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交野市は治安悪い?最初に結論
こちらの結論に至った理由を、下記から具体的な数値とともに紹介いたします。大阪府交野市の治安が気になる人は、是非最後までご覧ください。
本記事のデータ参照元
大阪府交野市の2022年と2023年の犯罪傾向の違い
以下に交野市の2022年と2023年の犯罪傾向の違いをまとめました。
年度 | 総犯罪認知件数 | 凶悪犯 | 粗暴犯 | 窃盗犯 |
---|---|---|---|---|
2022年 | 242件 | 5件 | 15件 | 152件 |
2023年 | 351件 | 1件 | 17件 | 227件 |
増減 | +109件 | -4件 | +2件 | +75件 |
犯罪傾向の変化
- 総犯罪認知件数
2023年は109件増加し、全体的な犯罪発生数が増えています。 - 凶悪犯
凶悪犯は4件減少しました。特に2023年には殺人や強盗の発生が記録されていない点が特徴です。 - 粗暴犯
粗暴犯は2件増加していますが、大幅な変動はありません。 - 窃盗犯
窃盗犯は75件増加しており、特に全体増加の大きな要因と考えられます。
2023年の交野市では、窃盗犯が大幅に増加しており、それが全体の犯罪認知件数増加の主因となっています。一方で、凶悪犯は減少傾向にある点は評価できます。粗暴犯についてはわずかな増加が見られましたが、大きな変動はありませんでした。
交野市と周辺自治体の治安比較(2023年)
以下に交野市の2023年の治安の傾向を周辺自治体と比較した結果をまとめました。
自治体 | 総犯罪認知件数 | 凶悪犯 | 粗暴犯 | 窃盗犯 |
---|---|---|---|---|
交野市 | 351件 | 1件 | 17件 | 227件 |
四條畷市 | 504件 | 6件 | 17件 | 398件 |
大阪狭山市 | 218件 | 0件 | 10件 | 156件 |
枚方市 | 1,708件 | 18件 | 95件 | 1,143件 |
傾向分析
- 総犯罪認知件数
交野市は351件と、大阪狭山市(218件)より多いものの、四條畷市(504件)や枚方市(1,708件)より少ないです。 - 凶悪犯
交野市の凶悪犯は1件と、大阪狭山市(0件)に次いで少ないですが、四條畷市(6件)、枚方市(18件)よりも大幅に低い値です。 - 粗暴犯
粗暴犯は交野市と四條畷市が同数の17件で、大阪狭山市(10件)よりは高いですが、枚方市(95件)より大幅に少ないです。 - 窃盗犯
交野市の窃盗犯は227件で、大阪狭山市(156件)よりは多いですが、四條畷市(398件)や枚方市(1,143件)よりもかなり少ない値です。
交野市は、総犯罪認知件数および各犯罪項目において、大阪狭山市と比較して犯罪件数がやや多いものの、四條畷市や枚方市に比べて治安が良い傾向にあります。特に凶悪犯に関しては、非常に低い水準を保っています。
大阪府交野市の治安ランキング(大阪府全体との比較)
以下に、大阪府交野市の2023年の治安傾向を、大阪府全体で見た際の治安状況と治安ランキングにまとめました。
総犯罪認知件数と犯罪率
- 総犯罪認知件数:351件
- 犯罪率(人口あたりの犯罪認知件数割合):0.45%
大阪府平均
- 総犯罪認知件数(府全体):80,037件
- 犯罪率:0.91%
交野市の犯罪率は大阪府平均の約半分であり、治安が良好な地域といえます。
主な犯罪の状況
- 凶悪犯:1件(府全体:734件)
- 粗暴犯:17件(府全体:4,819件)
- 窃盗犯:227件(府全体:58,282件)
- その他の犯罪:106件
交野市では、特に凶悪犯の発生が少なく、犯罪の大半が窃盗犯である点が特徴です。
犯罪率に基づくランキング(犯罪率が悪い順)
- 大阪市中央区:5.23%
- 大阪市北区:3.51%
- 大阪市浪速区:3.07%
交野市:0.45%(57位)
交野市は大阪府内で犯罪率が低い部類に属し、比較的治安の良い地域といえます。
交野市は、大阪府内で犯罪率が低く、凶悪犯の発生が極めて少ない点から、治安の良い地域として評価されます。一方で、窃盗犯が犯罪全体の約64.7%を占めているため、防犯意識を高めることが重要です。また、粗暴犯が前年比で増加しており、地域住民による協力と警察の連携による治安維持が引き続き求められます。
交野市が推進する防犯対策
ここまでの内容から、交野市は治安の課題を抱えている地域と感じる方もいらっしゃると思います。事実、犯罪件数の増加傾向が見られる一方で、交野市は安全で安心なまちづくりを目指し、防犯対策を積極的に推進しています。以下に交野市の取り組みを紹介します。
生活安全都市宣言
2023年2月20日、交野市は「生活安全都市」を宣言しました。これは、市民一人ひとりの防犯意識向上と地域ぐるみの防犯体制の確立を目指すものです。
防犯カメラの設置
市内全域で防犯カメラの設置を進めており、2024年1月時点で144台が稼働しています。これにより、犯罪の未然防止と発生時の迅速な対応を図っています。
特殊詐欺被害防止対策
2022年3月23日、交野市と交野警察署は「特殊詐欺被害防止対策の協力に関する協定」を締結しました。これにより、特殊詐欺被害の防止に向けた連携を強化し、市民が安心して暮らせる地域社会の実現に努めています。
地域による見守り活動と防犯パトロール
地域住民による見守り活動や防犯パトロールを推進し、犯罪発生率の低下に寄与しています。これらの活動により、2022年には大阪府内33市中、交野市の犯罪発生率が最も低い結果となりました。
これらの取り組みにより、交野市は市民と行政が一体となって安全・安心なまちづくりを推進しています。
交野市はやばい?治安を総括
交野市は、2023年に総犯罪認知件数が増加したものの、凶悪犯が非常に少なく、大阪府内でも治安の良い地域と評価されます。犯罪の多くが窃盗犯に集中しているため、防犯意識の向上と対策強化が引き続き重要です。また、防犯カメラの設置や地域の協力体制が進む中、住民の安全を守るための取り組みが着実に進行しています。今後も市民と警察が連携し、安全で安心なまちづくりを推進することが期待されます。
2023年の交野市では、総犯罪認知件数が前年より109件増加しましたが、凶悪犯は減少し、治安の大きな問題は見られませんでした。
窃盗犯が全犯罪の約65%を占めており、犯罪増加の主因となっていますが、大阪府全体と比較すると交野市の犯罪率は府平均の約半分で、治安の良い地域です。
交野市は防犯カメラの設置や地域による見守り活動を通じて、さらなる治安向上を目指しています。