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堺市中区は治安悪い?最初に結論
こちらの結論に至った理由を、下記から具体的な数値とともに紹介いたします。堺市中区の治安が気になる人は、是非最後までご覧ください。
本記事のデータ参照元
▼別エリアの治安
堺市中区の2022年と2023年の犯罪傾向の違い
堺市vの2022年と2023年の犯罪認知件数を比較し、その違いを以下にまとめました。
総犯罪認知件数
- 2022年: 702件
- 2023年: 851件
犯罪認知件数は約21.3%増加しました。
凶悪犯
- 2022年: 4件
- 2023年: 7件
凶悪犯の件数は3件増加しましたが、発生率は依然として低いままです。
粗暴犯
- 2022年: 66件
- 2023年: 85件
粗暴犯は約28.8%増加しました。
窃盗犯
- 2022年: 460件
- 2023年: 574件
窃盗犯は約24.8%増加し、特に増加が顕著です。
器物損壊
- 2022年: 94件
- 2023年: 100件
器物損壊は微増(+6件)となっています。
2023年は2022年に比べ、犯罪認知件数が全体的に増加傾向にありました。特に窃盗犯や粗暴犯の増加が目立ちます。今後は窃盗犯に対する防犯対策が求められるでしょう。
堺市中区と周辺自治体の治安比較(2023年)
堺市中区の2023年における治安傾向について、隣接する自治体との比較をまとめました。
総犯罪認知件数
- 堺市中区: 851件(人口10万人あたり約717件)
- 堺市堺区: 1,428件(人口10万人あたり約970件)
- 堺市西区: 1,167件(人口10万人あたり約862件)
- 堺市東区: 448件(人口10万人あたり約522件)
- 堺市南区: 798件(人口10万人あたり約597件)
- 堺市北区: 1,224件(人口10万人あたり約780件)
- 堺市美原区: 257件(人口10万人あたり約687件)
堺市中区は堺市内の他区と比較すると犯罪発生率が中程度ですが、堺市東区や南区に比べるとやや高めの傾向です。
凶悪犯
- 堺市中区: 7件(前年より増加)
- 堺市堺区: 14件
- 堺市西区: 9件
- 堺市東区: 1件
- 堺市南区: 7件
- 堺市北区: 9件
- 堺市美原区: 2件
堺市中区の凶悪犯件数は他の区と比較して平均的です。
粗暴犯
- 堺市中区: 85件
- 堺市堺区: 82件
- 堺市西区: 70件
- 堺市東区: 23件
- 堺市南区: 45件
- 堺市北区: 54件
- 堺市美原区: 11件
粗暴犯の件数は堺市中区が最も多く、周辺自治体と比べて高い傾向が見られます。
窃盗犯
- 堺市中区: 574件
- 堺市堺区: 1,013件
- 堺市西区: 806件
- 堺市東区: 334件
- 堺市南区: 559件
- 堺市北区: 917件
- 堺市美原区: 205件
堺市中区の窃盗犯は堺市南区や東区より多いですが、堺区や北区に比べると少なめです。
器物損壊
- 堺市中区: 100件
- 堺市堺区: 122件
- 堺市西区: 95件
- 堺市東区: 44件
- 堺市南区: 64件
- 堺市北区: 133件
- 堺市美原区: 22件
器物損壊は堺市中区が平均的な水準に位置しています。
堺市中区は堺市内の他区と比較して粗暴犯が多い傾向がありますが、窃盗犯や器物損壊では平均的な位置付けです。周辺の堺市南区や堺市東区と比べると治安面でやや注意が必要ですが、堺市堺区や北区に比べると総犯罪件数は少ないです。
堺市中区の治安ランキング(大阪府全体との比較)
2023年の堺市中区における治安の状況を大阪府全体と比較しました。また、犯罪認知件数割合に基づく治安が悪い順のランキングでの堺市中区の順位もお伝えします。
1. 犯罪認知件数と犯罪率
- 人口あたり犯罪認知件数割合: 0.72%(大阪府全体平均: 0.91%)
- 総犯罪認知件数: 851件
