目次
北九州市八幡西区はやばい?治安悪い?最初に結論
こちらの結論に至った理由を、下記から具体的な数値とともに紹介いたします。北九州市八幡西区の治安や住みやすさが気になる人は、是非最後までご覧ください。
本記事のデータ参照元
北九州市八幡西区の2022年と2023年の犯罪傾向の違い
以下に八幡西区の2022年と2023年の犯罪傾向の違いをまとめました。
犯罪件数比較表
項目 | 2022年 | 2023年 | 増減数 | 増減率 |
---|---|---|---|---|
総犯罪認知件数 | 1,246件 | 1,386件 | +140件 | +11.2% |
凶悪犯 | 2件 | 16件 | +14件 | +700.0% |
粗暴犯 | 193件 | 159件 | -34件 | -17.6% |
窃盗犯 | 721件 | 730件 | +9件 | +1.2% |
傾向分析
2023年の総犯罪認知件数は、前年の1,246件から1,386件に増加しました。特に凶悪犯の増加が目立ち、注意が必要です。
凶悪犯
2022年は2件だった凶悪犯が、2023年には16件に急増しました。これは特定の犯罪が集中して発生した可能性があり、地域の安全対策を強化する必要性を示しています。
粗暴犯
粗暴犯は2022年の193件から159件に減少し、暴力事件の発生リスクはやや低下しています。この点は地域の防犯活動の成果が見られる部分と言えます。
窃盗犯
窃盗犯は2022年の721件から2023年には730件と微増しています。特に、自転車盗や空き巣などが引き続き課題となっています。
北九州市八幡西区では、2023年に犯罪件数が全体的に増加傾向にあります。特に凶悪犯の急増が地域社会の懸念事項として挙げられます。一方で、粗暴犯の減少は一定の成果を示しています。
北九州市八幡西区で近年発生した凶悪犯
2000年以降、福岡県北九州市八幡西区で発生した主な凶悪犯罪として、以下の事例があります。
2003年:八幡西区女性殺害事件
2003年、八幡西区で女性が殺害される事件が発生しました。この事件は地域社会に大きな衝撃を与え、警察による徹底的な捜査が行われました。
2012年:八幡西区連続強盗事件
2012年、八幡西区内で複数の強盗事件が連続して発生しました。犯人は武器を所持しており、住民に恐怖を与えましたが、警察の迅速な対応により逮捕されました。
2014年:工藤會関連の暴力事件
2014年、特定危険指定暴力団「工藤會」による暴力事件が八幡西区で発生しました。この事件を受け、福岡県警察は「頂上作戦」と称する大規模な取り締まりを開始し、組織の壊滅を目指しました。
これらの事件を受け、北九州市では治安改善に向けた取り組みが強化されました。その結果、刑法犯認知件数は平成14年の40,389件から令和5年には6,044件へと約85%減少し、市民の安全意識も向上しています。
出典:北九州市公式ウェブサイト
北九州市八幡西区と周辺自治体の治安比較
以下に八幡西区の2023年の治安の傾向を周辺自治体と比較した結果をまとめました。
周辺自治体との比較表
地区 | 総犯罪認知件数 | 凶悪犯 | 粗暴犯 | 窃盗犯 | 人口あたり犯罪割合 |
---|---|---|---|---|---|
八幡西区 | 1,386件 | 16件 | 159件 | 730件 | 0.56% |
八幡東区 | 439件 | 1件 | 47件 | 276件 | 0.70% |
小倉北区 | 1,908件 | 22件 | 281件 | 1,104件 | 1.08% |
小倉南区 | 1,241件 | 9件 | 150件 | 833件 | 0.61% |
戸畑区 | 297件 | 1件 | 32件 | 173件 | 0.54% |
若松区 | 347件 | 2件 | 40件 | 215件 | 0.44% |
傾向分析
- 総犯罪認知件数
- 八幡西区の総犯罪認知件数は1,386件で、小倉北区に次いで多いです。ただし、小倉北区の1,908件とは大きな差があり、全体的には中程度の多さと言えます。
- 凶悪犯
- 八幡西区では凶悪犯が16件発生しており、これは他の北九州市内の区より多いです。特に、小倉北区の22件に次いで高い件数です。
- 粗暴犯
- 八幡西区の粗暴犯は159件で、小倉北区(281件)や小倉南区(150件)と比較して中程度の発生率です。
- 窃盗犯
- 八幡西区の窃盗犯は730件で、小倉北区(1,104件)や小倉南区(833件)に次ぎます。窃盗犯の割合が高い点は注意が必要です。
- 人口あたりの犯罪割合
- 人口あたり犯罪割合は0.56%で、小倉北区(1.08%)や八幡東区(0.70%)より低いものの、若松区(0.44%)や戸畑区(0.54%)より高めです。
八幡西区の治安状況は、小倉北区に次いで犯罪件数が多く、特に凶悪犯の件数が目立ちます。一方、人口あたり犯罪割合は北九州市内の他地域と比較して中間程度であり、特段に治安が悪いわけではありません。ただし、窃盗犯の多さと凶悪犯の増加には注意が必要です。
北九州市八幡西区の治安ランキング
