目次
大阪市都島区の治安はやばい?最初に結論
- 犯罪認知件数の増加: 2023年の犯罪認知件数は1,384件で、前年より約32.3%増加。窃盗犯が全体の73.0%を占めています。
- 人口1万人あたりの犯罪件数: 約170件で、大阪府内では中位から上位に位置し、特に自転車盗や万引きが目立ちます。
こちらの結論に至った理由を、下記から数値とともに紹介いたします。大阪市都島区の治安が気になる人は、是非最後までご覧ください。
本記事のデータ参照元
大阪市都島区の年間犯罪認知件数比較
大阪市都島区における2022年と2023年の犯罪認知件数の変化を以下にまとめます。
1. 総犯罪認知件数の変化
- 2022年: 1,046件
- 2023年: 1,384件
- 増加数: 338件
- 増加率: 約32.3%
2. 犯罪種別の変化
犯罪種別 | 2022年 | 2023年 | 増減数 | 増減率 |
---|---|---|---|---|
凶悪犯 | 12件 | 24件 | +12件 | +100.0% |
粗暴犯 | 92件 | 102件 | +10件 | +10.9% |
窃盗犯 | 753件 | 1,010件 | +257件 | +34.1% |
知能犯 | 60件 | 68件 | +8件 | +13.3% |
風俗犯 | 27件 | 27件 | 0件 | 0.0% |
その他の刑法犯 | 102件 | 153件 | +51件 | +50.0% |
3. 主な傾向
- 総数の増加: 全体の犯罪認知件数が約32.3%増加しています。
- 凶悪犯の増加: 凶悪犯が100.0%増加しています。
- 粗暴犯の増加: 粗暴犯が10.9%増加しています。
- 窃盗犯の増加: 窃盗犯が34.1%増加しています。
- 知能犯の増加: 知能犯が13.3%増加しています。
- 風俗犯の横ばい: 風俗犯は変化がありません。
- その他の刑法犯の増加: その他の刑法犯が50.0%増加しています。
2023年は、凶悪犯や粗暴犯、窃盗犯など多くの犯罪種別で増加が見られ、特に凶悪犯の増加が顕著です。
周辺の自治体と比べた大阪市都島区の治安傾向
2023年の大阪市都島区とその隣接自治体(北区、城東区、旭区)の治安傾向を比較しました。
1. 総犯罪認知件数の比較
自治体 | 犯罪認知件数 | 人口 | 人口1万人あたりの犯罪件数 |
---|---|---|---|
北区 | 4,906件 | 139,802人 | 約351件 |
都島区 | 1,384件 | 81,311人 | 約170件 |
城東区 | 1,274件 | 169,379人 | 約75件 |
旭区 | 797件 | 90,135人 | 約88件 |
都島区は北区に次ぐ犯罪認知件数が高い自治体で、人口1万人あたりの犯罪件数は中程度の水準にあります。
2. 犯罪種別ごとの比較
犯罪種別 | 北区 | 都島区 | 城東区 | 旭区 |
---|---|---|---|---|
凶悪犯 | 41件 | 24件 | 11件 | 13件 |
粗暴犯 | 352件 | 102件 | 75件 | 44件 |
窃盗犯 | 3,667件 | 1,010件 | 920件 | 529件 |
知能犯 | 277件 | 68件 | 131件 | 83件 |
風俗犯 | 136件 | 27件 | 19件 | 20件 |
その他の刑法犯 | 433件 | 153件 | 118件 | 105件 |
窃盗犯が都島区の犯罪総数の約73.0%を占めており、隣接自治体と比較しても高い割合であることが分かります。
3. 大阪市都島区とその周辺の特徴的な犯罪の傾向
- 都島区:
- 自転車盗: 554件(都島区内で最多)
- 万引き: 87件(窃盗犯全体の約8.6%)
- 商業施設や駅周辺での犯罪発生率が高いと推測されます。
