目次
大阪市西区は治安悪い?最初に結論
こちらの結論に至った理由を、下記から具体的な数値とともに紹介いたします。大阪市西区の治安が気になる人は、是非最後までご覧ください。
本記事のデータ参照元
▼別エリアの治安
大阪市西区の犯罪状況
大阪市西区の2022年と2023年の犯罪傾向の違いをまとめました。
犯罪認知件数の全体的な傾向
- 2022年: 犯罪認知件数は 1,253件。
- 2023年: 犯罪認知件数は 1,453件。
- 増加率: 約16%。
凶悪犯
- 2022年: 6件。
- 2023年: 11件。
- 増加傾向が顕著(特に強盗が2件から5件に増加)。
粗暴犯
- 2022年: 75件。
- 2023年: 89件。
- 増加傾向(暴行が30件から47件に増加)。
窃盗犯
- 2022年: 954件。
- 2023年: 1,108件。
- 増加の主要要因:
- 自転車盗: 480件から565件へ増加。
- 車上ねらい: 85件から107件へ増加。
- 増加の主要要因:
知能犯
- 2022年: 38件。
- 2023年: 35件。
- わずかに減少。
その他の犯罪
- 2022年: 軽犯罪に含まれる「その他の刑法犯」は26件。
- 2023年: 33件に増加。
2023年の大阪市西区では、全体的な犯罪認知件数が増加傾向にあります。特に凶悪犯や粗暴犯の増加が目立ち、窃盗犯の中でも自転車盗や車上ねらいが大きな課題となっています。一方で、知能犯は横ばいまたはわずかな減少が見られました。
大阪市西区と周辺自治体の治安を比較
大阪市西区と隣接する周辺自治体(大阪市中央区、福島区、此花区)の2023年における治安の傾向を比較しました。
犯罪認知件数(人口10万人あたりの件数)
自治体名 | 犯罪認知件数 | 人口10万人あたりの件数 | 特徴 |
---|---|---|---|
西区 | 1,453件 | 1,330件 | 周辺自治体と比べて中程度の犯罪発生率 |
中央区 | 6,106件 | 5,230件 | 西区の約4倍の発生率で繁華街の課題が顕著 |
福島区 | 879件 | 1,360件 | 西区とほぼ同程度の治安状況 |
此花区 | 760件 | 1,180件 | 西区よりもやや治安が良い |
- 西区
- 犯罪認知件数: 1,453件
- 人口10万人あたり: 1,330件
- 特徴: 周辺自治体と比べて中程度の犯罪発生率。
- 中央区
- 犯罪認知件数: 6,106件
- 人口10万人あたり: 5,230件
- 特徴: 西区の約4倍の発生率で、繁華街や観光地が多いエリア特有の課題が顕著。
- 福島区
- 犯罪認知件数: 879件
- 人口10万人あたり: 1,360件
- 特徴: 西区とほぼ同程度の治安状況。
- 此花区
- 犯罪認知件数: 760件
- 人口10万人あたり: 1,180件
- 特徴: 西区よりもやや治安が良い。
犯罪種別ごとの比較
- 凶悪犯
- 西区: 11件
- 中央区: 51件
- 福島区: 12件
- 此花区: 8件
- 傾向: 中央区が最も多く、西区はやや高めの水準。
- 粗暴犯
- 西区: 89件
- 中央区: 436件
- 福島区: 70件
- 此花区: 50件
- 傾向: 中央区が圧倒的に多く、西区は中程度。
- 窃盗犯
- 西区: 1,108件
- 中央区: 4,562件
- 福島区: 614件
- 此花区: 561件
- 傾向: 西区は中央区に次いで多いが、福島区や此花区より高い水準。
大阪市西区の治安状況は、隣接する中央区のように高発生率ではないものの、福島区や此花区よりもやや治安が悪いといえます。特に窃盗犯(自転車盗や車上ねらい)が多く、防犯意識の向上が求められます。
西区は住宅地と商業地が混在するエリアであり、商業施設や観光客が多い区域では特に犯罪が発生しやすい傾向が見られます。周辺自治体と比較して中間的な治安状況ですが、特定の犯罪(窃盗犯)に重点を置いた対策が必要です。
