目次
豊中市は治安悪い?最初に結論
こちらの結論に至った理由を、下記から具体的な数値とともに紹介いたします。大阪府豊中市の治安が気になる人は、是非最後までご覧ください。
本記事のデータ参照元
豊中市の2022年と2023年の犯罪傾向の違い
以下に豊中市の2022年と2023年の犯罪傾向の違いをまとめました。
豊中市の犯罪傾向(2022年 vs 2023年)
犯罪項目 | 2022年認知件数 | 2023年認知件数 | 増減 | 備考 |
---|---|---|---|---|
総犯罪認知件数 | 1,736 | 2,040 | +304 | 増加傾向 |
凶悪犯 | 18 | 12 | -6 | やや減少 |
粗暴犯 | 90 | 140 | +50 | 大幅な増加 |
窃盗犯 | 1,166 | 1,319 | +153 | 窃盗犯の増加が犯罪全体の増加に寄与 |
コメント
- 総犯罪認知件数は前年比で304件増加し、特に窃盗犯の増加が犯罪全体を押し上げています。
- 粗暴犯が前年比で50件増加しており、地域での暴力事件やトラブルが増加傾向にあります。
- 一方で、凶悪犯は減少しており、最も深刻な犯罪の抑制が見られます。
2023年の豊中市では総犯罪認知件数が前年比で17.5%増加しました。粗暴犯が大幅に増加したしました。全体的に治安は悪化している傾向が見られるものの、凶悪犯の減少はポジティブなポイントです。
豊中市と周辺自治体の治安比較(2023年)
2023年の豊中市の犯罪発生状況を周辺自治体と比較しました。
豊中市と周辺自治体の犯罪傾向(2023年)
自治体 | 人口 | 総犯罪認知件数 | 凶悪犯 | 粗暴犯 | 窃盗犯 | 人口1000人あたり犯罪件数 |
---|---|---|---|---|---|---|
豊中市 | 405,989 | 2,040 | 12 | 140 | 1,319 | 0.50% |
吹田市 | 382,336 | 1,774 | 12 | 70 | 1,315 | 0.46% |
茨木市 | 285,729 | 2,062 | 20 | 76 | 1,425 | 0.72% |
傾向分析
- 総犯罪認知件数
- 豊中市は2,040件で、吹田市より多く茨木市とほぼ同水準です。人口比で見ると豊中市は他自治体より犯罪率が低い傾向があります。
- 凶悪犯
- 凶悪犯の発生件数は吹田市と豊中市が同数の12件で、茨木市の20件より少ないです。
- 粗暴犯
- 豊中市の粗暴犯は140件で突出して多く、地域内の暴力やトラブルが他自治体よりも目立っています。
- 窃盗犯
- 窃盗犯は豊中市と吹田市がほぼ同じ水準ですが、茨木市の1,425件より少ないです。
豊中市は総犯罪認知件数が2,040件と、隣接自治体の中でも最多であり、特に粗暴犯や窃盗犯の発生が目立っています。ただし、人口比で見ると茨木市よりも治安水準は高く、一定の安全性が保たれているといえます。
豊中市の治安ランキング(大阪府全体との比較)
2023年の豊中市の治安状況と、大阪府72自治体を治安が悪い順でランキングした際の高槻市の順位を以下にまとめました。
大阪府全体での豊中市の治安状況(2023年)
項目 | 大阪府全体平均 | 豊中市 | コメント |
---|---|---|---|
総犯罪認知件数 | 80,037件 | 2,040件 | 府全体の約2.6%を占める |
凶悪犯 | 734件 | 12件 | 府全体平均より少ない |
粗暴犯 | 4,819件 | 140件 | 府平均より多い |
窃盗犯 | 58,282件 | 1,319件 | 窃盗犯が犯罪全体の大半を占める |
人口1000人あたり犯罪件数 | 0.91% | 0.50% | 府平均よりも低い水準 |
1. 犯罪認知件数と犯罪率
- 人口あたり犯罪認知件数割合: 0.50%(大阪府全体平均: 0.91%)
- 総犯罪認知件数: 2,040件
豊中市の犯罪率は大阪府全体の平均を大きく下回っており、治安が非常に良い地域に分類されます。
