目次
福岡市博多区はやばい?治安悪い?最初に結論
こちらの結論に至った理由を、下記から具体的な数値とともに紹介いたします。福岡市博多区の治安や住みやすさが気になる人は、是非最後までご覧ください。
本記事のデータ参照元
福岡市博多区の2022年と2023年の犯罪傾向の違い
以下に福岡市博多区の2022年と2023年の犯罪傾向の違いをまとめました。
犯罪件数比較表
項目 | 2022年 | 2023年 | 増減数 | 増減率 |
---|---|---|---|---|
総犯罪認知件数 | 2,585件 | 3,034件 | +449件 | +17.4% |
凶悪犯 | 18件 | 29件 | +11件 | +61.1% |
粗暴犯 | 242件 | 275件 | +33件 | +13.6% |
窃盗犯 | 1,894件 | 2,109件 | +215件 | +11.4% |
傾向分析:総犯罪認知件数
2023年、総犯罪認知件数は前年の2,585件から3,034件へと17.4%増加しました。特に窃盗犯が大幅に増加しており、全体的な犯罪増加に寄与しています。
凶悪犯
凶悪犯は2022年の18件から2023年には29件に増加。特に強盗や暴行を伴う重大な事件が目立ち、地域社会への影響が懸念されます。
粗暴犯
粗暴犯は242件から275件に増加しており、傷害や暴行などの事件が増加傾向にあります。住民間のトラブルや深夜の事件が多い可能性が考えられます。
窃盗犯
窃盗犯は2022年の1,894件から2023年には2,109件へと増加しました。特に、自転車盗や車上荒らし、万引きが引き続き課題となっています。
福岡市博多区では、2023年に総犯罪認知件数が前年より大幅に増加しました。特に凶悪犯の増加が顕著であり、地域住民の不安を高める要因となっています。一方、窃盗犯も多く、引き続き防犯対策が必要です。
福岡市博多区で近年発生した凶悪犯
福岡市博多区では、2000年以降、以下の凶悪犯罪が発生しています。
博多駅前通りシンナー男刺傷事件(2010年)
2010年5月、博多駅前通りでシンナーを吸引していた男が通行人を刺傷する事件が発生しました。犯人はその場で逮捕されましたが、繁華街での無差別的な犯行に市民の不安が高まりました。
博多駅前連続通り魔事件(2012年)
2012年6月、博多駅前で連続通り魔事件が発生し、複数の通行人が負傷しました。犯人は無差別に人を襲撃しており、警察の迅速な対応により逮捕されましたが、地域社会に大きな衝撃を与えました。
これらの事件を受け、博多区では地域の安全対策が強化され、住民の防犯意識も高まっています。引き続き、地域社会全体で協力し、犯罪抑止に努めることが重要です。
福岡市博多区と周辺自治体の治安比較
以下に博多区の2023年の治安の傾向を周辺自治体と比較した結果をまとめました。
治安データ比較表
地区 | 総犯罪認知件数 | 凶悪犯 | 粗暴犯 | 窃盗犯 | 人口あたり犯罪割合 |
---|---|---|---|---|---|
福岡市博多区 | 3,034件 | 29件 | 275件 | 2,109件 | 1.25% |
福岡市中央区 | 2,734件 | 27件 | 246件 | 1,921件 | 1.37% |
福岡市東区 | 2,082件 | 10件 | 113件 | 1,533件 | 0.64% |
福岡市南区 | 1,424件 | 11件 | 149件 | 1,015件 | 0.53% |
福岡市西区 | 1,328件 | 11件 | 121件 | 919件 | 0.64% |
傾向分析
- 総犯罪認知件数 博多区は3,034件で、福岡市内で最も高い件数を記録しています。犯罪の発生率が他の区よりも顕著です。
- 凶悪犯 凶悪犯の発生は29件と、中央区(27件)に次いで多いです。強盗や暴行を伴う重大な事件が発生しており、特に注意が必要です。
- 粗暴犯 粗暴犯は275件で、これも市内で最多です。住民間のトラブルや深夜の暴力事件が発生しやすい環境が懸念されます。
- 窃盗犯 窃盗犯は2,109件で、博多区の犯罪件数の大部分を占めています。特に、自転車盗や万引きが目立っています。
- 人口あたり犯罪割合 人口あたり犯罪割合は1.25%で、市内では中央区(1.37%)に次いで2番目に高い割合です。
福岡市博多区は、福岡市内で最も犯罪件数が多く、凶悪犯や窃盗犯が特に目立ちます。商業地域や観光地が多い特性上、犯罪発生リスクが高まっている可能性があります。