大阪府内の犯罪認知件数ランキング
2023年の大阪府全体における大阪市西区の治安状況を、犯罪認知件数(人口10万人あたりの件数)を基にランキング形式でまとめました。
ワーストランキング(犯罪認知件数が多い順)
順位 | 自治体名 | 人口10万人あたりの件数 | 犯罪認知件数 |
---|---|---|---|
1 | 大阪市中央区 | 5,230件 | 6,106件 |
2 | 大阪市北区 | 3,510件 | 4,906件 |
3 | 大阪市浪速区 | 3,070件 | 2,375件 |
4 | 大阪市西区 | 1,330件 | 1,453件 |
… | … | … | … |
最下位 | 豊能町(豊能郡) | 230件 | 41件 |
大阪市西区の位置付け
- 府内4位
犯罪認知件数(人口10万人あたり)で見た場合、西区は大阪府全体の中で上位に位置します。大阪市内では中央区、北区、浪速区に次いで高い犯罪発生率を記録しています。 - 犯罪種別の特徴
- 窃盗犯: 自転車盗や車上ねらいが多く、犯罪認知件数の大部分を占めています。
- 凶悪犯: 他の上位エリアと比較すると少なめですが、増加傾向が見られます。
2023年の大阪市西区は、大阪府内で治安が悪いエリアのひとつとされています。ただし、中央区や北区、浪速区といった商業エリアに比べると治安はやや良い傾向です。一方で、窃盗犯が多発しているため、防犯対策を強化する必要があります。
大阪市が推進する防犯対策
ここまでの内容から、大阪市西区は治安の悪いエリアと認識させてしまったと思います。事実、件数などを見るとそうなってしまうのですが、大阪市もこの状況を看過してはいません。ということで、次より大阪市の防犯への取り組みを見てみましょう。
1. 安全なまちづくり基本計画の策定
市民、事業者、警察などと連携し、「大阪市安全なまちづくり条例」に基づき、基本計画を策定。自らを守る意識の高揚、地域防犯活動の推進、推進体制の整備を基本方針としています。
2. 地域安全防犯対策の実施
- 大阪市安全なまちづくり推進協議会: 関係機関と連携し、防犯活動を推進。
- 客引き行為等の適正化: 迷惑行為の防止を図る。
- 子どものための「見守りカメラ」の設置: 公園や通学路に防犯カメラを設置し、子どもの安全を確保。
- 防犯ボランティア活動団体登録制度: 地域の防犯活動を支援。
- 市職員によるあんしんパトロール: 職員が地域を巡回し、安全を確認。
- 地域防犯活動のための市営住宅等活用: 市営住宅を防犯活動の拠点として提供。
これらの取り組みにより、大阪市は地域の安全と防犯意識の向上を図っています。
大阪市西区はやばい?治安を総括
2023年の大阪市西区は、犯罪認知件数が前年比で16%増加し、大阪府内でも比較的犯罪発生率が高い地域となっています。特に窃盗犯(自転車盗や車上ねらい)が大きな課題となっており、防犯カメラの設置や地域住民の防犯意識向上が急務です。
周辺自治体との比較では、中央区や浪速区ほど犯罪発生率が高くはありませんが、福島区や此花区と比較すると治安状況に課題があります。住宅地と商業地が混在する地域特性を考慮し、地域特有の防犯対策が必要です。
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2023年の西区では犯罪認知件数が1,453件に増加し、2022年の1,253件から約16%増加しました。特に窃盗犯(自転車盗や車上ねらい)が増加の主要因です。
犯罪認知件数の大部分を窃盗犯が占め、1,108件が報告されています。その中でも自転車盗は565件と最も多い犯罪です。
中央区や浪速区ほどではないものの、福島区や此花区よりも犯罪認知件数が多く、防犯対策が求められるエリアです。