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福岡市東区はやばい?治安悪い?最初に結論
こちらの結論に至った理由を、下記から具体的な数値とともに紹介いたします。福岡市東区の治安や住みやすさが気になる人は、是非最後までご覧ください。
本記事のデータ参照元
福岡市東区の2022年と2023年の犯罪傾向の違い
以下に福岡市東区の2022年と2023年の犯罪傾向の違いをまとめました。
犯罪件数比較表
項目 | 2022年 | 2023年 | 増減数 | 増減率 |
---|---|---|---|---|
総犯罪認知件数 | 2,242件 | 2,082件 | -160件 | -7.1% |
凶悪犯 | 6件 | 10件 | +4件 | +66.7% |
粗暴犯 | 140件 | 113件 | -27件 | -19.3% |
窃盗犯 | 1,631件 | 1,533件 | -98件 | -6.0% |
傾向分析:総犯罪認知件数
2023年の総犯罪認知件数は、2022年の2,242件から2,082件へと減少しました。全体的な犯罪件数は減少傾向にありますが、細かな分析が必要です。
凶悪犯
凶悪犯は2022年の6件から2023年には10件と増加しており、特に凶悪な事件が集中して発生している可能性が示唆されます。
粗暴犯
粗暴犯は140件から113件へと19.3%減少し、暴力事件のリスクが減少していることが分かります。地域の治安活動が一定の成果を上げていると考えられます。
窃盗犯
窃盗犯は1,631件から1,533件へと減少しましたが、依然として総犯罪認知件数の大部分を占めています。自転車盗や車上荒らしが引き続き課題です。
福岡市東区では、2023年に総犯罪認知件数が減少しており、治安が改善している傾向が見られます。ただし、凶悪犯が増加している点は地域の懸念材料です。一方、粗暴犯と窃盗犯は減少しており、防犯対策が一定の効果を上げています。
福岡市東区で近年発生した凶悪犯
福岡市東区では、2000年以降、以下の凶悪犯罪が発生しています。
福岡一家4人殺害事件(2003年)
2003年6月20日、福岡市東区で一家4人が殺害される事件が発生しました。犯人は中国人留学生3名で、金品を強奪した後、被害者の遺体を海中に遺棄するという残忍な手口でした。この事件は社会に大きな衝撃を与えました。
福岡市東区若宮における老夫婦殺人事件
福岡市東区若宮で老夫婦が殺害される事件が発生しました。詳細な日時や犯行の背景については、福岡県警察が情報提供を呼びかけています。
これらの事件を受け、福岡市東区では地域の安全対策が強化され、住民の防犯意識も高まっています。引き続き、地域社会全体で協力し、犯罪抑止に努めることが重要です。
福岡市東区と周辺自治体の治安比較
以下に東区の2023年の治安の傾向を周辺自治体と比較した結果をまとめました。
治安データ比較表
地区 | 総犯罪認知件数 | 凶悪犯 | 粗暴犯 | 窃盗犯 | 人口あたり犯罪割合 |
---|---|---|---|---|---|
福岡市東区 | 2,082件 | 10件 | 113件 | 1,533件 | 0.64% |
福岡市博多区 | 3,034件 | 29件 | 275件 | 2,109件 | 1.25% |
福岡市中央区 | 2,734件 | 27件 | 246件 | 1,921件 | 1.37% |
福岡市南区 | 1,424件 | 11件 | 149件 | 1,015件 | 0.53% |
福岡市西区 | 1,328件 | 11件 | 121件 | 919件 | 0.64% |
傾向分析
- 総犯罪認知件数 福岡市東区は総犯罪認知件数が2,082件で、福岡市中央区や博多区よりは少ないですが、西区や南区と比べると多い傾向にあります。
- 凶悪犯 凶悪犯は10件で、他の福岡市内の区と比較して中程度の発生率です。博多区(29件)や中央区(27件)よりは少ないものの、南区や西区と同水準です。
- 粗暴犯 粗暴犯は113件で、他の区と比較して低めですが、引き続き注意が必要です。
- 窃盗犯 窃盗犯は1,533件で、博多区(2,109件)や中央区(1,921件)よりは少ないものの、市内では比較的多い件数です。