堺市中区の犯罪率は大阪府全体の平均を下回っており、比較的治安の良いエリアといえます。犯罪の発生はありますが、頻度は府内で突出して高いわけではありません。
2. 主な犯罪内訳
- 凶悪犯: 7件(強盗1件、放火1件を含む)
- 粗暴犯: 85件(暴行36件、傷害40件、脅迫5件など)
- 窃盗犯: 574件(自動車盗2件、オートバイ盗30件、自転車盗206件)
特に目立つのは窃盗犯で、全犯罪認知件数の約67%を占めています。このうち、自転車盗(206件)が最も多く、日常的な注意が必要な犯罪といえます。
大阪府72自治体での治安ランキング(犯罪認知件数割合ベース)
堺市中区の順位
- 堺市中区は第43位(全72自治体中)
この順位は、犯罪率が府内の平均より低いことを示しており、特に安全性が高い地域とまではいえないものの、治安が大きく懸念されるエリアでもありません。
上位の治安が悪いエリア
- 大阪市中央区(犯罪率: 5.23%)
- 大阪市北区(犯罪率: 3.51%)
- 大阪市浪速区(犯罪率: 3.07%)
これらのエリアと比較すると、堺市中区の犯罪率は格段に低いことが分かります。
犯罪認知件数がより少ないエリアとの比較
堺市中区より犯罪認知件数が少ないエリアとしては、堺市東区(犯罪率: 0.52%)や豊中市(犯罪率: 0.50%)が挙げられます。
堺市中区は大阪府内で治安が比較的良い地域に位置しています。一方で、粗暴犯や窃盗犯の発生は依然として課題であり、地域住民の防犯意識の維持が求められます。
堺市が推進する防犯対策
ここまでの内容から、堺市中区は治安の悪いエリアと認識させてしまったと思います。事実、件数などを見るとそうなってしまうのですが、堺市もこの状況を看過してはいません。ということで、次より堺市の防犯への取り組みを見てみましょう。
安全なまちづくり基本計画の策定
堺市は、地域の安全と安心を確保するため、以下の防犯対策を推進しています。
- 安全なまちづくり基本計画の策定
市民、事業者、警察などと連携し、「堺市安全・安心・快適な市民協働のまちづくり条例」に基づき、基本計画を策定。自らを守る意識の高揚、地域防犯活動の推進、推進体制の整備を基本方針としています。 - 地域安全防犯対策の実施
- 防犯カメラの設置: 犯罪抑止効果の高い防犯カメラの設置を警察や地域と連携して進めています。令和4年度末時点で、市内には公設置防犯カメラ、地域設置防犯カメラ等を併せて3,090台が設置されています。 堺市公式ウェブサイト
- 防犯灯の整備: 街頭で発生する犯罪の未然防止や市民の安全確保のため、防犯灯を設置しています。自治会が主体で設置や維持管理を行い、市は設置補助や電気料金の支援を行っています。 堺市公式ウェブサイト
- 青色防犯パトロールの実施: 地域住民のボランティアによる見回り活動が活発に行われています。 堺市公式ウェブサイト
- 防犯ボランティア活動団体登録制度: 地域の防犯活動を支援するための制度を設けています。 堺市公式ウェブサイト
- 地域防犯活動のための市営住宅等活用: 市営住宅を防犯活動の拠点として提供しています。 堺市公式ウェブサイト
これらの取り組みにより、堺市は地域の安全と安心を確保するための努力を続けています。
堺市中区はやばい?治安を総括
堺市中区は、2022年と比較して2023年には犯罪認知件数が増加傾向にありますが、大阪府内での治安ランキングでは比較的良好な位置にあります。特に窃盗犯や粗暴犯の増加が課題として挙げられます。一方で、堺市では地域防犯活動の強化や防犯カメラの設置など、犯罪抑止に向けた取り組みを進めています。地域住民の防犯意識をさらに高めることで、治安のさらなる向上が期待されます。
堺市中区では2022年と比較して2023年の犯罪認知件数が約21.3%増加。特に窃盗犯と粗暴犯が顕著に増加しています。
堺市中区は粗暴犯の発生件数が堺市内で最も多い一方、窃盗犯や器物損壊では平均的な水準に位置します。
堺市中区は大阪府内での犯罪認知件数ランキングでは43位で、全体として治安は比較的良い方に位置しています。