2. 主な犯罪内訳
- 凶悪犯: 12件(強盗5件)
- 粗暴犯: 140件(暴行54件、傷害68件)
- 窃盗犯: 1,319件(自動車盗21件、オートバイ盗24件、自転車盗501件)
窃盗犯が全体の約65%を占め、特に自転車盗の発生件数が多いのが特徴です。
大阪府72自治体での治安ランキング(犯罪認知件数割合ベース)
豊中市の順位
- 豊中市は第67位(全72自治体中)
豊中市は大阪府内でも非常に治安が良いエリアの1つです。
上位の治安が悪いエリア
- 大阪市中央区(犯罪率: 5.23%)
- 大阪市北区(犯罪率: 3.51%)
- 大阪市浪速区(犯罪率: 3.07%)
豊中市の犯罪率はこれらのエリアと比べると極めて低く、安全性が高いです。
豊中市は、大阪府全体と比較して犯罪率が低く、特に凶悪犯や粗暴犯の発生が少ない点が特徴です。一方で、窃盗犯が総犯罪件数の多くを占めているため、住民が積極的に防犯対策を行うことで、さらなる治安向上が期待されます。
豊中市が推進する防犯対策
ここまでの内容から、豊中市は治安の課題を抱えている地域と感じる方もいらっしゃると思います。事実、犯罪件数の増加傾向が見られる一方で、豊中市は安全で安心なまちづくりを目指し、防犯対策を積極的に推進しています。以下に豊中市の取り組みを紹介します。
1. 安全・安心なまちづくり条例の策定
豊中市は、犯罪の抑止や市民の安全を確保するため、「豊中市安全で安心して暮らせるまちづくり条例」を策定。この条例に基づき、地域住民、事業者、警察などの関係機関が連携し、安全で安心な地域づくりを推進しています。
2. 防犯カメラの設置
犯罪の抑止や未然防止を目的として、市内の公共施設や学校周辺、住宅地などに防犯カメラを設置しています。地域の防犯活動と連携し、防犯カメラの効果的な活用が進められています。
3. 防犯灯の設置と整備
豊中市では街頭犯罪防止を目的に防犯灯を整備しています。自治会や町内会との協力を通じて、防犯灯の設置費用の補助や維持管理の支援を行い、夜間の安全性向上を図っています。
4. 青色防犯パトロールの実施
地域住民やボランティア団体が主体となり、青色防犯パトロールが実施されています。パトロール車による見回り活動は、犯罪抑止効果を高めるだけでなく、市民の安心感を向上させる重要な取り組みです。
5. 子どもの見守り活動
子どもたちが安心して通学できる環境を提供するため、地域住民による登下校時の見守り活動が活発に行われています。通学路や学校周辺での防犯活動を強化し、子どもたちの安全確保に努めています。
6. 防犯講座の実施
豊中市では、防犯意識の向上を図るため、地域住民を対象に防犯講座を開催しています。これにより、住民が自らの安全を守るための知識やスキルを身につける機会を提供しています。
【出典】豊中市公式サイト – 防犯対策
豊中市は犯罪件数の増加が見られる中、防犯カメラの設置や青色防犯パトロール、防犯灯の整備などを通じて、地域全体での安全対策を推進しています。特に地域住民や事業者、行政が一体となった取り組みにより、豊中市は安心して暮らせるまちづくりを目指しています。
豊中市はやばい?治安を総括
豊中市は2023年に犯罪件数が増加する傾向が見られる中、防犯カメラの設置や青色防犯パトロール、防犯灯の整備をはじめとした防犯対策を積極的に推進しています。特に凶悪犯の減少や、地域住民による見守り活動の強化などが治安維持に貢献しています。今後も地域住民と行政、警察が一体となった取り組みにより、さらなる安全で安心なまちづくりが期待されます。
2023年の豊中市では総犯罪認知件数が前年比で約17.5%増加しましたが、凶悪犯の発生は減少しています。一方で、粗暴犯や窃盗犯の増加が顕著です。
豊中市は周辺自治体と比較して犯罪件数が最も多いですが、人口比で見ると茨木市より治安水準は高いです。
豊中市では「安全で安心して暮らせるまちづくり条例」に基づき、防犯カメラや防犯灯の整備、青色防犯パトロールの実施など、地域ぐるみで安全対策を進めています。