目次
大阪市中央区の治安はやばい?最初に結論
こちらの結論に至った理由を、下記から具体的な数値とともに紹介いたします。大阪市中央区の治安が気になる人は、是非最後までご覧ください。
本記事のデータ参照元
大阪市中央区の年間犯罪認知件数比較
大阪市中央区の2022年と2023年の犯罪傾向を比較すると、以下のような変化が見られます。
1. 総犯罪認知件数の変化
年度 | 件数 | 増減数 | 増減率 |
---|---|---|---|
2022年 | 5,121件 | — | — |
2023年 | 6,106件 | +985件 | +19.2% |
2. 犯罪種別の変化
犯罪種別 | 2022年 | 2023年 | 増減数 | 増減率 |
---|---|---|---|---|
凶悪犯 | 47件 | 51件 | +4件 | +8.5% |
粗暴犯 | 498件 | 436件 | -62件 | -12.4% |
窃盗犯 | 3,739件 | 4,562件 | +823件 | +22.0% |
知能犯 | 231件 | 325件 | +94件 | +40.7% |
風俗犯 | 209件 | 290件 | +81件 | +38.8% |
その他の刑法犯 | 534件 | 562件 | +28件 | +5.2% |
3. 主な傾向
- 総数の増加: 全体の犯罪認知件数が約19.2%増加しています。
- 凶悪犯の微増: 凶悪犯が8.5%増加しています。
- 粗暴犯の減少: 粗暴犯が12.4%減少しています。
- 窃盗犯の増加: 窃盗犯が22.0%増加しています。
- 知能犯・風俗犯の増加: 知能犯が40.7%、風俗犯が38.8%増加しています。
- その他の刑法犯の微増: その他の刑法犯が5.2%増加しています。
2023年は、窃盗犯や知能犯、風俗犯など多くの犯罪種別で増加が見られ、特に知能犯の増加が顕著です。
周辺の自治体と比べた大阪市中央区の治安傾向
2023年の大阪市中央区とその隣接自治体(北区、西区、天王寺区)の治安傾向を比較しました。
1. 総犯罪認知件数の比較
自治体名 | 犯罪認知件数 | 人口 | 人口1万人あたりの犯罪件数 |
---|---|---|---|
中央区 | 6,106件 | 116,687人 | 約523件 |
北区 | 4,906件 | 139,802人 | 約351件 |
西区 | 1,453件 | 108,930人 | 約133件 |
天王寺区 | 1,135件 | 83,346人 | 約136件 |
中央区は、総犯罪認知件数および人口1万人あたりの犯罪件数で最も高い数値を示しています。
2. 犯罪種別ごとの比較
犯罪種別 | 中央区 | 北区 | 西区 | 天王寺区 |
---|---|---|---|---|
凶悪犯 | 51件 | 41件 | 11件 | 18件 |
粗暴犯 | 436件 | 352件 | 89件 | 88件 |
窃盗犯 | 4,562件 | 3,667件 | 1,108件 | 803件 |
知能犯 | 325件 | 277件 | 164件 | 65件 |
風俗犯 | 290件 | 253件 | 61件 | 60件 |
その他の刑法犯 | 562件 | 433件 | 164件 | 121件 |
中央区では、特に窃盗犯が全体の約74.7%を占めており、隣接自治体と比較しても高い割合であることが分かります。
3. 大阪市中央区とその周辺の特徴的な犯罪の傾向
- 中央区: 自転車盗(1,452件)、万引き(687件)が多発しており、商業施設や駅周辺での犯罪発生率が高いと推測されます。
- 北区: 自転車盗(1,115件)、万引き(891件)が多く、繁華街や商業施設が多いため、窃盗犯の発生率が高い傾向があります。
- 西区: 自転車盗(565件)、万引き(122件)が主要な犯罪となっています。
- 天王寺区: 自転車盗(412件)、万引き(103件)が多く、商業施設周辺での犯罪が目立ちます。
大阪市中央区の治安ランキング
2023年のデータを基に、大阪市中央区の治安状況をランキングにしました。
1. 総犯罪認知件数ランキング
順位 | 自治体名 | 犯罪認知件数 | 人口 | 人口1万人あたりの犯罪件数 |