- 北区:
- 自転車盗: 1,115件
- 万引き: 891件
- 繁華街や商業施設が多く、窃盗犯の発生率が高い傾向があります。
- 城東区:
- 自転車盗: 480件
- 万引き: 86件
- 住宅地が多く、侵入窃盗の発生も見られます。
- 旭区:
- 自転車盗: 232件
- 万引き: 66件
- 比較的犯罪発生率は低いものの、自転車盗が主要な犯罪となっています。
窃盗犯の多さが都島区の特徴といえそうです。中でも自転車盗や万引きが特に多く、全犯罪の主な構成要素となっています。
大阪市都島区の治安ランキング
大阪市都島区の2023年における治安状況を、大阪府全体の市区町村と比較したランキング形式でお伝えします。
大阪府全体 犯罪認知件数ランキング
順位 | 自治体名 | 犯罪認知件数 | コメント |
---|
1 | 大阪市中央区 | 6,106件 | 繁華街・商業地が多く、犯罪発生率が非常に高い。 |
2 | 大阪市北区 | 4,906件 | 商業地が集中し、犯罪が多発している。 |
3 | 大阪市浪速区 | 2,375件 | 観光地や繁華街が多く、犯罪認知件数が高い。 |
4 | 大阪市西成区 | 2,251件 | 犯罪率が非常に高いエリアで、防犯対策が重要。 |
5 | 大阪市淀川区 | 1,902件 | 人口が多いエリアで犯罪認知件数も高め。 |
大阪市都島区の位置づけ
- 犯罪認知件数: 1,384件
- ランキング外: 大阪府内で 8位 にランクインしています。
- 特徴:
都島区は人口10万人あたりの犯罪発生率も高めで、窃盗犯が犯罪全体の多くを占めています。 - 大阪市都島区は、ランキング上位には入らないものの、大阪府全体で犯罪認知件数が多いエリアの一つです。
特に、人口1万人あたりの犯罪件数は約170件であり、府内平均を上回っています。これは、都島区が他の自治体と比較しても犯罪発生率がやや高いことを示しています。
大阪市が推進する防犯対策
ここまでの内容から、大阪市都島区は治安の悪いエリアと認識させてしまったと思います。事実、件数などを見るとそうなってしまうのですが、大阪市もこの状況を看過してはいません。ということで、次より大阪市の防犯への取り組みを見てみましょう。
1. 安全なまちづくり基本計画の策定
市民、事業者、警察などと連携し、「大阪市安全なまちづくり条例」に基づき、基本計画を策定。自らを守る意識の高揚、地域防犯活動の推進、推進体制の整備を基本方針としています。
2. 地域安全防犯対策の実施
- 大阪市安全なまちづくり推進協議会: 関係機関と連携し、防犯活動を推進。
- 客引き行為等の適正化: 迷惑行為の防止を図る。
- 子どものための「見守りカメラ」の設置: 公園や通学路に防犯カメラを設置し、子どもの安全を確保。
- 防犯ボランティア活動団体登録制度: 地域の防犯活動を支援。
- 市職員によるあんしんパトロール: 職員が地域を巡回し、安全を確認。
- 地域防犯活動のための市営住宅等活用: 市営住宅を防犯活動の拠点として提供。
これらの取り組みにより、大阪市は地域の安全と防犯意識の向上を図っています。
大阪市都島区の治安を総括
大阪市都島区の2023年犯罪認知件数は1,384件で、前年比約32.3%増加しました。特に窃盗犯が全体の73.0%を占め、自転車盗や万引きが目立ちます。人口1万人あたりの犯罪件数は約170件で、大阪府内では中位から上位に位置しています。
隣接する北区や城東区と比較しても犯罪発生率はやや高めであり、商業施設や駅周辺での防犯対策が重要です。一方で、大阪市は「安全なまちづくり基本計画」や防犯カメラ設置などの取り組みを推進しており、地域全体の治安改善を目指しています。
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