目次
岸和田市は治安悪い?最初に結論
こちらの結論に至った理由を、下記から具体的な数値とともに紹介いたします。大阪府岸和田市の治安が気になる人は、是非最後までご覧ください。
本記事のデータ参照元
岸和田市の2022年と2023年の犯罪傾向の違い
以下に岸和田市の2022年と2023年の犯罪傾向の違いをまとめました。
岸和田市の犯罪傾向(2022年 vs 2023年)
犯罪項目 | 2022年認知件数 | 2023年認知件数 | 増減 | 備考 |
---|---|---|---|---|
総犯罪認知件数 | 1,129 | 1,433 | +304 | 大幅な増加 |
凶悪犯 | 4 | 11 | +7 | 凶悪犯の増加が目立つ |
粗暴犯 | 51 | 66 | +15 | 増加傾向 |
窃盗犯 | 838 | 1,081 | +243 | 窃盗犯の増加が顕著 |
傾向分析
- 総犯罪認知件数は前年比で約27%増加しており、全体的に犯罪が増加傾向にあります。
- 凶悪犯は4件から11件に増加しており、注意が必要です。
- 粗暴犯の増加(+15件)は地域内でのトラブルや暴力的な行為の増加を示唆しています。
- 窃盗犯は大幅に増加(+243件)しており、防犯対策の強化が求められます。
岸和田市では2023年に総犯罪認知件数が前年比で大幅に増加しました。特に凶悪犯や粗暴犯の増加が顕著であり、防犯対策が求められます。一方、器物損壊は減少しており、一部では治安改善の兆しも見られます。
岸和田市と周辺自治体の治安比較(2023年)
2023年の岸和田市の治安傾向について、周辺自治体と比較しました。
岸和田市と周辺自治体の犯罪傾向(2023年)
自治体 | 人口 | 総犯罪認知件数 | 凶悪犯 | 粗暴犯 | 窃盗犯 | 人口1000人あたり犯罪件数 |
---|---|---|---|---|---|---|
岸和田市 | 187,394 | 1,433 | 11 | 66 | 1,081 | 7.65 |
貝塚市 | 82,146 | 572 | 6 | 45 | 403 | 6.96 |
泉佐野市 | 99,080 | 782 | 10 | 50 | 538 | 7.89 |
傾向分析
- 総犯罪認知件数
- 岸和田市の犯罪件数は1,433件で、周辺自治体と比較して最も多いですが、人口も多いため1000人あたりの犯罪率は泉佐野市よりやや低めです。
- 凶悪犯
- 岸和田市は11件で最も多く、泉佐野市の10件とほぼ同水準。貝塚市は6件と相対的に少ないです。
- 粗暴犯
- 粗暴犯では岸和田市が66件と突出して多く、周辺自治体の約1.5倍です。
- 窃盗犯
- 窃盗犯は岸和田市が1,081件と最多で、防犯対策のさらなる強化が必要です。
岸和田市は2023年の犯罪発生数が1,433件と前年(1,129件)から約27%増加しており、特に窃盗犯と器物損壊が犯罪件数増加の主な要因となっています。周辺自治体と比較すると、総犯罪数および凶悪犯の件数が高い水準であるため、防犯カメラの増設や地域見回り活動の強化などが求められます。
大阪府岸和田市の治安ランキング(大阪府全体との比較)
総犯罪認知件数
- 岸和田市: 1,433件(人口10万人あたり約764件)
- 大阪府平均: 人口10万人あたり約910件
岸和田市の犯罪認知件数は大阪府平均より低く、治安は府内で比較的良い部類に入ります。
主な犯罪種別
- 凶悪犯: 11件(大阪府全体: 734件)
- 粗暴犯: 66件(大阪府全体: 4,819件)
- 窃盗犯: 1,081件(大阪府全体: 58,282件)
