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大阪市住吉区の治安はやばい?最初に結論
こちらの結論に至った理由を、下記から具体的な数値とともに紹介いたします。大阪市住吉区の治安が気になる人は、是非最後までご覧ください。
本記事のデータ参照元
▼別エリアの治安
犯罪傾向の概要:大阪市住吉区(2022年 vs 2023年)
大阪市阿倍野区の2022年と2023年の犯罪認知件数を比較しました。
犯罪認知件数の総数
年度 | 犯罪認知件数 | 増減 | 人口(約) | 人口10万人あたりの件数 |
---|---|---|---|---|
2022年 | 1,300件 | – | 151,694人 | 856件 |
2023年 | 1,470件 | +170件(約13%増加) | 151,694人 | 970件 |
犯罪認知件数は総数で 約13%増加 しました。
主な犯罪種類別の変化
- 凶悪犯
- 2022年: 13件
- 2023年: 14件(+1件、約8%増加)
- 窃盗犯
- 2022年: 980件
- 2023年: 1,121件(+141件、約14%増加)
- 特に自転車盗(2022年:547件 → 2023年:604件)が増加。
- 粗暴犯
- 2022年: 69件
- 2023年: 80件(+11件、約16%増加)
増加が顕著な犯罪
- 窃盗犯全般:+141件(約14%増加)
- 自転車盗が主な要因。
- 粗暴犯全般:+11件(約16%増加)
- 暴行事件や傷害が増加。
減少が見られる犯罪
- 減少が目立つ犯罪はありません。
2023年の大阪市住吉区では、窃盗犯(特に自転車盗)を中心に犯罪認知件数が増加しました。粗暴犯の増加も目立つ一方で、凶悪犯の発生率はほぼ横ばいであり、治安の悪化が顕著というわけではありません。しかし引き続き、防犯対策が重要です。
犯罪傾向の概要:2023年の大阪市住吉区と隣接自治体の比較
大阪市住吉区の2023年の治安状況を、隣接する周辺自治体(大阪市住之江区、大阪市阿倍野区、大阪市東住吉区、大阪市西成区)と比較しました。
犯罪認知件数の比較
自治体 | 犯罪認知件数 | 人口(約) | 人口10万人あたりの件数 | 特徴 |
---|---|---|---|---|
住吉区 | 1,470件 | 151,694人 | 969件 | 窃盗犯が多く、自転車盗が主要な課題。 |
住之江区 | 1,235件 | 117,349人 | 1,052件 | 窃盗犯が多く、凶悪犯は比較的少ない。 |
阿倍野区 | 1,324件 | 111,614人 | 1,186件 | 窃盗犯と粗暴犯が目立つが、凶悪犯は少ない。 |
東住吉区 | 1,412件 | 132,314人 | 1,067件 | 住吉区と同程度の治安状況。 |
西成区 | 2,251件 | 105,022人 | 2,143件 | 隣接自治体の中で最も犯罪発生率が高い。 |
住吉区の犯罪発生率は、隣接自治体と比較して中間的な位置にあり、住之江区や東住吉区よりわずかに低い治安状況を示しています。
犯罪種別ごとの比較
- 窃盗犯
- 住吉区: 1,121件
- 住之江区: 884件
- 阿倍野区: 1,047件
- 東住吉区: 1,049件
- 西成区: 1,594件
→ 住吉区は窃盗犯が目立ち、自転車盗(604件)が主要な課題。
- 粗暴犯
- 住吉区: 80件
- 住之江区: 77件
- 阿倍野区: 73件
- 東住吉区: 77件
- 西成区: 181件
→ 粗暴犯の発生率は隣接自治体とほぼ同程度。
- 凶悪犯
- 住吉区: 14件
- 住之江区: 6件
- 阿倍野区: 7件
- 東住吉区: 13件
- 西成区: 35件
→ 凶悪犯は住吉区で比較的少ない水準にあります。
