目次
大阪市此花区の治安はやばい?最初に結論
- 犯罪認知件数の増加:2023年の大阪市此花区の犯罪認知件数は760件で、前年比約30.8%増加。特に窃盗犯(73.8%)と風俗犯(181.8%増加)が目立ちます。
- 治安ランキングの位置付け:犯罪認知件数は大阪府内で7位、人口1万人あたりの犯罪件数は中位(約118件)に位置し、福島区や西区と比べてやや良い水準です。
- 窃盗犯が課題:自転車盗(220件)や万引き(81件)が全犯罪の中心で、防犯意識の向上が求められます。
こちらの結論に至った理由を、下記から具体的な数値とともに紹介いたします。大阪市此花区の治安が気になる人は、是非最後までご覧ください。
本記事のデータ参照元
大阪市此花区の年間犯罪認知件数
大阪市此花区の2022年と2023年の犯罪認知件数を比較し、治安の変化を以下にまとめます。
1. 総犯罪認知件数の変化
年度 | 件数 | 増減数 | 増減率 |
---|---|---|---|
2022年 | 581件 | – | – |
2023年 | 760件 | +179件 | +30.8% |
2. 犯罪種別の変化
犯罪種別 | 2022年 | 2023年 | 増減数 | 増減率 |
---|---|---|---|---|
凶悪犯 | 6件 | 8件 | +2件 | +33.3% |
粗暴犯 | 48件 | 50件 | +2件 | +4.2% |
窃盗犯 | 398件 | 561件 | +163件 | +41.0% |
知能犯 | 34件 | 33件 | -1件 | -2.9% |
風俗犯 | 11件 | 31件 | +20件 | +181.8% |
その他の刑法犯 | 84件 | 77件 | -7件 | -8.3% |
3. 主な傾向
- 総数の増加: 全体の犯罪認知件数が約30.8%増加しています。
- 凶悪犯の増加: 凶悪犯が33.3%増加しています。
- 粗暴犯の微増: 粗暴犯が4.2%増加しています。
- 窃盗犯の増加: 窃盗犯が41.0%増加しています。
- 知能犯の微減: 知能犯が2.9%減少しています。
- 風俗犯の増加: 風俗犯が181.8%増加しています。
- その他の刑法犯の減少: その他の刑法犯が8.3%減少しています。
2023年は、特に窃盗犯と風俗犯の増加が顕著であり、全体的な犯罪認知件数の増加につながっています。
周辺の自治体と比べた大阪市此花区の治安傾向
2023年の大阪市此花区とその隣接自治体(福島区、西区、港区)の治安傾向を比較しました。
1. 総犯罪認知件数の比較
自治体 | 犯罪認知件数 | 人口 | 人口1万人あたりの犯罪件数 |
---|---|---|---|
福島区 | 879件 | 64,586人 | 約136件 |
此花区 | 760件 | 64,586人 | 約118件 |
西区 | 1,453件 | 108,930人 | 約133件 |
港区 | 775件 | 79,449人 | 約98件 |
此花区は、人口1万人あたりの犯罪件数が約118件であり、隣接自治体と比較して中程度の水準にあります。
2. 犯罪種別ごとの比較
犯罪種別 | 福島区 | 此花区 | 西区 | 港区 |
---|---|---|---|---|
凶悪犯 | 12件 | 8件 | 11件 | 3件 |
粗暴犯 | 70件 | 50件 | 89件 | 56件 |
窃盗犯 | 614件 | 561件 | 1,108件 | 544件 |
知能犯 | 54件 | 33件 | 164件 | 35件 |
風俗犯 | 19件 | 31件 | 28件 | 7件 |
その他の刑法犯 | 110件 | 77件 | 164件 | 130件 |
此花区では、窃盗犯が全体の約73.8%を占めており、隣接自治体と比較しても高い割合であることが分かります。
3. 大阪市此花区とその周辺の特徴的な犯罪の傾向
此花区:
- 自転車盗: 220件(此花区内で最多)
- 万引き: 81件(窃盗犯全体の約14.4%)
