 大阪府全体:80,037件
人口あたりの犯罪発生率
- 松原市:0.94%
- 大阪府全体:0.91%
松原市の人口あたりの犯罪発生率は、大阪府全体平均(0.91%)よりやや高い結果となりました。このことから、府内でも治安課題が目立つ地域といえます。
大阪府治安ランキング・松原市の順位(治安が良い順)
- 松原市:順位 45位(人口あたりの犯罪発生率:0.94%)
松原市は、大阪府内72自治体中、下位30%の治安状況に位置します。
松原市は、大阪府全体の中で犯罪発生率がやや高い自治体であり、より防犯対策が必要とされる地域です。隣接する治安が良い自治体を参考に、地域全体での治安改善が期待されます。
大阪府松原市の防犯の取り組み
ここまでの内容から、松原市の治安に不安を感じる方もいらっしゃると思います。事実、件数などを見るとそうなってしまうのですが、松原市もこの状況を看過してはいません。ということで、次より松原市の防犯への取り組みを見てみましょう。
防犯カメラの設置推進
市内の主要幹線道路や公共施設、駅周辺に防犯カメラを設置し、犯罪抑止と早期検挙に努めています。2015年度末時点で、市内には累計713台の防犯カメラが設置されており、1平方キロメートルあたり43台と、大阪府平均の9台を大きく上回っています。
一戸一灯運動の推進
夜間の犯罪抑止を目的に、各家庭での門灯の点灯を促進する「一戸一灯運動」を展開しています。モデル地域を設定し、啓発活動を実施した結果、外灯の点灯率が向上し、体感治安の改善にも寄与しています。
青色防犯パトロールの実施
地域住民や町会が主体となり、青色防犯パトロール隊を編成し、地域の見守り活動を強化しています。例えば、堀町会連合会では独自に青色防犯パトロール隊を発足させ、地域の安全確保に努めています。
センサーライトの設置
防犯灯の設置が難しい場所や要望のあった地域に対し、センサーライトを設置しています。これにより、夜間の街頭犯罪発生率が低下する効果が確認されています。
防犯教室の開催
市内の小・中学校や地域コミュニティにおいて、防犯意識の向上を目的とした防犯教室を開催し、子どもや女性への声かけ事案等の未然防止に努めています。
市の防犯対策には、防犯カメラの設置推進や地域巡回活動、犯罪抑止の施策が含まれ、市民一人ひとりの防犯意識を高めることでさらなる治安改善が期待されます。
松原市はやばい?治安を総括
松原市は近年、犯罪認知件数が増加しており、窃盗犯や粗暴犯の増加が特に目立つ状況です。しかし、市内では防犯カメラの設置や地域住民主体の防犯活動など、積極的な取り組みが進められており、犯罪抑止に向けた努力が継続されています。地域全体で防犯意識をさらに高め、隣接する治安の良い自治体を参考にした取り組みの強化が期待されます。
松原市では2022年から2023年にかけて犯罪認知件数が16.3%増加し、特に窃盗犯と粗暴犯の増加が顕著です。
松原市の犯罪発生率(0.94%)は、周辺自治体や大阪府全体の平均を上回っており、治安改善が課題となっています。
防犯カメラ設置や防犯教室の開催、一戸一灯運動などを通じて、地域全体で犯罪抑止に努めています。