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池田市は治安悪い?最初に結論
こちらの結論に至った理由を、下記から具体的な数値とともに紹介いたします。大阪府池田市の治安が気になる人は、是非最後までご覧ください。
本記事のデータ参照元
池田市の2022年と2023年の犯罪傾向の違い
以下に池田市の2022年と2023年の犯罪傾向の違いをまとめました。
総犯罪認知件数
- 2022年: 557件
- 2023年: 662件
総犯罪認知件数は約18.8%増加しました。
凶悪犯
- 2022年: 5件
- 2023年: 2件
凶悪犯は3件減少となっています。
粗暴犯
- 2022年: 61件
- 2023年: 70件
粗暴犯は9件増加(約14.8%増)しました。
窃盗犯
- 2022年: 353件
- 2023年: 435件
窃盗犯は約23.2%増加し、自転車盗や置引きが主な増加要因です。
2023年の池田市では総犯罪認知件数が前年比で約18.8%増加しました。特に窃盗犯が大幅に増加し、住民の防犯意識向上が必要とされます。一方で凶悪犯の減少は地域の治安改善の兆しと言えます。
池田市と周辺自治体の治安比較(2023年)
2023年の池田市の犯罪発生状況を隣接自治体と比較しました。
総犯罪認知件数
- 池田市: 662件(人口10万人あたり約644件)
- 豊中市: 2,040件(人口10万人あたり約502件)
- 箕面市: 809件(人口10万人あたり約582件)
- 吹田市: 1,774件(人口10万人あたり約464件)
池田市は隣接自治体の中で人口比における犯罪発生率が最も高い水準です。
凶悪犯
- 池田市: 2件
- 豊中市: 12件
- 箕面市: 4件
- 吹田市: 12件
凶悪犯の件数は少なく、隣接自治体の中で最も安全です。
粗暴犯
- 池田市: 70件
- 豊中市: 140件
- 箕面市: 38件
- 吹田市: 70件
粗暴犯は吹田市と並び高い水準であり、対策が求められます。
窃盗犯
- 池田市: 435件
- 豊中市: 1,319件
- 箕面市: 605件
- 吹田市: 1,315件
窃盗犯の件数は少ないものの、人口比では隣接自治体より高めです。
器物損壊
- 池田市: 26件
- 豊中市: 220件
- 箕面市: 57件
- 吹田市: 98件
器物損壊の件数は少なく、治安水準は高いといえます。
池田市は総犯罪認知件数が662件と増加傾向にありますが、凶悪犯の発生率は低く、一定の安全性が保たれています。ただし、粗暴犯や窃盗犯が地域課題となっているため、防犯意識の向上が必要です。
池田市の治安ランキング(大阪府全体との比較)
大阪府全体における池田市の治安を見ていきましょう。
総犯罪認知件数
- 池田市: 662件(人口10万人あたり約644件)
- 大阪府平均: 人口10万人あたり約910件
池田市の犯罪認知件数は大阪府平均よりも低く、治安が良い地域に分類されます。
犯罪種別ごとの傾向
- 凶悪犯: 2件(大阪府全体: 734件)
- 粗暴犯: 70件(大阪府全体: 4,819件)
- 窃盗犯: 435件(大阪府全体: 58,282件)
- 器物損壊: 26件(大阪府全体: 5,713件)
池田市は犯罪率が低い一方、窃盗犯の増加が課題となっています。
大阪府内の治安ランキング(犯罪認知件数が多い地域)
- 大阪市中央区: 6,106件(人口10万人あたり約5.23%)
- 大阪市北区: 4,906件(人口10万人あたり約3.51%)
- 大阪市浪速区: 2,375件(人口10万人あたり約3.07%)
- 大阪市西成区: 2,251件(人口10万人あたり約2.14%)
- 大阪市淀川区: 1,902件(人口10万人あたり約1.04%)
池田市の順位
- 池田市: 53位/72自治体
池田市は大阪府内で治安が良い方に分類されます。
池田市は、大阪府内で治安が比較的良い地域に分類されます。総犯罪認知件数は大阪府平均を大きく下回り、特に凶悪犯や器物損壊の発生件数が低いことから、一定の安全性が保たれていることがうかがえます。しかし、窃盗犯の増加が課題として浮き彫りになっています。
池田市が推進する防犯対策
ここまでの内容から、池田市は治安の課題を抱えている地域と感じる方もいらっしゃるかもしれません。実際、犯罪件数の増加が見られる一方で、池田市は安全で安心なまちづくりを目指し、防犯対策を積極的に推進しています。以下に池田市の取り組みを紹介します。
池田市世界に誇れる安全で安心なまちづくり条例
池田市では、犯罪抑止と住民の安心感を高めるため、「池田市世界に誇れる安全で安心なまちづくり」を制定しています。この条例を基に、行政、警察、地域住民が一体となって安全対策を進めています。
- 防犯カメラの設置推進
池田市内では、犯罪の未然防止や抑止効果を目的に防犯カメラを積極的に設置しています。特に、公共施設や通学路、繁華街など犯罪が発生しやすいエリアでの設置を推進し、地域の安全性向上に寄与しています。
- 防犯灯の整備と維持管理
池田市は、防犯灯の設置と維持管理を通じて、夜間の街頭犯罪防止に取り組んでいます。地域住民との協力の下、防犯灯の設置費用の一部補助を行い、地域全体で明るく安全な環境を整備しています。
- 青色防犯パトロールの実施
青色防犯パトロール車を使用した巡回活動を実施し、地域住民の安心感を高めています。これにより、犯罪抑止効果を高め、住民が安全に暮らせる環境づくりを推進しています。
- 地域防犯活動の支援
池田市は、防犯ボランティア団体への支援を積極的に行っています。登録団体には活動資金の補助や防犯グッズの提供が行われ、地域防犯活動をサポートしています。
- 子どもの見守り活動の推進
池田市では、子どもたちが安全に登下校できる環境を整備するため、地域住民による見守り活動を推進しています。通学路や学校周辺での活動を強化し、子どもの安全を確保しています。
【出典】池田市公式サイト – 防犯対策
池田市公式 防犯ページ
池田市は犯罪件数の増加傾向が見られる中、防犯カメラの設置、防犯灯の整備、青色防犯パトロールの実施など、多岐にわたる防犯対策を推進しています。地域住民、行政、警察が一体となった取り組みにより、さらなる安全で安心なまちづくりを目指しています。
池田市はやばい?治安を総括
池田市では、2023年に犯罪認知件数が前年比約18.8%増加しました。窃盗犯の増加が顕著である一方で、凶悪犯の減少は地域の治安改善の兆しと言えます。また、隣接自治体と比較しても人口比犯罪発生率が高く、防犯意識のさらなる向上が求められます。
池田市では、2023年の犯罪認知件数が前年比約18.8%増加。特に窃盗犯が約23.2%増加し、自転車盗や置き引きが課題として浮き彫りになっています。
池田市の総犯罪認知件数は人口比で見た場合、隣接する豊中市や箕面市より高い水準です。ただし、凶悪犯の発生率は隣接自治体中で最も低く、安全性が保たれています。
池田市は大阪府内で53位/84地域に位置し、府内でも治安が良い地域に分類されます。一方で、窃盗犯の増加を受けた防犯対策が求められています。