---|---|---|---|---|
1 | 大阪市中央区 | 6,106件 | 116,687人 | 約523件 |
2 | 大阪市北区 | 4,906件 | 139,802人 | 約351件 |
3 | 大阪市浪速区 | 2,375件 | 77,460人 | 約307件 |
4 | 大阪市西成区 | 2,251件 | 105,022人 | 約214件 |
5 | 大阪市西区 | 1,453件 | 108,930人 | 約133件 |
大阪市中央区は、大阪府内で最も犯罪認知件数が多い自治体であり、人口1万人あたりの犯罪件数でも最上位です。
2. 犯罪種別ランキング
犯罪種別 | 中央区の認知件数 | 大阪府内順位 | 備考 |
---|---|---|---|
窃盗犯 | 4,562件 | 1位 | 窃盗犯が全体の約74.7%を占める |
粗暴犯 | 436件 | 2位 | 公共の場でのトラブルが多い傾向 |
知能犯 | 325件 | 2位 | 詐欺事件などが増加 |
風俗犯 | 290件 | 2位 | 公然わいせつや迷惑行為が目立つ |
凶悪犯 | 51件 | 2位 | 殺人や強盗などが含まれる |
中央区では、窃盗犯の発生率が特に高く、他の自治体と比較しても目立ちます。
3. 人口1万人あたり犯罪認知件数ランキング
順位 | 自治体名 | 人口1万人あたりの犯罪件数 |
---|---|---|
1 | 大阪市中央区 | 約523件 |
2 | 大阪市北区 | 約351件 |
3 | 大阪市浪速区 | 約307件 |
4 | 大阪市西成区 | 約214件 |
5 | 大阪市西区 | 約133件 |
中央区は、人口1万人あたりの犯罪認知件数が最も高く、府内の平均を大きく上回っています。
治安ランキングから見えてくる中央区の傾向
大阪市中央区は、犯罪認知件数および人口1万人あたりの犯罪件数の両方で府内トップとなっています。特に窃盗犯の割合が高く、商業施設や繁華街での犯罪が目立ちます。
大阪市が推進する防犯対策
ここまでの内容から、大阪市中央区は治安の悪いエリアと認識させてしまったと思います。事実、件数などを見るとそうなってしまうのですが、大阪市もこの状況を看過してはいません。ということで、次より大阪市の防犯への取り組みを見てみましょう。
1. 安全なまちづくり基本計画の策定
市民、事業者、警察などと連携し、「大阪市安全なまちづくり条例」に基づき、基本計画を策定。自らを守る意識の高揚、地域防犯活動の推進、推進体制の整備を基本方針としています。
2. 地域安全防犯対策の実施
- 大阪市安全なまちづくり推進協議会: 関係機関と連携し、防犯活動を推進。
- 客引き行為等の適正化: 迷惑行為の防止を図る。
- 子どものための「見守りカメラ」の設置: 公園や通学路に防犯カメラを設置し、子どもの安全を確保。
- 防犯ボランティア活動団体登録制度: 地域の防犯活動を支援。
- 市職員によるあんしんパトロール: 職員が地域を巡回し、安全を確認。
- 地域防犯活動のための市営住宅等活用: 市営住宅を防犯活動の拠点として提供。
これらの取り組みにより、大阪市は地域の安全と防犯意識の向上を図っています。
大阪市中央区はやばい?治安を総括
大阪市中央区は、大阪府内で最も犯罪認知件数が多く、人口1万人あたりの犯罪発生率もトップという結果になりました。特に窃盗犯の割合が高く、繁華街や商業施設周辺での犯罪が集中していることが課題です。
一方で、大阪市全体で防犯対策が強化されており、防犯カメラの設置や地域ボランティア活動が進められています。これらの取り組みにより、安全で安心できる地域づくりが期待されています。
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大阪市中央区の2023年の犯罪認知件数は6,106件で、前年から約19.2%増加しました。特に窃盗犯や知能犯の増加が顕著です。
中央区は人口1万人あたりの犯罪認知件数が約523件で、大阪府内の自治体で最も高い犯罪発生率を記録しています。
商業施設や繁華街が多い中央区では、防犯カメラの設置や地域防犯活動の推進が強化されています。