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大阪市天王寺区の治安は悪い?最初に結論
こちらの結論に至った理由を、下記から具体的な数値とともに紹介いたします。大阪市天王寺区の治安が気になる人は、是非最後までご覧ください。
本記事のデータ参照元
▼別エリアの治安
大阪市天王寺区の犯罪状況(2022年 vs. 2023年)
大阪市天王寺区の2022年と2023年の犯罪傾向の違いをまとめました。
犯罪認知件数の全体的な傾向
- 2022年: 犯罪認知件数は 987件。
- 2023年: 犯罪認知件数は 1,135件。
- 増加率: 約15%。
凶悪犯
- 2022年: 12件。
- 2023年: 18件。
- 増加傾向(特に強盗が2件から5件に増加)。
粗暴犯
- 2022年: 58件。
- 2023年: 88件。
- 増加傾向(暴行が24件から46件に増加)。
窃盗犯
- 2022年: 720件。
- 2023年: 803件。
- 増加の主要要因:
- 自転車盗: 338件から412件へ。
- 置引き: 70件から103件へ。
- 増加の主要要因:
2023年の天王寺区では、犯罪認知件数が全体的に増加傾向にあります。特に粗暴犯と窃盗犯の増加が顕著であり、暴行や自転車盗、置引きが大きな課題となっています。
エリア特性として、天王寺区は公共交通機関の利便性が高く、人の往来が多いため、特定の犯罪が発生しやすい環境にあるといえます。
大阪市天王寺区と周辺自治体の治安比較(2023年)
大阪市天王寺区と隣接する一部周辺自治体(大阪市中央区、大阪市浪速区、大阪市生野区)の2023年における治安傾向を比較しました。
犯罪認知件数(人口10万人あたりの件数)
- 天王寺区
- 犯罪認知件数: 1,135件
- 人口10万人あたり: 1,360件
- 特徴: 周辺自治体と比較して中程度の犯罪発生率。
- 中央区
- 犯罪認知件数: 6,106件
- 人口10万人あたり: 5,230件
- 特徴: 天王寺区の約4倍の発生率。繁華街や観光地が多く、特定の犯罪(窃盗犯、粗暴犯)が集中している。
- 浪速区
- 犯罪認知件数: 2,375件
- 人口10万人あたり: 3,070件
- 特徴: 天王寺区よりも高い犯罪発生率。窃盗犯が突出して多い。
- 生野区
- 犯罪認知件数: 1,309件
- 人口10万人あたり: 1,040件
- 特徴: 天王寺区よりもやや治安が良い。
犯罪種別ごとの比較
- 凶悪犯
- 天王寺区: 18件
- 中央区: 51件
- 浪速区: 26件
- 生野区: 11件
- 傾向: 天王寺区は凶悪犯の件数が中程度。中央区が突出して多い。
- 粗暴犯
- 天王寺区: 88件
- 中央区: 436件
- 浪速区: 123件
- 生野区: 93件
- 傾向: 天王寺区の粗暴犯は増加傾向だが、中央区や浪速区ほど多くない。
- 窃盗犯
- 天王寺区: 803件
- 中央区: 4,562件
- 浪速区: 1,807件
- 生野区: 959件
- 傾向: 窃盗犯は中央区が最多で、天王寺区は中程度の水準。
2023年の天王寺区は、周辺自治体と比較して治安が中程度に位置します。中央区や浪速区といった犯罪認知件数が多い自治体ほどではないものの、粗暴犯や窃盗犯の増加が目立つため、治安維持に向けた取り組みが求められます。一方で、生野区に比べると犯罪認知件数が多く、特に自転車盗や置引きが課題となっています。
大阪市天王寺区の治安ランキング
大阪市天王寺区の治安状況について、大阪府全体および他の自治体と比較しました。
犯罪認知件数(人口10万人あたりの件数)
自治体 | 犯罪認知件数 | 人口(約) | 人口10万人あたりの件数 | 特徴 |
---|---|---|---|---|
天王寺区 | 1,135件 | 83,346人 | 1,361件 | 大阪府平均および大阪市平均を上回る高い犯罪発生率。 |
大阪府全体 | 80,037件 | 8,764,509人 | 914件 | 府平均より犯罪発生率が高い。 |
大阪市全体 | 39,408件 | 2,761,550人 | 1,426件 | 市平均とほぼ同程度。 |
天王寺区は大阪府全体の平均を大きく上回り、大阪市平均とほぼ同等の治安状況です。
大阪府内治安ランキング(犯罪認知件数多い順)
順位 | 自治体 | 犯罪認知件数 | 人口(約) | 人口10万人あたりの件数 |
---|---|---|---|---|
1 | 大阪市中央区 | 6,106件 | 116,687人 | 5,230件 |
2 | 大阪市北区 | 4,906件 | 139,802人 | 3,510件 |
… | … | … | … | … |
23 | 大阪市天王寺区 | 1,135件 | 83,346人 | 1,361件 |
天王寺区は、大阪府内で 23位 に位置し、治安は中間程度からやや高めの犯罪発生率を示しています。=治安やばい!とまでは言いませんが、防犯意識は高めた方が良いでしょう。
大阪市が推進する防犯対策
ここまでの内容から、大阪市天王寺区は治安の悪いエリアと認識させてしまったと思います。事実、件数などを見るとそうなってしまうのですが、大阪市もこの状況を看過してはいません。ということで、次より大阪市の防犯への取り組みを見てみましょう。
1. 安全なまちづくり基本計画の策定
市民、事業者、警察などと連携し、「大阪市安全なまちづくり条例」に基づき、基本計画を策定。自らを守る意識の高揚、地域防犯活動の推進、推進体制の整備を基本方針としています。
2. 地域安全防犯対策の実施
- 大阪市安全なまちづくり推進協議会: 関係機関と連携し、防犯活動を推進。
- 客引き行為等の適正化: 迷惑行為の防止を図る。
- 子どものための「見守りカメラ」の設置: 公園や通学路に防犯カメラを設置し、子どもの安全を確保。
- 防犯ボランティア活動団体登録制度: 地域の防犯活動を支援。
- 市職員によるあんしんパトロール: 職員が地域を巡回し、安全を確認。
- 地域防犯活動のための市営住宅等活用: 市営住宅を防犯活動の拠点として提供。
これらの取り組みにより、大阪市は地域の安全と防犯意識の向上を図っています。
大阪市天王寺区はやばい?治安を総括
2023年の大阪市天王寺区の治安状況は、犯罪認知件数が前年より約15%増加し、特に粗暴犯と窃盗犯の増加が目立ちます。公共交通の利便性が高く人の流れが多い天王寺区では、暴行事件や自転車盗、置引きが発生しやすい環境にあるといえます。
犯罪発生率は大阪府平均を上回る一方で、大阪市全体の平均とほぼ同等の水準であり、治安は中程度です。地域住民や観光客を対象とした防犯意識の向上や設備の充実が、今後の課題となります。
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大阪市天王寺区の2023年の犯罪認知件数は1,135件で、前年より約15%増加しました。特に粗暴犯と窃盗犯の増加が目立ちます。
粗暴犯が約51.7%増加し、窃盗犯は約11.5%増加しました。暴行事件や自転車盗、置引きの増加が顕著です。
犯罪発生率は大阪府平均を上回りますが、大阪市平均に近い水準であり、周辺自治体と比較すると治安は中程度です。