- 人口あたりの犯罪割合 人口あたり犯罪割合は0.64%で、西区と同水準ですが、博多区や中央区よりは低い値を示しています。
福岡市東区は、博多区や中央区に比べて犯罪率が低いものの、窃盗犯が多く、総犯罪件数も市内では高めの水準です。凶悪犯の発生件数は他区と比べて少ないですが、引き続き防犯意識の向上と対策が求められます。
福岡市東区の治安ランキング
以下に、福岡市東区の2023年の治安傾向を、福岡県全体で見た際の治安状況と治安ランキングにまとめました。
福岡市東区の治安状況(2023年)
福岡市東区の2023年の総犯罪認知件数は2,082件で、人口あたりの犯罪割合は0.64%でした。この割合は福岡県内72自治体の中で10位に位置しています。
福岡県内治安ランキング(犯罪割合が高い順)
順位 | 市区町村名 | 人口あたり犯罪割合 |
---|---|---|
1位 | 福岡市中央区 | 1.37% |
2位 | 福岡市博多区 | 1.25% |
3位 | 北九州市小倉北区 | 1.08% |
10位 | 福岡市東区 | 0.64% |
福岡市東区は、福岡県全体で見た場合、犯罪割合が0.64%で10位となっており、治安状況は比較的中程度と言えます。特に窃盗犯(1,533件)が総犯罪認知件数の大部分を占めており、防犯対策が重要な課題です。一方、凶悪犯の件数は10件で、福岡市内の他の区と比較してやや低い水準にあります。
福岡市東区の犯罪に対する取り組み
福岡市東区では、地域の安全と安心を確保するため、以下の防犯対策に取り組んでいます。
防犯・モラルマナー・交通安全の推進
東区役所では、防犯やモラルマナー、交通安全に関する情報提供や啓発活動を行っています。具体的な取り組みや最新情報は、東区役所の公式ウェブサイトで確認できます。
自治会・町内会による地域活動
地域住民が主体となる自治会や町内会では、防犯灯の設置や管理、防災活動、住民同士の交流事業などを通じて、安全で住みよいまちづくりを推進しています。これらの活動は、地域の防犯意識向上に寄与しています。
出典:ふくこみ
福岡市防犯のまちづくり推進プラン
福岡市全体として、「福岡市防犯のまちづくり推進プラン」を策定し、市民の防犯意識の醸成や地域防犯活動の促進、関係機関との連携、新技術の活用など、多角的な防犯施策を展開しています。このプランに基づき、東区でも各種防犯対策が実施されています。
出典:福岡市
これらの取り組みにより、福岡市東区では地域全体で協力し、犯罪抑止と安全な生活環境の実現に努めています。
福岡市東区で発生した近年の自然災害
福岡県福岡市東区では、2015年以降、以下の自然災害が発生しています。
2017年10月:台風第21号による被害
2017年10月22日、福岡市東区の病院建設現場で足場が崩れ、付近を歩いていた男性が下敷きになり死亡する事故が発生しました。
2018年7月:平成30年7月豪雨
2018年7月5日からの大雨により、福岡市内で浸水被害や土砂災害が発生しました。
これらの災害を受け、福岡市東区では防災・危機管理体制の強化や住民への防災意識啓発が進められています。
自然災害はいつ発生するかわからないため、日頃からの備えや情報収集が重要です。
福岡市東区はやばい?全体の総括
福岡市東区では、2023年に総犯罪認知件数が減少する一方で、凶悪犯の増加が懸念されています。窃盗犯が依然として多いことから、防犯対策のさらなる強化が必要です。地域住民の防犯意識向上に加え、行政との連携を深めることで、安全で安心なまちづくりが期待されます。
また、近年の自然災害を受け、防災体制の強化が進行中です。防災ガイドブックの活用や避難場所の確認を通じて、災害時に迅速で適切な行動が取れるよう備えることが重要です。
福岡市東区では、2023年の総犯罪認知件数が前年より7.1%減少し治安が改善していますが、凶悪犯が増加しており、引き続き防犯意識が求められます。
自治会や町内会による防犯灯の設置や防犯カメラの活用、福岡市全体の防犯推進プランが、地域の安全向上に貢献しています。
福岡市東区では、平成30年7月豪雨や台風21号を契機に、防災意識の向上や危機管理体制の強化が進められています。