以下に、八幡西区の2023年の治安傾向を、福岡県全体で見た際の治安状況と治安ランキングにまとめました。
福岡県北九州市八幡西区の治安状況(2023年)
総犯罪認知件数
八幡西区の総犯罪認知件数は、福岡市中央区(2,734件)や博多区(3,034件)に比べると少ないものの、県内では高い部類に属しています。
犯罪の内訳
- 凶悪犯:16件と多く、これは福岡市内の主要都市部に次ぐ件数です。
- 粗暴犯:159件で、中程度の発生数。
- 窃盗犯:730件と最も多い割合を占めており、自転車盗や車上荒らしなどが主要因とされています。
人口あたりの犯罪割合
犯罪割合は0.56%で、福岡市中央区(1.37%)や博多区(1.25%)に比べて低いですが、福岡市南区(0.53%)や戸畑区(0.54%)と同水準です。
福岡県内治安ランキング(犯罪割合が高い順)
順位 | 市区町村名 | 人口あたり犯罪割合 |
---|---|---|
1位 | 福岡市中央区 | 1.37% |
2位 | 福岡市博多区 | 1.25% |
3位 | 北九州市小倉北区 | 1.08% |
10位 | 北九州市八幡西区 | 0.56% |
総評
八幡西区は、人口あたりの犯罪割合では県内で10位に位置するなど、全体的には治安が悪いとは言えないものの、凶悪犯と窃盗犯の多さが目立ちます。このため、住民の防犯意識を高め、行政との連携による防犯活動の強化が求められます。
特に凶悪犯の件数が16件と多く、犯罪発生の抑制に向けたさらなる防犯対策が必要です。また、窃盗犯の件数も730件と高く、住民の防犯意識を高める取り組みが重要となります。
北九州市八幡西区の犯罪に対する取り組み
北九州市八幡西区では、地域の安全・安心を確保するため、以下の防犯対策が実施されています。
1. 防犯灯の設置と補助制度
自治会が主体となり、夜間の犯罪や交通事故防止を目的に防犯灯を設置しています。市はこれらの設置費用や維持管理費の一部を補助し、地域の安全性向上を支援しています。
2. 生活安全パトロール隊の活動
地域住民が自主的に結成した「生活安全パトロール隊」が、犯罪防止や子どもの見守り活動を行っています。市は安全・安心指導員による助言や、パトロール用品の提供などでこれらの活動を支援しています。
3. 住まいの防犯対策の推進
市は、住民一人ひとりの防犯意識向上を目的に、在宅時や短時間の外出時でも施錠の徹底を呼びかけています。また、防犯設備の活用や不審者への注意喚起など、具体的な防犯対策を提案しています。
4. 防犯コミュニティガイドの作成
犯罪が起きにくい環境づくりを推進するため、「防犯コミュニティガイド」を作成し、公共施設や住宅の防犯対策の具体的手法を提供しています。これにより、市民や企業が防犯意識を持って行動することを促進しています。
出典:北九州市公式サイト
これらの取り組みにより、八幡西区では地域全体で協力し、安全・安心なまちづくりを推進しています。
北九州市八幡西区で発生した近年の自然災害
2015年以降、福岡県北九州市八幡西区では以下の自然災害が発生しています。
2018年7月:平成30年7月豪雨(西日本豪雨)
2018年6月28日から7月8日にかけて、西日本を中心に記録的な豪雨が発生しました。北九州市では土砂崩れなどにより約680棟が被害を受け、八幡西区でも浸水や土砂災害が報告されました。
2023年9月:令和6年9月災害
2023年9月、北九州市では災害統計が報告されています。具体的な被害状況や詳細は北九州市消防局の公式サイトで確認できます。
これらの災害を受け、北九州市では防災ガイドブックやハザードマップを作成し、住民への防災意識向上を図っています。最新のハザードマップは北九州市の公式ウェブサイトで公開されており、土砂災害や洪水などのリスク情報や避難場所の情報が掲載されています。
自然災害はいつ発生するかわからないため、日頃からの備えや情報収集が重要です。北九州市の防災ガイドブックやハザードマップを活用し、災害時に適切な行動が取れるよう準備しておくことをおすすめします。
北九州市八幡西区はやばい?全体の総括
北九州市八幡西区では、2023年に犯罪件数が増加傾向にあり、特に凶悪犯の急増が目立ちます。一方で、粗暴犯の減少は一定の成果を示していますが、窃盗犯の多さが引き続き課題となっています。地域住民や行政の協力による防犯意識の向上や具体的な対策が急務です。
また、近年の自然災害を受け、防災活動の強化が行われています。防災ガイドブックやハザードマップの活用により、災害発生時に適切な対応ができるよう備えることが重要です。
2023年、北九州市八幡西区の総犯罪認知件数は前年の1,246件から1,386件に増加。特に凶悪犯が700%増加(+14件)し、地域の安全意識向上が求められます。
八幡西区の犯罪割合は0.56%で、福岡県内72自治体中10位。小倉北区や八幡東区よりは治安が良好ですが、凶悪犯と窃盗犯の多さが課題です。
2018年の西日本豪雨や2023年9月の災害など、近年の自然災害を受けて、八幡西区では防災意識を高める取り組みが進行中です。