目次
門真市は治安悪い?最初に結論
こちらの結論に至った理由を、下記から具体的な数値とともに紹介いたします。大阪府門真市の治安が気になる人は、是非最後までご覧ください。
本記事のデータ参照元
大阪府門真市の2022年と2023年の犯罪傾向の違い
以下の表に、大阪府門真市における2022年と2023年の犯罪認知件数の比較結果をまとめました。
犯罪項目 | 2022年 | 2023年 | 傾向 |
---|---|---|---|
総犯罪認知件数 | 1,241 | 1,406 | 増加(+165件) |
凶悪犯 | 13 | 14 | ほぼ横ばい(+1件) |
粗暴犯 | 73 | 75 | わずかに増加(+2件) |
窃盗犯 | 894 | 1,037 | 増加(+143件) |
傾向の詳細
- 総犯罪認知件数
総犯罪認知件数は、前年より165件増加しています。特に窃盗犯の増加が総件数の押し上げに影響を与えています。 - 凶悪犯
凶悪犯は前年と比べて1件増加しており、治安に対する懸念事項のひとつです。 - 粗暴犯
粗暴犯は75件で、わずかな増加傾向が見られます。暴行や傷害事件が一部増加していることが原因と考えられます。 - 窃盗犯
窃盗犯は1,037件と大幅に増加しており、侵入窃盗や自転車関連の盗難が目立つ結果となっています。
門真市の治安は、総犯罪認知件数と窃盗犯の増加により、2022年と比べてやや悪化している傾向が見られます。ただし、粗暴犯や凶悪犯の件数は横ばいで推移しており、地域全体の治安改善が求められる状況です。
門真市と周辺自治体の治安比較(2023年)
以下の表は、大阪府門真市と周辺自治体における2023年の犯罪傾向を比較したものです。
2023年の門真市と周辺自治体の犯罪傾向比較
自治体 | 総犯罪認知件数 | 凶悪犯 | 粗暴犯 | 窃盗犯 | 特徴と傾向 |
---|---|---|---|---|---|
門真市 | 1,406 | 14 | 75 | 1,037 | 総件数が多く、特に窃盗犯が目立つ。 |
守口市 | 1,261 | 7 | 43 | 952 | 犯罪件数は門真市より低いが、窃盗犯が多い。 |
吹田市 | 1,774 | 12 | 70 | 1,315 | 総件数はさらに多く、窃盗犯が主要な問題。 |
高槻市 | 1,844 | 10 | 122 | 1,326 | 犯罪件数が多く、粗暴犯と窃盗犯が顕著。 |
摂津市 | 613 | 6 | 28 | 447 | 犯罪件数は周辺自治体と比べると少ない。 |
傾向と解説
- 総犯罪認知件数
門真市の総犯罪認知件数は1,406件で、守口市より多く、吹田市や高槻市には及ばないものの、摂津市と比較すると約2倍以上多い。 - 凶悪犯
凶悪犯は14件と、守口市や吹田市よりも多いが、地域全体の治安を揺るがす規模ではない。 - 粗暴犯
粗暴犯は75件で、吹田市と同程度だが、高槻市の122件に比べると少ない。 - 窃盗犯
窃盗犯は1,037件と高い割合を占めており、窃盗関連の犯罪が門真市の治安の課題と言える。
門真市は、総犯罪件数や窃盗犯が多いものの、他の周辺自治体と比較すると中間的な位置にあると言えます。
門真市の治安ランキング(大阪府全体との比較)
以下に、2023年における大阪府門真市の治安状況を、大阪府全体の72自治体と比較をまとめました。
門真市の治安評価
- 総犯罪認知件数: 門真市は1,406件で、人口あたりの犯罪発生率は 1.20% です。
大阪府全体の平均(0.91%)より高く、治安は府内の中でやや悪い方に分類されます。 - 主要犯罪項目:
- 凶悪犯: 14件(大阪府全体で734件)
- 粗暴犯: 75件(大阪府全体で4,819件)
- 窃盗犯: 1,037件(大阪府全体で58,282件)
門真市は、犯罪件数が府平均を上回り、特に窃盗犯の割合が多い点で治安改善が必要とされる自治体と言えます。
大阪府72自治体ランキング(治安が悪い順)
1位(治安が悪い):大阪市中央区(総犯罪認知件数: 6,106件)
…
門真市は 16位 に位置しています。
この順位は、大阪府内で治安がやや悪い部類に属することを示しています。
門真市は、犯罪認知件数が多く、窃盗犯が主要な課題となっています。地域全体で防犯対策を強化し、住民と協力して犯罪抑止に努めることが求められます。
門真市が推進する防犯対策
ここまでの内容から、門真市は治安の課題を抱えている地域と感じる方もいらっしゃると思います。事実、犯罪件数の増加傾向が見られる一方で、門真市は安全で安心なまちづくりを目指し、防犯対策を積極的に推進しています。以下に門真市の取り組みを紹介します。
防犯カメラの設置
市内の犯罪抑止と捜査支援を目的に、防犯カメラの設置を推進しています。2016年度には198台だった防犯カメラは、2023年度には514台に増設され、約2.5倍となりました。今後10年間で800台の設置を目標としています。
防犯灯のLED化
夜間の犯罪抑止と市民の安全確保のため、防犯灯のLED化を進めています。2016年度のLED化率は60.3%でしたが、2023年度には91.3%に向上しました。
防犯キャンペーンの実施
市民の防犯意識向上を目的に、防犯教室やキャンペーンを実施しています。2024年10月には「全国地域安全運動決起キャンペーン」や「犯罪追放!門真市民決起大会」を開催し、特殊詐欺防止教室などを通じて啓発活動を行いました。
青色防犯パトロール活動
地域の安全を守るため、青色防犯パトロール活動を展開しています。地域住民や関係団体と連携し、犯罪抑止に努めています。
特殊詐欺対策
高齢者を狙った特殊詐欺の被害防止のため、特殊詐欺等被害防止機器の貸与や啓発活動を行っています。市の公式YouTubeチャンネルでも注意喚起の動画を配信しています。
これらの取り組みにより、門真市は市民が安心して暮らせる地域社会の実現を目指しています。
門真市はやばい?治安を総括
門真市では、犯罪認知件数が増加傾向にあり、特に窃盗犯が主要な課題となっています。しかし、市全体で防犯対策を積極的に推進しており、防犯カメラの増設やLED防犯灯の導入、地域住民と連携した活動を展開しています。これらの取り組みにより、市民が安心して暮らせる環境づくりを目指しています。今後も、市民一人ひとりが防犯意識を高めることが、さらに安全な街を実現する鍵となるでしょう。
門真市では2022年から2023年にかけて総犯罪認知件数が165件増加し、特に窃盗犯が主要な増加要因となっています。
大阪府全体の72自治体中16位と、やや治安が悪い部類に位置し、窃盗犯が市内の治安改善における大きな課題です。
門真市は、防犯カメラの増設や防犯灯のLED化、地域住民と連携した青色防犯パトロール活動を通じ、安全なまちづくりを目指しています。