2023年の大阪市住吉区は、隣接自治体と比較して中間的な治安状況を示しています。特に窃盗犯(自転車盗)が目立つ一方で、凶悪犯や粗暴犯の発生率は低めです。
大阪市住吉区の治安状況:2023年の大阪府全体での位置付け
犯罪認知件数の比較
自治体 | 犯罪認知件数 | 人口(約) | 人口10万人あたりの件数 | 特徴 |
---|---|---|---|---|
大阪府全体 | 80,037件 | 8,764,509人 | 914件 | 大阪市内が全体的に高い犯罪発生率を持つ。 |
大阪市全体 | 39,408件 | 2,761,550人 | 1,426件 | 市内平均が府全体より高め。 |
住吉区 | 1,470件 | 151,694人 | 969件 | 大阪府平均より高く、大阪市平均よりは低い治安状況。 |
住吉区の犯罪発生率は大阪府全体の平均(914件)をやや上回りますが、大阪市全体の平均(1,426件)よりは低い水準にあります。
大阪府内の治安ランキング
大阪府内の市区町村を犯罪発生率の高い順にランキングすると、住吉区は 約20位 に位置します。これは他の大阪市内の区と比較すると中間的な治安状況を示しています。
2023年における大阪市住吉区の治安状況は、大阪府全体と比較して平均的です。犯罪種別としては、窃盗犯(特に自転車盗)が主要な課題です。凶悪犯や粗暴犯の発生率は低めで、比較的安定した治安状況が見られます。
大阪市が推進する防犯対策
ここまでの内容から、大阪市住吉区は治安の悪いエリアと認識させてしまったと思います。事実、件数などを見るとそうなってしまうのですが、大阪市もこの状況を看過してはいません。ということで、次より大阪市の防犯への取り組みを見てみましょう。
1. 安全なまちづくり基本計画の策定
市民、事業者、警察などと連携し、「大阪市安全なまちづくり条例」に基づき、基本計画を策定。自らを守る意識の高揚、地域防犯活動の推進、推進体制の整備を基本方針としています。
2. 地域安全防犯対策の実施
- 大阪市安全なまちづくり推進協議会: 関係機関と連携し、防犯活動を推進。
- 客引き行為等の適正化: 迷惑行為の防止を図る。
- 子どものための「見守りカメラ」の設置: 公園や通学路に防犯カメラを設置し、子どもの安全を確保。
- 防犯ボランティア活動団体登録制度: 地域の防犯活動を支援。
- 市職員によるあんしんパトロール: 職員が地域を巡回し、安全を確認。
- 地域防犯活動のための市営住宅等活用: 市営住宅を防犯活動の拠点として提供。
これらの取り組みにより、大阪市は地域の安全と防犯意識の向上を図っています。
大阪市住吉区はやばい?治安を総括
2023年の大阪市住吉区では、犯罪認知件数が前年より増加し、特に窃盗犯(自転車盗)が主要な課題となっています。一方で、凶悪犯や粗暴犯の発生率は低めで、隣接する西成区や大阪市平均と比べても治安は安定していると言えます。
人口10万人あたりの犯罪発生率は969件で、大阪府平均をやや上回るものの、大阪市平均を下回る水準にあります。防犯カメラの設置や地域ボランティア活動の支援など、大阪市の防犯対策が住吉区でも進んでおり、さらに安全で住みやすい地域を目指した取り組みが期待されています。引き続き、市民と自治体が連携し、治安改善に取り組むことが重要です。
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大阪市阿倍野区は治安悪い?やばい?前年の犯罪認知件数や他のエリアと治安を比較
大阪市住吉区の2023年の犯罪認知件数は1,470件で、前年より170件増加しました。特に自転車盗が窃盗犯全体の大半を占めています。
人口10万人あたりの犯罪発生率は969件で、大阪府平均(914件)をやや上回るものの、大阪市平均(1,426件)より低い水準です。
凶悪犯は前年より1件増加(14件)したものの、大幅な増減は見られず、安定した傾向にあります。