福岡市博多区の治安ランキング
以下に、博多区の2023年の治安傾向を、福岡県全体で見た際の治安状況と治安ランキングにまとめました。
福岡市博多区の治安状況(2023年)
福岡市博多区の2023年の総犯罪認知件数は3,034件で、人口あたりの犯罪割合は1.25%です。この割合は福岡県内72自治体の中で2位に位置しており、治安面で課題が多い地域と言えます。
福岡県内治安ランキング(犯罪割合が高い順)
順位 | 市区町村名 | 人口あたり犯罪割合 |
---|---|---|
1位 | 福岡市中央区 | 1.37% |
2位 | 福岡市博多区 | 1.25% |
3位 | 北九州市小倉北区 | 1.08% |
傾向と課題
- 総犯罪認知件数
博多区の犯罪件数は福岡県内で最も高い水準の一つであり、特に商業エリアや観光地が多いことが影響していると考えられます。 - 犯罪構成の内訳
- 凶悪犯:29件と中央区(27件)を上回り、重大な事件が多発しています。
- 粗暴犯:275件で、県内の他自治体と比較して非常に多い状況です。
- 窃盗犯:2,109件と、総犯罪件数の大半を占めています。特に自転車盗や万引きが目立っています。
- 犯罪割合
人口あたりの犯罪割合は1.25%で、中央区に次いで高く、県内では特に注意が必要な地域となっています。
福岡市博多区は、犯罪件数や犯罪割合で福岡県内でも上位に位置しており、治安改善が喫緊の課題です。特に凶悪犯や窃盗犯の増加が顕著であり、商業エリアの防犯対策強化や地域住民の防犯意識向上が求められます。
福岡市博多区の犯罪に対する取り組み
福岡市博多区では、地域の安全と安心を確保するため、以下の防犯対策に取り組んでいます。
防犯・モラルマナー・交通安全の推進
博多区役所では、防犯やモラルマナー、交通安全に関する情報提供や啓発活動を行っています。具体的な取り組みや最新情報は、博多区役所の公式ウェブサイトで確認できます。
飲酒状態体験ゴーグルの貸し出し
博多区では、飲酒運転の危険性を啓発するため、飲酒状態を体験できるゴーグルの貸し出しを行っています。これにより、飲酒運転の危険性を実感し、交通安全意識の向上を図っています。
博多交通安全協会との連携
博多交通安全協会は、交通安全思想の高揚と交通マナーの向上を図り、安全で住みよい交通社会の実現を目指す民間団体です。博多区は同協会と連携し、交通安全教育や啓発活動を推進しています。
出典:福岡市
これらの取り組みにより、福岡市博多区では地域全体で協力し、犯罪抑止と安全な生活環境の実現に努めています。
福岡市博多区で発生した近年の自然災害
福岡市博多区では、2015年以降、以下の自然災害が発生しています。
2016年4月:熊本地震の影響
2016年4月16日に発生した熊本地震(M7.3)の影響で、福岡市博多区でも震度5弱の揺れが観測されました。
2018年7月:平成30年7月豪雨
2018年7月5日からの大雨により、福岡市内で浸水被害や土砂災害が発生しました。博多区でも一部地域で冠水や避難勧告が出され、住民生活に影響を及ぼしました。
これらの災害を受け、福岡市博多区では防災・危機管理体制の強化や住民への防災意識啓発が進められています。市の公式ウェブサイトでは、過去の災害情報や防災に関する資料が公開されており、住民の防災意識向上に役立てられています。
出典:福岡市
自然災害はいつ発生するかわからないため、日頃からの備えや情報収集が重要です。
福岡市博多区はやばい?全体の総括
福岡市博多区は、商業地や観光地が多い特性から犯罪件数や犯罪割合が高く、特に凶悪犯や窃盗犯の増加が目立ちます。防犯カメラの増設や地域住民の防犯意識向上を図ることが、犯罪抑止に向けた重要な取り組みです。
また、近年の自然災害を受けて、防災体制の強化も進んでいます。災害時に備えた避難所の確認や防災ガイドブックの活用を通じて、住民が災害リスクに適切に対応できる体制づくりが求められます。
福岡市博多区では、2023年に総犯罪認知件数が前年より17.4%増加し、特に凶悪犯と窃盗犯の増加が顕著です。商業エリアや観光地での防犯対策が急務となっています。
博多区の人口あたり犯罪割合は1.25%で、福岡県内72自治体中2位にランクされています。犯罪発生率の高さが課題です。
博多区では、防犯活動や交通安全啓発活動を推進するとともに、平成30年7月豪雨や熊本地震を契機に防災意識向上への取り組みも行っています。