埼玉県蕨市へ引っ越しを検討されている人に向けて、下記情報をお届けします。
- 他の市と比べた蕨市の魅力
- 数値では分かりにくい蕨市の魅力
- 引っ越す前に知っておきたいこと
- 結論｜蕨市に引っ越すのはあり？なし？
23区から脱出だ！と思っている人や、これから東京方面へ引っ越しを予定されている人は、埼玉県蕨市は検討先となるでしょう。
結論を先に言ってしまうと、蕨市への引越しは「あり」だと思います！
その結論に至った理由を、ポジティブな面・ネガティブな面の両面から紹介していきますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
他の市と比べた蕨市の魅力
上記、緑色の線が蕨市の評価、オレンジ色の線が東京23区外で山手線駅までのアクセスが30分以内の駅を持つ市の平均評価となります。
それぞれ順々に見ていきましょう。
蕨市の都心への電車アクセス
まずは蕨市の都心へのアクセスからです。
こちら、蕨市から都心へ出る電車は京浜東北線の１本となります。
川口市を抜け荒川を越えると東京都北区に入り、そこで山手線の田端駅と合流します。
蕨駅から田端駅まででしたら片道18分となります。
東京２３区外で山手線駅まで20分以内で行ける駅を持つ街は、埼玉県朝霞市や東京都三鷹市など17の街に限られます。
また、田端駅に限定すれば蕨市か朝霞市の2市しかありません。
更に京浜東北線を田端駅から先に進むと、蕨駅は日暮里駅・上野駅・東京駅と乗り換え無しで行けます。
| 駅間 | 時間 |
|---|---|
| 蕨駅〜日暮里駅 | 最短22分 |
| 蕨駅〜上野駅 | 最短26分 |
| 蕨駅〜東京駅 | 最短34分 |
最短時間はそれぞれ上記の通りですので、充分に通勤圏内でしょう。
それだけ蕨市は都心へのアクセスが優秀な街と言えます。
蕨市の人口と将来人口
蕨市は人口約7.5万人となります。
2045年までの将来人口は５％ダウンの約7万人となります。
この数値だけ見ると、かなり人口が減ってしまうように思えますが、他の市も人口を減らしますので、蕨市の将来人口は可もなく不可もなくと言ったところでしょう。
蕨市の治安について
治安に関しては、他の市に比べると若干悪いようです。
と言うのも令和3年の犯罪認知件数が535件あり、これは蕨市の人口1000人あたりの犯罪件数で言うと約7件となります。
同じ埼玉県で言えば和光市が約4.5件・朝霞市が約4.3件ですので、それと比べると見劣りしてしまいます。
ただ、蕨市は令和2年と3年で犯罪認知件数を比べると157件減っています（参照｜https://www.police.pref.saitama.lg.jp/documents/5364/hannzaininnchi12.pdf）。
蕨市の犯罪件数は他の市と比べると多いですが、それでも市内の治安はよくなってきていると言えるでしょう。
蕨市の物件相場
物件相場は、賃貸でワンルームが5万円半ば・2LDKで14万円台前半。
分譲は、マンションに関しては新築の販売は昨年はなし、戸建ては4,600万円台でした。
これら蕨市の賃貸・分譲の相場は、他の市と比べ「並」と言った印象となります。
1000人あたりの医療施設数
1000人あたりの病院等医療施設の数は0.6ほどとなっており、これは他の市と比べると平均を若干下回る結果となりました。
蕨市の育児環境について
育児関係ですが、2021年は蕨市の待機児童はゼロでした。
また、蕨市の小児科の数は15件あるのですが、うち19時以降でも診てもらえるクリニックが４件と割合としては比較的多く、 そして保育施設の約40％が生後3ヶ月未満のお子さんも受け入れてくれるようです。
これらの点から、蕨市の育児環境は他の市に比べ優れていると言えます。
他の市と比べてみての感想
都心へのアクセスから順に6つの項目を紹介しましたが、このように見ていくと治安が大きく下回っており、そこが玉に瑕と言った印象です。
尚、こちら2022年1月の蕨警察署管内の犯罪認知件数内訳となります。
蕨警察署は隣接する埼玉県戸田市も管轄内となりますので、両市合算の内容となりますが、このように見てみると自転車盗難・万引きが突出していますね。
治安が平均より悪いと言っても、大きな犯罪が日常的に起こっていると言うわけではなさそうです。
防犯意識を高く持つことで回避できるものばかりだと思います。
ツーロック施錠や周りへの警戒などで防げるものもあるはずです。 そこを怠らずにいれば特段問題はないでしょう。
数値では分かりにくい蕨市の魅力
蕨市の魅力として都心へのアクセスや優れた育児環境を紹介しましたが、ここからは数値では分かりにくい魅力を紹介します。
特段取り上げたい内容としては、以下の2つです。
- 日本一小さい市だからこそのメリット
- 宿場町だった名残を感じる街並み
次より、詳しく見ていきましょう。
日本一小さい市だからこそのメリット
蕨市は端から端までが４キロほどと、実は日本の市の中では一番小さな街となります。
日本一小さいと聞くとこじんまりした印象を持ちますが、蕨市はそれを逆手に取り市内どこからでも15分ほどで小学校へ通えることをアピールしています。
また、それだけではなくコンパクトな市の中に公民館が7つ 児童館が5つ、地域子育て地域子育て支援センターが4つもあり、子育て・育児もしやすいです。
宿場町だった名残を感じる街並み
蕨市は、起点の日本橋から数えて2つ目の中山道の宿場町となります。
と言うことで、市内にはその面影を残す街並みがちらほら。
少し歩くだけで、時代を感じさせる瓦屋根や蔵が目に入ります。
都心へのアクセス力を有しながら歴史を感じさせる街並みが残っていることも、蕨市の魅力と言えるでしょう。
蕨市へ引っ越す前に知っておきたいこと
それでは、次に蕨市に引っ越すなら事前に知っておきたい点を紹介します。
それは、荒川がもし氾濫した場合についてです。
蕨市は荒川に接していない市ではあるものの、もし氾濫した場合は水害が想定されます。
上記は、荒川氾濫時の蕨市内のハザードマップとなります。
氾濫から6時間で全域が浸水、 12時間以上経過すれば深いところで３〜４メートル、浅いところでも1メートルは浸水します。
尚、こちらの被害想定は、3日間の総雨量が632mmと1000年に1度レベルの大雨があった場合のものとなります。
よって蕨市がすぐに沈むと言いたいわけではありません。
ですが、このハザードマップは蕨市が公開しているものとなり、最悪のケースとして行政も起こり得ると思っている内容となります。
もし蕨市へ引っ越すなら、この辺りは無関心でいてはいけない内容でしょう。
ちなみに、当然ですが荒川の氾濫リスクは蕨市に限った話ではありません。荒川に近いエリアは総じて氾濫のリスクがあると思った方が良いでしょう。
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結論｜蕨市に引っ越すのはあり？なし？
蕨市への引越しは「あり」だと思います。
- 都心へのアクセスも良い
- それでいて物件相場は高すぎない
- 育児環境も良い
これらの点から、非常に魅力的な市と言えます。
反面、治安は他の市に比べ劣りますので防犯意識はしっかり持ちましょう。また、荒川の氾濫も頭の片隅には入れておいた方が良いでしょう。
ちなみに、今回の内容は動画でもご案内しております。
他市との比較で使った詳細データは、動画の参照元で紹介しております。
気になった方は、ぜひそちらもご覧ください。
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