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和泉市は治安悪い?最初に結論
こちらの結論に至った理由を、下記から具体的な数値とともに紹介いたします。和泉市の治安が気になる人は、是非最後までご覧ください。
本記事のデータ参照元
▼別エリアの治安
和泉市の2022年と2023年の犯罪傾向の違い
以下に、大阪府和泉市の2022年と2023年の犯罪傾向の違いをまとめました。
犯罪認知件数の推移
- 2022年:1,065件
- 2023年:1,250件(前年比 +17.4%)
2023年は2022年と比較して犯罪認知件数が増加しました。窃盗犯や詐欺などが大きく増加したことが特徴的です。
主な犯罪種別ごとの比較
窃盗犯
- 2022年:769件
- 2023年:909件(前年比 +18.2%)
窃盗犯が全犯罪の70%以上を占め、自転車盗や置き引きなどの増加が顕著です。
粗暴犯
- 2022年:64件
- 2023年:54件(前年比 -15.6%)
粗暴犯はわずかに減少し、暴行や傷害が安定した件数となっています。
住居侵入
- 2022年:23件
- 2023年:15件(前年比 -34.8%)
住居侵入は減少し、防犯対策が一定の効果を上げたと考えられます。
和泉市では、2023年に犯罪認知件数が増加し、特に窃盗犯や詐欺の増加が目立ちました。市内では防犯カメラ設置や地域住民への防犯教育が進められていますが、犯罪種別ごとに対応を強化することで、さらなる治安改善が期待されます。
和泉市と周辺自治体の治安比較(2023年)
以下に、大阪府和泉市の2023年の治安を周辺自治体と比較しまとめました。
犯罪認知件数の比較
自治体 | 人口 | 犯罪認知件数 | 人口比率(%) |
---|---|---|---|
和泉市 | 182,630 | 1,250 | 0.68 |
堺市 | 814,597 | 6,173 | 0.76 |
高石市 | 56,206 | 365 | 0.65 |
泉大津市 | 72,921 | 645 | 0.88 |
岸和田市 | 187,394 | 1,433 | 0.76 |
和泉市の人口比率(犯罪発生率)は、周辺自治体の中では比較的低い水準(0.68%)にありますが、犯罪件数自体は増加傾向にあります。
主な犯罪種別ごとの比較
窃盗犯
自治体 | 窃盗犯件数 | 全犯罪に占める割合 |
---|---|---|
和泉市 | 909 | 72.7% |
堺市 | 4,408 | 71.4% |
高石市 | 275 | 75.3% |
泉大津市 | 479 | 74.3% |
岸和田市 | 1,081 | 75.4% |
窃盗犯の割合は、和泉市が72.7%で他自治体とほぼ同程度ですが、件数自体が多いため、防犯対策の重要性が浮き彫りになっています。
粗暴犯
自治体 | 粗暴犯件数 | 人口比率(%) |
---|---|---|
和泉市 | 54 | 0.03 |
堺市 | 370 | 0.05 |
高石市 | 12 | 0.02 |
泉大津市 | 52 | 0.07 |
岸和田市 | 66 | 0.04 |
粗暴犯の件数は他自治体と比べて低い水準であり、大きな課題とはなっていません。
和泉市は犯罪発生率が周辺自治体と比較して低いものの、窃盗犯や詐欺が課題として浮き彫りになっています。地域住民と行政が協力し、さらなる防犯対策が必要です。
和泉市の治安ランキング(大阪府全体との比較)
以下に、2023年の大阪府全体と比較した和泉市の治安の良し悪し、および大阪府72自治体の中で和泉市の治安ランキングをまとめました。
犯罪認知件数と人口比率
- 和泉市
犯罪認知件数:1,250件
人口比率:0.68% - 大阪府全体
犯罪認知件数:80,037件
人口比率:0.91%
和泉市の人口比率は大阪府全体平均(0.91%)よりも低く、治安が比較的良い地域といえます。
和泉市の治安ランキング(治安が良い自治体順)
和泉市の順位
- 45位(犯罪発生率:0.68%)
和泉市は大阪府内72自治体中で45位に位置し、中程度の治安状況と評価されます。
和泉市の治安は大阪府全体と比較して良好ですが、窃盗犯や詐欺(知能犯)の件数が課題として挙げられます。
大阪府和泉市の防犯の取り組み
ここまでの内容から、和泉市の治安に不安を感じる方もいらっしゃると思います。事実、件数などを見るとそうなってしまうのですが、和泉市もこの状況を看過してはいません。ということで、次より和泉市の防犯への取り組みを見てみましょう。
防犯灯および防犯カメラ補助事業
和泉市は、地域の防犯力向上を目的として、防犯灯や防犯カメラの設置に対する補助金制度を設けています。これにより、自治会や町内会などの団体が主体となって防犯設備を整備し、犯罪抑止に努めています。
青色防犯パトロール活動
市内では、青色回転灯を装備した車両による自主的な防犯パトロールが行われています。地域住民やボランティア団体が協力し、定期的な見回りを実施することで、犯罪の未然防止と地域の安全確保に寄与しています。
和泉防犯協議会
和泉防犯協議会は、市内21の小学校区から選出された支部長を中心に、地域住民が警察や和泉市の関係機関と連携し、犯罪のない安全で安心できる社会を築くため、犯罪の防止・抑止対策を展開しています。
和泉安全なまちづくり推進協議会
和泉安全なまちづくり推進協議会は、市や市民、事業者等が一体となって市民が安全に安心して暮らせる犯罪のないまちづくりを推進するために立ち上げられました。設立以来、市民の防犯意識啓発活動や犯罪抑止のための環境整備、防犯活動団体の育成、防犯ボランティア活動の啓発等の事業を行っています。
和泉総合防犯センター(ICPC)
和泉総合防犯センター(ICPC)は、「犯罪のない安全な和泉市づくり」を目指し、市民自らが「自分たちのまちは自分たちで守る」との信念を持って行動する市民公募型自主防犯ボランティア組織です。「防犯キャッチャー制度」「認証ボランティア団体制度」等、地域住民の目線に立った独自の防犯活動を推進しています。
市の防犯対策には、防犯カメラの設置推進や地域巡回活動、犯罪抑止の施策が含まれ、市民一人ひとりの防犯意識を高めることでさらなる治安改善が期待されます。
和泉市はやばい?治安を総括
和泉市では、2023年に犯罪認知件数が増加した一方で、犯罪発生率は大阪府全体より低い水準を維持しており、治安は比較的良好です。しかし、窃盗犯や詐欺の増加が課題として浮き彫りになっています。今後、防犯カメラの設置や啓発活動をさらに強化し、市民と行政が一体となって安全で安心なまちづくりを進めることが求められます。
和泉市では、2023年の犯罪認知件数が1,250件となり、窃盗犯や詐欺の増加が特に目立ちました。
和泉市の犯罪発生率(0.68%)は、大阪府全体平均(0.91%)より低く、周辺自治体と比べても比較的良好な治安状況にあります。
防犯カメラの設置補助や青色防犯パトロール活動を推進し、住民と行政が協力して犯罪抑止に取り組んでいます。