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高石市は治安悪い?最初に結論
こちらの結論に至った理由を、下記から具体的な数値とともに紹介いたします。大阪府高石市の治安が気になる人は、是非最後までご覧ください。
本記事のデータ参照元
大阪府高石市の2022年と2023年の犯罪傾向の違い
以下に、2022年と2023年の高石市における犯罪傾向の違いをまとめました。
総犯罪認知件数
- 2022年: 358件
- 2023年: 365件
- 変化: +7件(1.96%増加)
総犯罪認知件数はわずかに増加しましたが、大きな変動は見られません。
凶悪犯
- 2022年: 5件
- 2023年: 2件
- 変化: -3件(60.0%減少)
凶悪犯の件数は大幅に減少し、重大な犯罪の発生が抑制されたことが確認されます。
粗暴犯
- 2022年: 22件
- 2023年: 12件
- 変化: -10件(45.5%減少)
粗暴犯は大幅に減少しており、暴力的な犯罪が減少傾向にあることがわかります。
窃盗犯
- 2022年: 253件
- 2023年: 275件
- 変化: +22件(8.70%増加)
窃盗犯は増加傾向にあり、自転車盗などの軽犯罪が目立っています。
高石市では、凶悪犯や粗暴犯が大幅に減少している一方で、窃盗犯が増加しており、犯罪全体では微増しています。軽犯罪への防犯対策が引き続き重要な課題といえるでしょう。
高石市と周辺自治体の治安比較(2023年)
以下に、高石市の2023年における治安の傾向を、周辺自治体(堺市、美原区、泉大津市)と比較しました。
総犯罪認知件数
- 高石市: 365件(人口約5.6万人、犯罪率0.65%)
- 堺市: 6,173件(人口約81.5万人、犯罪率0.76%)
- 堺市美原区: 257件(人口約3.7万人、犯罪率0.69%)
- 泉大津市: 645件(人口約7.3万人、犯罪率0.88%)
高石市の総犯罪認知件数は、周辺自治体と比較して中程度の水準です。犯罪率では堺市や美原区とほぼ同等で、泉大津市よりやや良好です。
凶悪犯
- 高石市: 2件
- 堺市: 49件
- 堺市美原区: 2件
- 泉大津市: 6件
高石市の凶悪犯発生数は非常に少なく、美原区と同水準であり、周辺自治体の中では治安が良好といえます。
粗暴犯
- 高石市: 12件
- 堺市: 370件
- 堺市美原区: 11件
- 泉大津市: 52件
粗暴犯の件数は周辺自治体と比較しても少なく、美原区とほぼ同じであり、暴力犯罪が抑制されていることがわかります。
窃盗犯
- 高石市: 275件
- 自転車盗: 140件(窃盗犯の約51%)
- 堺市: 4,408件
- 自転車盗: 1,671件(窃盗犯の約38%)
- 堺市美原区: 205件
- 自転車盗: 43件(窃盗犯の約21%)
- 泉大津市: 479件
- 自転車盗: 214件(窃盗犯の約45%)
高石市では窃盗犯が犯罪全体の大半を占めており、特に自転車盗が目立ちます。他の自治体と比較して、自転車盗の割合が高いことが特徴です。
高石市は凶悪犯や粗暴犯の発生が少なく、全体的に治安が良好といえます。ただし、窃盗犯(特に自転車盗)の割合が非常に高いため、防犯対策の強化が重要です。
高石市の治安ランキング(大阪府全体との比較)
以下に、高石市の2023年における治安状況を大阪府全体で見た場合の評価と、大阪府72自治体中の治安ランキングをまとめました。
総犯罪認知件数
- 高石市: 365件(人口約5.6万人、犯罪率0.65%)
- 大阪府平均犯罪率: 0.91%
高石市の犯罪率は府平均を下回っており、全体として治安は良好といえます。
凶悪犯
- 高石市: 2件
- 大阪府全体: 734件
凶悪犯の発生数は非常に少なく、府内の中でも治安が良い地域に位置します。
粗暴犯
- 高石市: 12件
- 大阪府全体: 4,819件
粗暴犯も少ない水準で、大阪府内では比較的安全な地域です。
窃盗犯
- 高石市: 275件
- 自転車盗: 140件(窃盗犯全体の約51%)
- 大阪府全体: 58,282件
窃盗犯の割合が高石市では多く、特に自転車盗が目立ちます。府内での割合から見ると、防犯対策の必要性がうかがえます。
大阪府内自治体ランキング(犯罪率順)
犯罪率(総犯罪認知件数 ÷ 人口)の観点で、大阪府72自治体をランキング化しました。
1位: 大阪市中央区(犯罪率5.23%)
2位: 大阪市北区(犯罪率3.51%)
…
45位: 高石市(犯罪率0.65%)
最下位(72位): 千早赤阪村(犯罪率0.36%)
高石市は犯罪率の高さで72自治体中45位に位置しており、犯罪率は府平均を下回るものの、窃盗犯の割合が高いため、防犯対策の強化が求められる状況です。
高石市は大阪府全体で見ても治安が良好な地域の1つであり、特に凶悪犯や粗暴犯が少ないことが特徴です。ただし、窃盗犯(特に自転車盗)が犯罪全体の多くを占めており、防犯施策の強化が今後の課題といえます。
高石市が推進する防犯対策
ここまでの内容から、高石市は治安の課題を抱えている地域と感じる方もいらっしゃると思います。事実、犯罪件数の増加傾向が見られる一方で、高石市は安全で安心なまちづくりを目指し、防犯対策を積極的に推進しています。以下に高石市の取り組みを紹介します。
1. 特殊詐欺対策機器の導入支援
高齢者を狙った特殊詐欺の被害を防ぐため、以下の取り組みを行っています。
- 悪質電話防止装置の無料貸出: 電話の録音機能を備えた装置を、市内在住の65歳以上の方がいる世帯に無料で貸し出しています。 高石市公式サイト
- 特殊詐欺対策機器購入費の助成: 対象機器を購入した場合、上限10,000円までの補助金を交付しています。 高石市公式サイト
2. 自治会による地域防犯活動
地域の安全を確保するため、自治会が中心となり以下の活動を展開しています。
- 防犯パトロール: 地域住民が協力して定期的に見回りを行い、犯罪抑止に努めています。 高石市公式サイト
- 防犯灯の設置・管理: 夜間の安全を確保するため、自治会が管理する防犯灯が市内に3,500箇所以上設置されています。 高石市公式サイト
出典:高石市公式サイト
これらの取り組みにより、高石市は市民の安全・安心な生活環境の維持・向上に努めています。
高石市はやばい?治安を総括
高石市は2023年、凶悪犯や粗暴犯が大幅に減少し、全体的には治安が良好な地域と評価できます。一方で、窃盗犯(特に自転車盗)が増加しており、市民生活に密接する軽犯罪への防犯対策が引き続き課題です。市では特殊詐欺対策や防犯パトロールの実施を進めており、市民との連携を深めることで、さらに安全で安心なまちづくりを目指しています。
高石市の2023年の総犯罪認知件数は前年比でわずかに増加(+1.96%)しましたが、凶悪犯や粗暴犯は大幅に減少しており、治安が改善されている側面も見られます。
窃盗犯が8.70%増加しており、特に自転車盗が犯罪全体の半数以上を占めるなど、防犯対策の課題が浮き彫りになっています。