住宅地が多く、侵入窃盗の発生も見られます。
福島区:
- 自転車盗: 356件
- 万引き: 25件
商業施設や駅周辺での犯罪発生率が高いと推測されます。
西区:
- 自転車盗: 565件
- 万引き: 122件
比較的犯罪発生率は低いものの、自転車盗が主要な犯罪となっています。
港区:
- 自転車盗: 214件
- 万引き: 100件
住宅地が多く、侵入窃盗の発生も見られます。
窃盗犯の多さが此花区の特徴といえそうです。中でも自転車盗や万引きが特に多く、全犯罪の主な構成要素となっています。
大阪市此花区の治安ランキング
大阪市此花区の治安状況をランキング形式にしました。
1.大阪府全体 犯罪認知件数ランキング
順位 | 自治体名 | 犯罪認知件数 | コメント |
---|
1 | 大阪市中央区 | 6,106件 | 繁華街が多く、犯罪発生率が非常に高い。 |
2 | 大阪市北区 | 4,906件 | 商業地が集中し、犯罪率が高い。 |
3 | 大阪市浪速区 | 2,375件 | 観光地が多く、犯罪が集中している。 |
4 | 大阪市西成区 | 2,251件 | 犯罪率が非常に高いエリアで、防犯対策が必要。 |
5 | 大阪市淀川区 | 1,902件 | 比較的犯罪率が高いエリア。 |
大阪市此花区の位置づけ
- 犯罪認知件数: 760件
- ランキング外: 大阪府内で 25位 にランクインしています。
- 特徴:
此花区は比較的治安が良いエリアといえますが、窃盗犯や自転車盗が一定数発生しているようです。
2. 犯罪種別ランキング
主要犯罪種別ごとの認知件数ランキング(此花区の位置付け):
犯罪種別 | 此花区の認知件数 | 大阪府全体での位置付け | 備考 |
---|---|---|---|
自転車盗 | 220件 | 中位 | 窃盗犯の中で最も多い |
万引き | 81件 | 中位 | 商業施設周辺での発生が目立つ |
粗暴犯 | 50件 | 中位 | 公共の場での軽微なトラブルが含まれる |
凶悪犯 | 8件 | 良好 | 大阪市内では比較的少ない |
此花区は、窃盗犯(特に自転車盗と万引き)が全犯罪件数の約73.8%を占め、治安の課題となっています。
一方で、凶悪犯や粗暴犯の件数は比較的少なく、周辺エリアと比較して治安が大きく劣るわけではありません。
大阪市が推進する防犯対策
ここまでの内容から、大阪市此花区は治安の悪いエリアと認識させてしまったと思います。事実、件数などを見るとそうなってしまうのですが、大阪市もこの状況を看過してはいません。ということで、次より大阪市の防犯への取り組みを見てみましょう。
1. 安全なまちづくり基本計画の策定
市民、事業者、警察などと連携し、「大阪市安全なまちづくり条例」に基づき、基本計画を策定。自らを守る意識の高揚、地域防犯活動の推進、推進体制の整備を基本方針としています。
2. 地域安全防犯対策の実施
- 大阪市安全なまちづくり推進協議会: 関係機関と連携し、防犯活動を推進。
- 客引き行為等の適正化: 迷惑行為の防止を図る。
- 子どものための「見守りカメラ」の設置: 公園や通学路に防犯カメラを設置し、子どもの安全を確保。
- 防犯ボランティア活動団体登録制度: 地域の防犯活動を支援。
- 市職員によるあんしんパトロール: 職員が地域を巡回し、安全を確認。
- 地域防犯活動のための市営住宅等活用: 市営住宅を防犯活動の拠点として提供。
これらの取り組みにより、大阪市は地域の安全と防犯意識の向上を図っています。
大阪市此花区の治安を総括
大阪市此花区は、住宅地が広がるエリアで、2023年の犯罪認知件数は前年比30.8%増加しました。窃盗犯が全犯罪の約73.8%を占めており、特に自転車盗(220件)や万引き(81件)が目立ちます。
一方で、凶悪犯(8件)や粗暴犯(50件)の件数は周辺自治体と比べて少なく、治安が著しく悪いわけではありません。
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