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福岡市中央区はやばい?治安悪い?最初に結論
こちらの結論に至った理由を、下記から具体的な数値とともに紹介いたします。福岡市中央区の治安や住みやすさが気になる人は、是非最後までご覧ください。
本記事のデータ参照元
福岡市中央区の2022年と2023年の犯罪傾向の違い
以下に中央区の2022年と2023年の犯罪傾向の違いをまとめました。
犯罪件数比較表
項目 | 2022年 | 2023年 | 増減数 | 増減率 |
---|---|---|---|---|
総犯罪認知件数 | 2,431件 | 2,734件 | +303件 | +12.5% |
凶悪犯 | 17件 | 27件 | +10件 | +58.8% |
粗暴犯 | 225件 | 246件 | +21件 | +9.3% |
窃盗犯 | 1,807件 | 1,921件 | +114件 | +6.3% |
傾向分析
- 総犯罪認知件数
- 2023年には2,734件と、前年の2,431件から12.5%増加しました。増加の主な要因は、凶悪犯や窃盗犯の増加に起因していると考えられます。
- 凶悪犯
- 凶悪犯は27件で、前年の17件から10件増加しました。中央区の中心部や商業施設での事件が懸念されています。
- 粗暴犯
- 粗暴犯は246件で、前年から9.3%増加。暴力事件が顕著に増加しており、地域住民間のトラブルが背景にある可能性があります。
- 窃盗犯
- 窃盗犯は1,921件で、総犯罪件数の大半を占めています。特に自転車盗や万引きが多く、観光客や住民の対策が必要です。
福岡市中央区は、2023年に犯罪件数が前年より12.5%増加し、特に凶悪犯の増加が目立っています。商業地や観光エリアを多く抱える特性上、防犯カメラの設置や地域パトロールの強化が重要です。
福岡市中央区で近年発生した凶悪犯
福岡市中央区では、2000年以降、以下の凶悪犯罪が発生しています。
福岡市中央区商業施設刺殺事件(2020年)
2020年8月、福岡市中央区の商業施設で、15歳の少年が女性を刺殺する事件が発生しました。
福岡市中央区と周辺自治体の治安比較
以下に中央区の2023年の治安の傾向を周辺自治体と比較した結果をまとめました。
データ比較表
地区 | 総犯罪認知件数 | 凶悪犯 | 粗暴犯 | 窃盗犯 | 人口あたり犯罪割合 |
---|---|---|---|---|---|
福岡市中央区 | 2,734件 | 27件 | 246件 | 1,921件 | 1.37% |
福岡市博多区 | 3,034件 | 29件 | 275件 | 2,109件 | 1.25% |
福岡市東区 | 2,082件 | 10件 | 113件 | 1,533件 | 0.64% |
福岡市南区 | 1,424件 | 11件 | 149件 | 1,015件 | 0.53% |
福岡市西区 | 1,328件 | 11件 | 121件 | 919件 | 0.64% |
傾向分析
- 総犯罪認知件数
福岡市中央区の総犯罪認知件数は2,734件で、福岡市博多区に次いで高い件数を記録しています。商業地が多い中央区の特性が犯罪件数の高さに影響していると考えられます。 - 凶悪犯
凶悪犯の発生は27件で、市内では博多区の29件に次いで多いです。重大な事件のリスクが比較的高い地域となっています。 - 粗暴犯
粗暴犯は246件で、こちらも博多区(275件)に次ぐ発生数です。住民間や商業施設でのトラブルが背景にある可能性があります。 - 窃盗犯
窃盗犯は1,921件で、総犯罪件数の約70%を占めています。特に自転車盗や万引きが課題となっています。 - 人口あたり犯罪割合
人口あたり犯罪割合は1.37%で、福岡市内では最も高い割合となっています。地域全体での防犯意識向上が求められます。
福岡市中央区は、総犯罪件数と人口あたり犯罪割合が福岡市内で最も高い地域です。凶悪犯や窃盗犯が多発しており、治安改善に向けた取り組みが重要です。