- 器物損壊: 112件(大阪府全体: 5,713件)
岸和田市は、窃盗犯が総犯罪認知件数の多くを占めていますが、大阪府全体と比較すると凶悪犯や粗暴犯の発生率は低いです。
犯罪認知件数上位5地域のランキング(治安が悪い順)
- 大阪市中央区: 6,106件(人口10万人あたり約5.23%)
- 大阪市北区: 4,906件(人口10万人あたり約3.51%)
- 大阪市浪速区: 2,375件(人口10万人あたり約3.07%)
- 大阪市西成区: 2,251件(人口10万人あたり約2.14%)
- 大阪市淀川区: 1,902件(人口10万人あたり約1.04%)
岸和田市の順位
- 岸和田市: 49位/72地域
大阪府内では治安が良い方に位置し、全体の中で中間よりも治安が良い地域として分類されます。
岸和田市は、大阪府内の中で比較的治安が良い地域の一つです。犯罪の大半を占める窃盗犯に対する防犯意識の向上が求められます。
岸和田市が推進する防犯対策
ここまでの内容から、岸和田市は治安の課題を抱えている地域と感じる方もいらっしゃると思います。事実、犯罪件数の増加傾向が見られる一方で、岸和田市は安全で安心なまちづくりを目指し、防犯対策を積極的に推進しています。以下に岸和田市の取り組みを紹介します。
岸和田市の取り組み
1. 安全・安心なまちづくり条例の策定
- 岸和田市は、犯罪の抑止や市民の安全を確保するため、「岸和田市安全・安心なまちづくり条例」を策定。この条例に基づき、地域住民、事業者、警察などの関係機関が連携し、安全で安心な地域づくりを推進しています。
2. 防犯カメラの設置
- 犯罪の未然防止や犯罪抑止効果を高めるため、市内各所に防犯カメラを設置。
- 地域団体との協力により、公共施設や学校周辺を中心に、犯罪が発生しやすい場所での防犯対策が強化されています。
3. 防犯灯の整備
- 街頭犯罪を防ぐ目的で防犯灯を設置。
- 岸和田市は自治会などと協力し、防犯灯の設置費用の補助や電気料金の支援を行い、地域全体で犯罪防止に取り組んでいます。
4. 青色防犯パトロールの実施
- 地域住民やボランティアによる青色防犯パトロールが定期的に実施されています。
- パトロール車が地域を巡回することで犯罪の抑止効果を高め、市民の安心感を向上させています。
5. 防犯活動支援制度の導入
- 岸和田市は地域の防犯活動を支援するための制度を整備。
- 防犯ボランティア団体の登録を促進し、活動費の補助や防犯グッズの提供などの支援を行っています。
6. 子どもの見守り活動
地域住民が連携して、子どもの登下校時の見守り活動を実施。
学校周辺や通学路での防犯対策を強化し、子どもたちが安心して過ごせる環境づくりを推進しています。
岸和田市は犯罪件数の増加傾向が見られる中、防犯カメラの設置や青色防犯パトロール、防犯灯の整備など、地域全体での安全対策を強化しています。地域住民や事業者、行政が一体となり、防犯活動を進めることで、安全で安心なまちづくりを目指しています
岸和田市はやばい?治安を総括
岸和田市は2023年に総犯罪認知件数が大幅に増加し、特に凶悪犯や窃盗犯の発生が目立ちました。一方、大阪府全体で比較すると治安は中程度の良好な水準にあり、地域全体の防犯活動が進んでいることが評価されます。
岸和田市では2022年と比較して2023年の犯罪認知件数が約27%増加。特に凶悪犯や窃盗犯の増加が顕著です。
岸和田市は大阪府内で49位/72地域に位置し、治安が比較的良い地域に分類されますが、窃盗犯の多発が課題となっています。
防犯カメラの設置や青色防犯パトロールの実施、防犯灯の整備などを通じて、地域全体で安全なまちづくりを目指しています。