福岡市中央区の治安ランキング
以下に、中央区の2023年の治安傾向を、福岡県全体で見た際の治安状況と治安ランキングにまとめました。
福岡市中央区の治安評価
福岡市中央区の2023年の人口あたり犯罪割合は 1.37% で、福岡県全体の72自治体中 1位 に位置しています。総犯罪認知件数は 2,734件 で、特に窃盗犯(1,921件)が多く、全体の犯罪件数を大きく押し上げています。凶悪犯は27件、粗暴犯は246件と、重大な事件も他の自治体と比較して高い水準です。
治安ランキング(犯罪割合が高い順)
順位 | 市区町村名 | 人口あたり犯罪割合 |
---|---|---|
1位 | 福岡市中央区 | 1.37% |
2位 | 福岡市博多区 | 1.25% |
3位 | 北九州市小倉北区 | 1.08% |
福岡市中央区は、商業施設や観光地が多いため、犯罪発生リスクが高い地域といえます。特に窃盗犯が目立ち、商業地での防犯対策や観光客への注意喚起が求められます。
福岡市中央区の犯罪に対する取り組み
福岡市中央区では、地域の安全と安心を確保するため、以下の防犯対策に取り組んでいます。
春吉校区の自転車マナーアップ活動
春吉校区では、毎月8日の夕方に「自転車マナーアップ活動」を実施しています。清川サンロード商店街前の交差点で、無灯火の自転車利用者にライトの点灯を呼び掛け、必要に応じてライトを配布しています。この活動により、運転者のマナー向上が実感されています。
簀子地区の地域巡回パトロール
簀子地区自治連合会の防犯防災部は、定期的に「青パト」を活用した地域巡回パトロールを実施しています。特に、被害が拡大している特殊詐欺への注意喚起を重点的に行い、地域住民の安全意識向上に努めています。
これらの取り組みにより、福岡市中央区では地域全体で協力し、犯罪抑止と安全な生活環境の実現に努めています。
福岡市中央区で発生した近年の自然災害
福岡市中央区では、2015年以降、以下の自然災害が発生しています。
2016年4月:熊本地震の影響
2016年4月16日に発生した熊本地震(M7.3)の影響で、福岡市中央区でも震度5弱の揺れが観測されました。
2018年7月:平成30年7月豪雨
2018年7月5日からの大雨により、福岡市内で浸水被害や土砂災害が発生しました。中央区でも一部地域で冠水や避難勧告が出され、住民生活に影響を及ぼしました。
2019年8月:令和元年8月の大雨
2019年8月27日、福岡市に大雨警報(土砂災害)が発表され、中央区でも短時間に激しい雨が降りました。これにより、道路の冠水や交通機関の遅延が発生し、市民生活に影響を与えました。
これらの災害を受け、福岡市中央区では防災・危機管理体制の強化や住民への防災意識啓発が進められています。市の公式ウェブサイトでは、過去の災害情報や防災に関する資料が公開されており、住民の防災意識向上に役立てられています。
出典:福岡市
自然災害はいつ発生するかわからないため、日頃からの備えや情報収集が重要です。
福岡市中央区はやばい?全体の総括
福岡市中央区は、商業施設や観光地が多い特性から犯罪件数が高く、凶悪犯や窃盗犯の増加が特に顕著です。これに対応するため、地域全体での防犯カメラの設置やパトロールの強化が重要です。また、防犯活動を通じた住民や企業の意識向上が求められます。
一方、近年の自然災害を教訓に、防災体制の充実が進められています。災害リスクに備えた地域住民への啓発活動やハザードマップの活用など、全体的な安全性向上の取り組みが期待されます。
福岡市中央区では、2023年の総犯罪認知件数が前年より12.5%増加し、特に凶悪犯と窃盗犯の増加が目立ちます。人口あたり犯罪割合は1.37%で、福岡県内で最も高い水準です。
中央区では、地域巡回パトロールを実施し、住民や企業、行政が一体となった防犯意識の向上に努めています。
熊本地震や平成30年7月豪雨などの災害を受け、防災意識の向上や危機管理体制の強化が進められています。